ドンペリ&ロマネコンティ(最高級シャンペンとワイン) その2 | SKYのブログ

SKYのブログ

オーストラリア、シドニーから

ロマネコンティのような特別高価なワインを除いて通常の世界市場でのワインの販売価格は@¥300~¥10,000 と販売価格に幅があります。

日本市価@¥1,500~¥3,000程度のワインの工場出荷価格(Ex-Factory価格)は通常 @¥120~¥300 (ワイン農家が得る現金収入)です。

それにCIF Cost 価格、Insurance保険料、Freight運賃 +工場から輸出港までの運送費 +日本税関税金、港から倉庫までの搬送料金が基本原価。

さらに卸問屋のマージン、小売業者のマージンが加算されて@¥1,500~¥3,000 の販売価格が設定されるのです。

あまり面白くない業界の裏話ですが・・・・これはガサネタではなくて事実なのです。

ブドウの汁、液体のボトル原価は@¥120~¥500(液体+瓶代)・・・・ さほどの差があるわけではありません。

市価¥3,000のワインのボトル入り原価が¥300 とは消費者は思わないでしょう・・・例え¥10,000のワインを呑んでも原価は¥500程度です。

それでは価格3万円の超高級ワインを呑んだら原価が¥3,000ということはありません。 基本原価は@¥800が相場です。

その価格と基本原価の差は、知名度、伝統と格式、こだわりの製法、ラベル、ボトルの差別化、広告宣伝費、利益の大幅上積みということです。 

“安物のワインを呑んだら頭が痛くなる!” というセリフを良く聞きますが、これは殆ど呑む人の勘違いです。

頭が痛くなったのは、コルクが腐蝕したり、キャップがゆるんで酸化したり、5年以上自宅の陳列棚に保管して劣化した・・・などなどです。

最も多い原因は、味が呑んだ人の味覚にただ合わなかっただけです。

ビールならば価格が一定、どのビールを買っても1本の差が、2倍、3倍とはなりませんがワインは幅広い価格設定ができるので面白いのです。

ビール業界ではワインのような幅広い価格差がないので商売には限界があります。ウイスキーの製造過程でも同じこと、液体を作るのに製造過程にて原価が大幅に異なることはありません。 

値段が違うのは広告宣伝費、ラベル、キャップ、ボトルなどのデザインなどで大幅に価格が異なりますが、どれもこれも ただ色のついた液体です。

フランス、ドイツなどでは「貴腐ワイン」「アイスワイン」「遅摘みワイン」など差別化したワインは利益幅が確保できるので商品に力を入れています。

商売は何事も工夫が大事です。 マスコミが取り上げたりして話題性が増すと良い商売ができるのは当然の結果です。

もし、販売価格を上げたかったら、例えば “イギリス王室ご用達、エリザベス女王の愛用のワインです” と自己宣伝の為に能書きを並べ立てることも必要です。 そうすれば一夜にして¥3,000でしか売れないワインが 1本¥10,000で販売できるようになります。(但し、産地を偽造したり、ラベル表示を故意に悪用したりするような、嘘八百はいけません・・・・・)

ただ、お祝い事で美味しいワイン、シャンペン、ウイスキー、ブランデー、ビールなど呑む場合は、その場の雰囲気を大いに楽しんで下さい。

決して、アルコール類の原価などゆめゆめ考えてはなりません。 味が落ちてまずくなります。

日頃、ビール、酎ハイなどを晩酌している人に、いきなり、ワイン、シャンペン(スパークリングワイン)を勧めても有難迷惑ということもあります。

私は毎晩赤ワインを2本~3本呑んでいたことがあるので、経験談として述べます・・・・・

(個人差があるので話半分でお聞き下さい・・・・・)

肉なら赤ワイン、魚なら白ワインは否定しませんが、赤肉だから赤ワイン、白身の魚だから白ワイン、などという間違った迷信に惑わされてはいけません。

赤ワインでも魚料理に合うライト・ボディタイプならば酸味があり、タンニンが少ないので魚の味が引き立ちます。

反対にフルボデイタイプの赤ワインは肉料理に一番合います。 ところが呑み助(・・・酒を好むタイプの人は何を呑んでも旨いと思うのです)の私の場合

和食・洋食を問わず、どんな場合でも赤ワインでした。 その昔、ワインを最初に呑んだ若かれし頃は白ワイン。 白ばかり呑んでいました。

ところが、毎日ワインを呑んでいると、白ワインからライトタイプの赤ワイン、フルボディタイプの赤ワインへと段々エスカレートしてゆきます。

邪道と云う専門家もいますが、和食の際には、添えとしてチーズを食卓に並べたり、ワインに合うものを何か用意します。

アルコールに弱くてワインの嫌いな人でも、ワインに炭酸水をいれると味がまろやかになって食欲が増すという事実もホントーの話です。

どんな料理にも合うのがスパークリング ワインという専門家もいます。 和食にも洋食にも適当に合います。 何を呑んでよいのか迷う方にお勧めです。

ともあれ、料理を食べて、ご自分が一番美味しいと感じるワインを選ぶのがコツでしょう。

赤ワイン、白ワインと食べ物(和食・洋食)の組合せは、あくまでも「両者を引き立たせる為のもの」であって、選択するのは個人の自由です。

個人の体調などにより味覚はいろいろ変化するので、杓子定規(しゃくしじょうぎ)に考えることはないと思います。

シドニーの日本料理店では、日本のSAKEを注文する人もいますが、今日では赤ワイン、白ワインで和食を味わう人が圧倒的に多くなりました。

日本料理店にて夕食を楽しむオージーは、殆どの人が赤ワインを呑んでいます。 彼らにとって淡白な味の和食は赤ワインのタンニンの香りが合うのでしょう。

時代とともにお客様の好みも変化をしてゆくようです。 ワインが好きな人、シャンペンが好きな人、ビールが好きな人、それぞれ個人の嗜好次第です。

小泉純一郎元首相の長男、小泉孝太郎(36歳)は白ワイン(750ml)瓶を1ダース(一晩に12本)軽く呑みほすほどの酒豪らしいが、小泉家は相当に胃、肝臓が強い遺伝子DNA の持ち主が揃っているのでしょう。 酒豪伝説はその他、いっぱいありますよ。 タバコ、アルコールに関してはこの世は怪物だらけです・・・・・


「酒は百薬の長なり・・・されど万病の元なり」

「この世に醜女はいない ウオトカ(ウオッカ)が足りないだけだ」(ロシアの諺)

「安いワインで結構! ワインに必要なのは良い食べ物、良いグラス、良い会話」

「天国には酒がない! 生きているうちに呑め」

相撲取りは大酒のみが多いのですが、稀代の超強豪力士「雷電」(江戸後期、1790年頃活躍)は、日本酒を一晩で2斗飲み、平気で歩いて帰ったという話があります。

ちなみに2斗は36リットルで、1升瓶20本分にあたります。 伝説の力士なのでどこまでホントーがギモンですが・・・・

また、平安時代(1015年)に1石 (1升の100) 以上飲む人が集まって「大酒のみ大会」をやったという記録がありますが・・・・

ただ、当時のお酒のアルコール度数が 今ほどあったかどうか疑問ですので、いちがいに量だけでは比べられないかもしれません。

文化14 (1817 年、江戸末期) 飲み比べで鯉屋理兵衛という人 (当時30) が三升入りの大盃で6盃半 (ということは19.5(35リットル!) 飲んだという記録があります。
西郷隆盛は一度に三升は飲めたが、弟の西郷従道は四升飲んでも平然としていた。 昔から、九州男児は大酒呑みが多いのでホントーかも?。

粘菌類の研究では世界的に知られる「南方熊楠」は毎日日本酒を一升飲んでいた。(実家が造り酒屋だったので呑み代は無料) 身体を壊さず元気で晩年までピンピンしていた。

ご存知ですか? 現在の皇后陛下や皇太子殿下はかなり酒豪だそうですよ。(皇太子殿下はいちどに ウイスキー のボトルを1本空けることが出来るとか・・・但し公表はしていません)

焼酎も好きらしいです。 日本酒は福井県の「黒龍」がお好みとか・(吟醸ですが、純米でなくて本醸造)・・ このメーカーでは一升瓶3万円もする逸品もあり・・・・
ともあれ、昔の酒豪はいざ知らず、昨今では、日本人で「酒豪」といわれても、所詮は ろれつが回らなくなったり、あるいは眼がすわっている 半アル中みたいなのがほとんどですね。

現在では、普通の日本人なら、ウイスキー1本 空けたらほとんどの人がひっくり返るでしょう。 毎日ウイスキーを1本空けていたら、間違いなく、肝硬変、肝臓ガンとなって、あの世行きでしょう。(但し確率90%)

・・・・・・・ だから残り10%の奇跡にかけて元気な皆さんが挑戦するのです。 但し「そのうちに呑めなくなります・・・」・・・という事は末期的症状のときです。