メキシコ🇲🇽の三姉妹による次世代ロックバンド
ザ・ウォーニング
(THE WARNING)
いきなりですがテイラー・スウィフトの話から。
Taylor Swift
テイラー・スウィフトがワールド・ツアー『Eras Tour』でメキシコ🇲🇽の首都、メキシコシティのForo Sol(フォロ・ソル)に来たそうで。
意外なことにテイラー・スウィフトがメキシコでコンサートするのは初めての事だそう。
フォロ・ソルといえば、今年1月にザ・ウォーニングもMUSEのワールドツアーのオープニングアクトで演奏した野球場🏟️兼コンサート会場。
Folo Sol
そのフォロ・ソルでの 4日連続のコンサートの初日、8月24日にザ・ウォーニングの長女ダニーと次女パウが観に行ったようです。
パウも曲に合わせてめっちゃ歌ってます。
HAPPY PAU DAAAAAAYYYY!!!! @TheWarningBand2 #TheWarning #pauvillarreal #PauDay #rockstar #thebestdrummer #thewarningrockband #rock #hardrock #rockandroll pic.twitter.com/141T3VBo88
— The Warning Disciples (@TheWarningWorld) 2023年8月26日
パウも歌ってましたが、メキシコ🇲🇽の人はみんな大声で曲を歌うんですよね。英語なのに。
ザ・ウォーニングも将来アリーナクラスの会場でヘッドライナーツアーをすることを夢見ているはず。
本題へ。
直近の18日にローリング・ストーン誌スペイン🇪🇸版で特集された記事
メンバーの音楽性に影響を与えたアルバム10選から、その続きです。今回は4枚目から。
4. Pink Floyd(ピンク・フロイド)
-P.U.L.S.E(パルス;ライブアルバム)
(1995年6月6日発売)
P.U.L.S.E(Live Album)
私達は小さい頃からこのアルバムをたくさん聴いてきました。音楽と歌の世界とはなんであるか、音楽の持つ沢山の側面を私達に見せてくれました。
収録曲「Comfortably Numb」は私の人生を変えました。デヴィッド・ギルモアが私の心を揺さぶったギターソロは、いまだに私にとって印象深いものであり続けています。
言葉ではなく、心と魂に届く、音を通してのコミュニケーションは、私がミュージシャンになることに恋させたのでした。- ダニー
ダニーはこれまでもフェイバリット・ミュージシャンは?と聞かれると、
ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア
David Gilmourの若い頃
※1946年生まれなんで現在77歳。
と、ことある毎に答えてきた訳なんですが。
現在23歳のダニーが何故ゆえにデヴィッド・ギルモア?
という疑問はあったんですが、今回の記事でなんとなくわかったような気がします。
ザ・ウォーニングのメンバーが、事あるごとにフェイバリット・バンドとして挙げているミューズ。
ミューズの出身はイギリス🇬🇧のイングランド🏴
。
実はピンク・フロイドもイングランド🏴出身のバンド。
2001年にセカンドアルバム『Origin of Symmetry』
のレコーディングの時にプロデューサーからピンク・フロイドのアルバム『狂気』を初めてきちんと聴かされ、衝撃を受けて以降、かなりの影響を受けている、
との証言をギタリストのマシュー・ベラミーが
2021年にこちらのインタビュー記事でしてますね。
☟
2006年に発売したミューズ4枚目のアルバム『Black Holes and Revelations』
Black Holes and Revelations
では、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』が制作された古いブドウ農園でレコーディングを行なう程までにリスペクトの度合いを強めていったそう。
ピンク・フロイドはアルバム『狂気』の爆発的ヒットてライブ会場を拡大していく過程で、
サイケデリック期に実験的に行ってきたライト・ショーを更に進化させていき、現代のアリーナ・ロックのライティング技術やスペクタクル・ショーの演出などの原型を作ったことでも知られています。
ミューズにとっては大いに参考になるバンドだったのかも。
ピンク・フロイドのアルバム『アニマルズ』のライブでは巨大な豚が会場を舞ったそう。
(脱退したロジャー・ウォーターズとの訴訟に負けた新生ピンク・フロイドは後に豚の使用が出来なくなった)
こちらはミューズのスペクタクルなショー
同郷🏴のアイアン・メイデンもスペクタクルなショー演出にかなり影響を受けていると思いますね。
(ベースでブレインのスティーヴ・ハリスは大のプログレッシブ・ロック好きなのは有名)
ここでダニーが大きく影響を受けたという曲、
アルバム『ザ・ウォール』収録曲
『Comfortably Numb』を
1994年パルスライブの演奏で。
Comfortably Numb
4分45秒あたりから約5分のギターソロ、凄いです。
多分ダニーがいう通り
このアルバムのデヴィッド・ギルモアの演奏を聴いて、ミューズのマシュー・ベラミーと同じような感動を受けたんではないかと。
マシュー・ベラミーがデヴィッド・ギルモアの影響を受けたとは知らずに。
日本人としてはプログレッシブ・ロックといえばキング・クリムゾンやイエスといったテクニカル系の音楽を連想したりするんで、
今ピンク・フロイドを聴いても"ブルーズ・ロック"じゃないの、と思ったりもするんですけど、
欧米人にとってはプログレッシブ・ロックはどちらかといえば、ピンク・フロイドだったりするんで。
だからアリーナ・ロックだと思うミューズも欧米ではプログレッシブ・ロックの範疇に入ったりするんですよねー。
〈アルバム『パルス』について〉
ピンク・フロイドといえば、1960年代から活動するロック・バンドなんですが、ざっくり大きく時代分けすると、
・鬼才・シド・バレットがいたサイケデリック期(〜1968年)
・プログレッシブ・ロック期(ブレイン: ロジャー・ウォーターズ脱退まで 〜1985年)
・新生ピンク・フロイド期(ブレイン: デヴィッド・ギルモア 1986年〜自然消滅まで)
となる訳なんですが、『パルス』が発売されたのは、デヴィッド・ギルモアがイニシャチブを取った時代なので、
アルバム1枚目は以降に発売されたアルバム『鬱』や『対』といったいわゆる
"新生ピンク・フロイド"の楽曲中心に過去曲が挟み込まれる曲順になっていて、
アルバム2枚目は、アルバム『狂気』の完全再現含め過去曲オンリーの楽曲
となってます。
テイラー・スウィフトの『Eras Tour』のダイジェストが上がってたんで。
凄そうなコンサートですね。