銀行(BANK)は絶対に損はしません。その3(終) | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

サラ金が20%を超える違法金利で貸付し続けた罪悪
ひと昔前の消費者金融は「サラ金」って呼ばれて恐ろしい存在でしたね。 

サラ金でお金を借りると、あっという間に借金地獄に堕ちてしまうからです。

たとえば50万円借りたとして、5年間かけて返すと総支払額はなんと95万円! これがホンマの「サラ金地獄」です。

サラ金、キャッシング、消費者金融、カードローンで借りすぎてもう返せない、返しても 返しても元本が減らない、いつの間にか借金返済地獄にハマってしまいます。

かって、栄華を誇ったアコム、武富士、プロミス、アイフル・・・・今では貸し手が「サラ金地獄」の悲惨な状況となりました。

2008年、国会で全会一致により可決・成立した「新しい貸金業法」が、20106月から完全施行となったからです。

これまで、銀行では借りられない人々が、無担保融資で借りられる「サラ金業者」に飛びつき、15%20%、またはグレーゾーン上限金利29.2%の高額な金利を利用していました。それが、2006年の「最高裁判決」によってすべて違法ということになりました。

サラ金は、「利息制限法」「出資法」と「貸金業規制法」の3つの法律が関係していましたが、どれも、これも基本的に違法な商売をしていると「裁判所」からケチをつけられたのです。

借り手は、困ってお金を借りに来ているので、法律違反の金利であっても、借りてしまいます。 サラ金業者はそうした債務者の弱みに付け込んで、違法操業してきたのです。やっと2010年月から法律が改正され、従来の「利息制限法」の金利をベースに金利体系の1本化が完全実施されました。

しかも “グレーゾーン” の金利分を請求すれば過去にさかのぼって「過払い金返還請求」ができるようにしたのです。 多くの法律事務所が便乗して弁護士が過払い金の回収作業を援助。

これらも追い打ちとなって「サラ金業」はもはや低金利では成り立たなくなって「廃業」または大手銀行の傘下に吸収合併されてしまいました。

日本の大手銀行は自ら起業することなく、無担保ローンビジネスを「棚から牡丹餅」で得たのです。

              

ところが・・・大手銀行傘下のサラ金業者がまたまた悪徳サラ金業者に逆戻り?

20144月、健全経営だと認可された貸金業者に限り、顧客から受け取れる金利の上限を現在の20%から、2010年まで適用していた29.2%に戻すように法律を改訂しました。銀行融資を受けにくい中小零細企業などが、消費者金融から借り入れやすくする狙いなのですが、これは将来、やり方によっては大きな社会問題となりかねません・・・・・

プロミスは三井住友銀行傘下、アコムは三菱UFJグループ傘下に属しました。
アイフル、武富士は独自路線を貫きましたが、アイフルは結局事業再生ADRという私的整理をすることになりそうです。
武富士は外国からの融資をたくさん受けており、そのうち外資系になるかも?  何れにしても大手銀行は高収益のサラ金事業を手に入れてホクホクということでしょう。

               

オーストラリアの銀行の話をしましょう。 この国は、ANZWestpac, National,  Commonwealth (コモンウェルス) の4大メガバンク銀行が支配しています。どの銀行も世界の金融市場から3%程度で借入れた金で、 住宅購入者には6-7 利息、ビジネスをスタートする人から12 利子、VISA、マスターカードの未払いには19 の利息を取ります。 オージー曰く Bank never lose money  “銀行は絶対に損をしないように仕組んである” と皮肉を云います。

Commonwealth 銀行、昨年の売上総利益(粗利)が8-Billion Dollars 8兆円 ・・・・どの他の銀行もほぼ同じ利益を上げています。

私が口座を持っている銀行ではないのですが、ワーキングホリデーの若者に訊ねたら、4大銀行の中で一番有利な銀行は「National Bank」と云います。

その理由は残高に関わらず口座維持費が無料、手数料も概ね低く、総資産額&信用格付けトップ、お得な銀行を選ぶならここを推薦するとのこと。さすがお金に厳しい若者はよく研究していますね。

我々が、シドニー市内の4大銀行に定期預金をすると、6か月定期で、約3.5%利息なので日本のゼロ金利よりも “はるかにまし” という感じでが・・・・

もっと、小規模の銀行に定期預金をすると4.1% 利子が付きますが、日本のように「金融再生法」がないので倒産したら保障がないのでそう簡単に決断できません。

金融再生法は銀行を救済する制度で、倒産した銀行の預金者を保護するのは「預金保険」(ペイオフ・預金保護)、日本の銀行は適用されますが、オーストラリアの銀行は適用外です。ペイオフ制度はそれぞれの国により異なります。 もし、倒産したら大口預金者はある程度保護されますが一般の小口預金は泣き寝入りするのが世の常です。

オーストラリアの4大銀行の金利が一番高かったのは1989年頃で、驚くなかれ 定期預金の利息17% という時代もありました。

現在の日本のゼロ金利政策と比較するとため息のでるような話でね・・・・・

現在は3-4%前後に定着しています。 この10年間は5%-6% の銀行利子ですが 1990年代の資産家は銀行利子だけで優雅に生活できる時代もあったのです。

また、為替レートの変動は激しく、ここ数十年間の上下はエレベーターのような激しさです。米ドル1ドル360円の時代、豪州ドルは1971年頃 為替レート400円、 日本が変動相場制に移行した1973年以降、円相場と比例して、年々豪ドル高となり1980年頃では、豪ドル為替レート220円という懐かしい時代もありましたが、2014年現在為替レート豪ドル93円前後で推移しています。 9月中旬現在97円の高水準となりました。



史上最安値 \55.02 (200810)、為替レート最高値 \107.692007年7月)売り買いのタイミングは宝くじより難しいのですが、外貨預金は大損もするし大儲けもします。

いずれ豪ドルは120円まで上昇するという専門家の意見もあります。

オーストラリアでも、低迷する製造業のために低金利政策をとりたいのは山々ですが、もし日本流の超低金利となると “インフレ” 傾向となり物価上昇を引き起こすので政府は躊躇しています。

この国は、基本的に贈与税、資産税のない国なので、外国からの資金が大量に流入してきます。 豪州政府はその資金を期待しており、流入資金大歓迎なのです。その為にも他国よりもよい金利を示さないと流入資金が鈍化します。 この仕組みは、ある意味では「諸刃の剣(刃)」と云えます。