メキシコ🇲🇽の三姉妹による次世代ロックバンド
ザ・ウォーニング
(THE WARNING)
まずは公式youtubeより
2022年8月29日、メキシコシティでのライブを。
メタリカカバーで
ENTER SANDMAN(エンター・サンドマン)
前回から引き続き、アメリカ🇺🇸メリーランドの無料サブカルネット・ニュースレターのScoop誌
Scoop誌
からセカンド・アルバム発売直後の2017年に受けたインタビューの続きを、注訳を付けて掲載します。
ザ・ウォーニング(バンド):
ポップカルチャーからのインスピレーションと音楽との出会い part.2
Scoop誌(以下S): マンガには興味がありますか?
ちなみに(インタビュアーが)教えていた高校では、アニメ同好会を作っていました。
パウ: とてもかっこいいですね。はい、マンガから色々なアニメのスタイル、その音楽、そして言語や文化に至るまであらゆる側面に夢中です。
S: ルイス、おもちゃのコレクションについて少し教えてくれませんか?
ルイス(三姉妹のお父さん): 私は昔からおもちゃやビデオゲームが大好きだったんですけど、子供の頃はそんなに持ってなかったんです。
それで大人になってから、スター・ウォーズ(注16)、マジンガーZ(注17)、サンダーキャッツ(注18)、ヴォルトロン(注19)、トランスフォーマー(注20)、レゴのフィギュア(注21)など、子供の頃に大好きだった映画やテレビ番組のおもちゃを買うようになりました。おもちゃのいくつかは、私の娘達とバンドを助けるために売らなければならなかったんですけれど。
S: それができるなんてあなたは素敵なお父さんだ。ルイス、そのことはザ・ウォーニングのファンならみんな知っていますよ。まだコレクションは残ってるんですか。
ルイス: はい、結構持ってますよ。
S: お気に入りのキャラクターやおもちゃはありますか。
ルイス: やっぱりマジンガーZですね。
S: どうして?
ルイス: それは私がマジンガーZのテレビ番組を見て育ってきたからで、いつの日か裏庭のプールから本物のマジンガーZが飛び出してくるのを夢見ていたからです。
S: そうなんですか、それって今思うとかなりクールなことですね。他にもお気に入りがあったら教えてくれませんか。
ルイス: サンダーキャッツ、特にマムラ(注22)が大好きです。
S: おお、私もサンダーキャッツは好きです。
毎日仕事終わりに毎回観てました。
ルイス: 私も大好きです。
S: 子供の頃コミックを読みましたか?
ルイス: はい、スーパーマン(注23)、スパイダーマン(注24)、バットマン(注25)、アーチー(注26)なんかをちょっと読んでましたね。
S: 好きな会社やキャラクターはありますか?
ルイス: ええ、コミックではスーパーマンが一番好きだったんですけど、映画ではマーベル(注27)の方が好きですね。
S: 今でもコミックは持っていますか?
ルイス: 1994年に『スーパーマンの死』(注28)を黒い特製バックと一緒に買ったのを覚えているんですが、紛失して見つかりませんでした。
いいえ、悲しいことに昔のコミックは持ってません。
S: アレ、リトル・バーディ(注29)がお父さんのおもちゃの中で一番好きと聞いてますが、その噂は本当ですか。
アレ: はい、とても気に入ってます。父に遺言で遺して欲しいと頼んだこともあります(笑)。
S: そうなんですね、お父さんのコレクションの中で他にお気に入りはありますか?
アレ:そう 、父は私が本当に大好きな、めちゃくちゃクールなスケルター(注30)の像を持ってます。
S: アレ、インタビュー前にジョーカー(注31)が好きなキャラクターと言ってましたが。私はたまたまバットマンのコレクターだったので、それを聞いてとてもクールでした。あなたの好きなジョーカーについて教えてくれませんか。
アレ: 私はいつも悪役に興味があったんです(笑)。
ジョーカーを見たとき、私が今までみてきた悪役の中でも最高の悪役だ、って思ったんです。彼はクレージー。
私はファンコポップ(注32)のコレクションをしててバットマンのコレクションをひとつ持ってるんですけど、ジョーカーのコレクションはまだ持ってません。
S: アレ、あなたはアメリカのコミックやマンガは読みますか?
アレ: はい、姉と同じくマンガは読んだことがあります。
S: 好きな趣味は?ザ・ウォーニングのキラー・ベーシストでいない時はどうしてますか。
アレ: 姉達と同じようにアニメをよく見たり本を読んだりするのが好き、折り紙をたくさん折るのも好きです。折り畳んでるか、そわそわしてるかのどちらか。
S: 折り紙はとてもクールですね。ここニューヨーク市ではアメリカ自然史博物館(注33)に毎年折り紙のクリスマスツリー(注34)が飾られます。私と妻は博物館の会員なので見に行くようにしています。
アレ: それは素敵ですね。ビデオゲームも好きです。
S: 本当?、どんなゲームをしてますか?
アレ: 私のお気に入りは、
ファイナルファンタジーXVI(FINAL FANTASY XVI)(注35)
進撃の巨人(Attack on Titan)(注36)
オクトパストラベラー(Octopath)(注37)
マリオカート(Mario Kart)(注38)
マリオパーティー(Mario Party)(注39)
です。
〈注: 解説〉
注16. 「スターウォーズ」はジョージ・ルーカスが制作し、1977年に初公開された映画から連なる壮大なスペース・オペラ。世界中にファンがいる。
注17. 「マジンガーZ」は永井豪原作、1972年〜1973年(アニメは1974年まで)に『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画とTVアニメ、おもちゃの販売が同時進行するメディアミックスの先駆け、そして初の巨大ロボットアニメの先駆けとなった記念碑的作品。日本放映後、韓国・香港・台湾・タイのアジア圏、スペインで大人気に。その後スペイン語圏であるメキシコ・ベネズエラ・アルゼンチン・チリなど中南米で大ブームとなる。さらにイタリア・フランスといったヨーロッパ圏で人気を博すなど、とてつもない人気があったらしい。
注18. 「サンダーキャッツ」は1985年〜1989年にテレビ放映されたアメリカ製SFアニメ。しかしアニメの制作はパシフィック・アニメーション・コーポレーションという、後にウォルト・ディズニー・ジャパンの前身となる日本の会社に委託された、つまりある意味メイドインジャパンのアニメ。
注19. 「ヴォルトロン」は日本で1981年〜1982年にテレビ放映されたロボットアニメの「百獣王ゴライオン」と1982年〜1983年に放映された「機甲戦隊ダイラガーXV」を北米向けに再編集したもので、1984年〜1985年に放送されるやいなや社会現象を巻き起こす程の大ヒットになった。アメリカで最も有名なスーパーロボット。
アメリカのドリームワークス・アニメと韓国のスタジオ、ミールにより共同制作された新作が2016年〜2018年にNetflixで放映された。
注20. 「トランスフォーマー」の初代アニメは、マーベル・プロダクションが日本風ロボットアニメを企画し、日本の東映動画が制作を請け負った。アメリカでは1984年〜1986年、日本では1985年〜1986年にTV放映され、変形ロボットのおもちゃはアメリカのみならず日本で爆発的な売れ行きとなった。その後マイケル・ベイ監督により実写映画化されヒット、シリーズ化された。
注21. ご存知レゴのフィギュアたち。
注22. マムラ。「サンダーキャッツ(注18)」に出てくる敵キャラで邪悪な魔術師。
注23. ご存知「スーパーマン」は1938年に登場したアメリカDCコミックの言わずと知れたスーパーヒーロー。
注24. こちらはマーベルコミック最大のスーパーヒーロー。1962年に打ち切り間際のコミックで、どうせ打ち切りなら好き勝手しようと登場させたキャラクターが思わぬ人気となり、1963年に「アメイジング・スパイダーマン」として連載を始めたところロングセラーの大ヒットに。
注25. スーパーマンと並んでDCコミックの顔。1939年に誕生。キャットウーマン、ジョーカー、ハーレクインなどのキャラクターが有名。
注26. アーチー・コミックというアメリカの出版社のコミックの総称。主人公の名前がアーチー。1941年に誕生し、1968年〜1969年にはアメリカでアニメ化された。めちゃくちゃアメリカの青春って感じの絵柄。
注27. 1939年創立。ご存知アメリカ・ニューヨークのコミック出版社。2009年にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され傘下に。
注28. 1992年〜1993年に出版されたスーパーマンの死と再生の物語を描いたコミック三部作の総称。
注29-1. リトルバーディ(注.29-2)が出て来るゲームソフト。
コーエーテクモゲームスの開発部署であるTeam NINJAが制作、任天堂が2010年に発売したWii専用ソフト。「メトロイドシリーズ」のひとつ。
注30. 1980年代にアメリカのマテル社から発売されたおもちゃ、「マスター・オブ・ユニバース」「ヒーマン」から誕生した悪役キャラクター。1983年〜1985年にはアメリカでアニメ化された。
注31. バットマンでおなじみ、代表的悪役キャラクター。2019年の実写映画「ジョーカー」が大ヒットしたのも記憶に新しい。
注32-1. FUNKO社がライセンスを持つ、めっちゃかわいいコレクタブルフィギュア「ファンコポップ」。特徴は約10センチの2頭身でディスプレイボックスに入ってること。ディズニー、マーベル、果ては日本の漫画キャラ、さらにミュージシャンやスポーツ選手まで全て2頭身。注32-2. は大谷翔平のファンコポップ。
注33. アメリカ自然史博物館。アメリカ・ニューヨーク州マンハッタンにある。
注34. 毎年アメリカ自然史博物館にクリスマスの時期に飾られる折り紙で作られたクリスマスツリー。Origami USA協会協力のもと制作。50年以上の歴史があるそう。
注35. ファイナルファンタジーであるが、XVI(=16)は2023年の6月発売なので、インタビュー時期(2017年)から推測するとXIV(=14)か、2016年発売のXV(=15)の間違いと思われる。
注36. ご存知『別冊少年マガジン』で2009年〜2021年に連載された諫山創(いさやまはじめ)原作の漫画のゲーム化作品。
プレステ4/3/Vita専用ソフトとしてコーエーテクモゲームから2016年に発売された。
注37. 多分スクエア・エニックス制作のSwitch用ファンタジーRPGソフト「オクトパストラベラー」かと。ただし、発売が2018年なのでちょっと時期がずれるような。この辺はアレに聞かないとわからないかも。
注38. 1992年に任天堂からスーパーファミコン用として発売された誰もが知るアクションレースゲーム。全世界で累計1億5千万枚以上売り上げたレジェンド級ゲームソフト。
注39. 1998年に任天堂から発売されたマリオシリーズのキャラクター総出演のパーティーゲーム。海外ではアメリカで特に人気があるらしい。
疲れた〜。和訳は出来てるんですけど調べるのが大変で、ブログ上げるのに時間かかってます。
けど調べてわかる、日本の漫画・アニメ・ゲームってほんとに昔から今に至るまで海外に影響与えてるってこと。凄いね。
誇りに思ってよいのかも。
前回は次女のパウ、
今回はお父さんのルイスと三女のアレのインタビューでした。
まだScoop誌による
ザ・ウォーニングのインタビューは続きます。
次は長女のダニーにバトンタッチ(かも)。
続きは次回へ。
To Be Continued...










