(102)メキシコの三姉妹バンド、ザ・ウォーニングに影響を与えた10のロック・アルバム その1 | skyp2tの音楽が好き!

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メキシコ🇲🇽の三姉妹による次世代ロックバンド

ザ・ウォーニング
(THE WARNIG)






左から


ベース担当、三女のアレアレハンドラ・ビジャレアル・ベレス 2004年12月13日生まれ 現在18歳)


ギター・ボーカル担当、長女のダニーダニエラ・ビジャレアル・ベレス 2000年1月30日生まれ 現在23歳)


ドラム・ボーカル担当、次女のパウパウリナ・ビジャレアル・ベレス 2002年2月5日生まれ 現在21歳) 




久々にザ・ウォーニングの情報をご紹介。



今回は直近の8月18日にローリング・ストーン誌スペイン🇪🇸版で特集されたこの記事を。


メンバーの音楽性に影響を与えたアルバム10選を教えてくれてます。



スペイン🇪🇸語で書かれてるんで、若干意訳してます。



ザ・ウォーニング:

私達を今の立場に導いてくれた10枚のアルバム達


偉大なミュージシャンをベンチマークしてきたアルバムセレクション。


芸術的、個人的な歴史観に基づいて、ザ・ウォーニングのメンバー達に10枚のアルバムを選んでもらいました。


さらに「10枚のアルバムの中に、自身のキャリアにとって決定的といえる自らの作品を選ばなければならない」という難しい作業も含まれてました。


そんな中メンバーが選んでくれたのがこちら。



1. マイ・ケミカル・ロマンス

 (MY CHEMICAL ROMANCE)

 - ザ・ブラック・パレード

 (The Black Parade)


私たちが最初に聴いたコンセプト・アルバムのひとつで、このアルバムの曲達は私たちに新しい扉を開いてくれました。

ザ・ウォーニング2枚目のアルバム『クイーン・オブ・ザ・マーダー・シーン』ではこのアルバムに触発され、似たようなスタイルを取ったんです。


〈補足〉

※ちなみにこの『ザ・ブラック・パレード』も3つの有名なロック・コンセプトアルバム、


クイーン(QUEEN)の『オペラ座の夜(1975年11月21日発売)

ピンク・フロイド(PINK FLOYD)の『ザ・ウォール(1979年11月30日発売)

ビートルズ(BEATLES)の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(1967年6月1日発売)





から強烈なインスピレーションを受けたと、マイ・ケミカル・ロマンスのメンバーが語っています。


ビートルズのアルバムは、最初期のロック・オペラアルバムと称され、

ピンク・フロイドのアルバムは当時LP2枚組で発売されたコンセプト・ロック・オペラ。

クイーンのアルバムはご存知ロック・オペラ「ボヘミアン・ラプソディ」を収録。


QUEEN - Bohemian Rhapsody



ザ・ウォーニングの2ndアルバム『クイーン・オブ・ザ・マーダー・シーン



の1曲目で、ライブの定番曲「Dust to Dust」は、「ボヘミアン・ラプソディ」からインスパイアされていると思われる曲ですね。


以前訳したときにわかったんですけどこの曲、主人公(歌詞には出てこない)の他、悪魔(=テレビ伝道師?)・天使(=自分の中の良心?)・神(?)と4つの視点が出てくる複雑な曲だったりします。



まずは今年5月31日、ドイツ🇩🇪ベルリンでのライブを。


Dust to Dust



ダスト・トゥ・ダスト


さあ、どうぞお入り こちらへどうぞ

お前に見せたいものを用意している

みせてやろう

どう物事が急展開するかを

結局全ては戻っていくのだ

戻っていく


塵(ちり)から塵へと 我々の骨は朽(く)ちていく

そこからまた再生するのだ

塵(ちり)から塵へと 我々の骨は朽(く)ちていく

そこからまた再生するのだ


ねえ、どこへ行くの?

聞くもの全てを信じちゃダメ


そう、全てを理解し、そして見るんだ

善悪などを求めるのではなく 

死から導かれる真実だけを求めるのだ

後悔と手を取り合ってな


それって失う価値のあるもの? 

追いかける価値のあるものなの?


塵(ちり)から塵へと 我々の骨は朽(く)ちていく

そこからまた再生するのだ

塵(ちり)から塵へと 我々の骨は朽(く)ちていく

そこからまた再生するのだ


ねえ、どこへ行くの?

聞くもの全てを信じちゃダメ

逃げるのに疲れてない?

ここにいればいい


〈スペイン語〉

救済の修道士

金の亡者たち

怨みの手を離し 新たな光に目覚めよ

救世主にも関わらず

彼らはお前を暗闇へと沈めようとしているのだ


塵(ちり)から塵へと 我々の骨は錆びていく

そこからまた再生するのだ

塵(ちり)から塵へと 我々の骨は錆びていく

そこからまた再生するのだ


塵(ちり)から塵へと 我々の骨は錆びていく

そこからまた再生するのだ

塵(ちり)から塵へと 我々の骨は錆びていく

そこからまた再生するのだ


ねえ、どこへ行くの?

聞くもの全てを信じちゃダメ

もう逃げる必要はないわ

ここにいればいい 

ああ...



ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』は、主人公"ピンク"の人生がストーリー形式に全ての楽曲が繋がっており、徐々に主人公の内面心理を浮かび上がらせていく、というコンセプト・アルバムとなっていて、この手法は『クイーン・オブ・ザ・マーダー・シーン』アルバムでも使われていますね。





アルバムのブックレットの冒頭には、プロローグとしてこのような文章が書かれています。


プロローグ


彼女の意図は決して明確なものではありませんでしたが、

彼女が本当は誰を傷つけたかったのか、それは誰にもわかりません。


彼女の人生は不幸な運命にありましたが、ただただ真実の愛だけを求めていたのです。


一文字一文字、一語一語、一曲一曲、滴る血のように彼女の過去に浸ってください。


彼女が言うことを注意深く聞いてください。


この恐怖の物語のフィクションを遥かに超えて、

愛が憎しみの仮面になり、狂気は日常に、そして死が生となる、

私達にとって、彼女はそんな陰鬱なドラマの主人公なのです。


それでは彼女の心へと入っていきましょう;


それぞれのメロディは旅への一歩に過ぎません。


彼女の思考を通り抜けて、彼女の悲劇的な物語へと深く入り込む無限の航海へとあなたを導きます。


彼女の感覚をひとつひとつ見つけながら彼女の感情に深く浸ってください。


さあ、"殺人現場の女王"に遭遇してみましょう。


- D. P. A. (=ダニー、パウ、アレ)




〈その2に続く〉