シドニー花市場 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

師走のシドニーフラワーマーケットは超繁忙期で大賑わいでした。

シドニー花市場 Sydney Markets ( Flemington フレミントン) シドニー市心から西16km 、 シドニーオリンピック競技場(2000年開催)の隣の敷地にあります。花屋さん、レストラン、ホテル、お花の師匠さんなど花を大量に扱う人々の為の卸売市場です。


早朝より、プロの人(花屋さんを営業する市内の店のオーナー)が朝市で仕入れた後、我々素人もその後、安価で買い求めることができる人気花市場です。

殆どが切花で、根・土のついた花はあまり見かけません。 各自持ち帰り、花瓶にお好みでアレンジしているようです。土、日は一般の人にも開放しているので お花が好きな人々は毎週早朝午前6時頃にShoppingにでかけます。 午前8時を過ぎると終了します。

シドニーのお花の値段は日本の市価のほぼ倍の値段がします。 なぜ、値段が高いのか? と問えば、いろいろ理由があります。

まず、人口密度です。 加えてメルボルンのように土壌そのものが良くありません。 シドニー中心部の土地はすべて強固な岩盤土のため、土(Soil)そのものが少なく土壌の改良、庭の手入れには時間と費用がかかるのです。

例えば、水はけ Drainage 土壌が悪いので土を耕したり、掘り起こしたり汗水を垂らして手作りの庭を整備しても3ヶ月後には 水はけが悪くなります。日本のように農業に適した良質の土壌、土地ではないからです。

同じ花を育ても購買力が日本の10分の1では当然コストが高くつきます。 また、フアーティライザー Fertilizer(肥料、化学肥料)なども日本のほぼ倍額します。 花を買う場合は ナーサリー(Nursery)園芸店にゆきます。 Bonds Nursery(ボンズ) またはBurnnings(バーニングズ) が品揃えが豊富です。フォーシーズン、季節に応じて各種の花が溢れています。

日本でもお馴染みのランの花はばか高いですが、誰でも親しめるバラ、あじさい、ベゴニア、ペチュニア、コリウス、デイジー、ラベンダーなどは人気です。あまり手入れのいらないブーゲンビリア、ハイビスカスなども手作りの庭には欠かせません。


花を買うのも、肥料を買うのもそもそも値段が高い・・・・・ということであれば、余程花好きな人でないと趣味として生かせません。そんな訳にて、我が家では一輪の花でも大切に育てています。 シドニーの一般的な家庭の庭は単なる芝のみで本格的な English Garden イングリッシュガーデンはなかなかお目にかかれません。


なぜならば、単なる芝の方がメンテナンスが楽だからです。あまり複雑な手の込んだ庭は手入れが大変なので、どちらか言えば、単純芝生に統一してシンプルライフをエンジョイしている家庭が多いようです。英国式庭の特徴はバラの花と家庭菜園があることで知られています。 四季の花を楽しむのには、土の手入れが大切で時間と経費がかかり大変な野良作業をしなくてはなりません。

近所にはドイツ人系、フランス人系のファミリーも数多く住んでいて、一面バラ園のような庭もありますが、フランス幾何学模様のような庭はめったにお目にかかりません。一般的なオージーの云うセリフ・・・「庭は芝生以外ダメ、金がかかるし面倒だぞ!・・・・・芝生も自分で作業して植えるのだぞ!」

そんな訳にて、一般家庭の庭は殆ど80%のお家では「芝Lawn」のみ、一面芝だらけです。 赤、青、緑の美しい花々がありません。 金がかかるので敬遠されます。


毎週土曜日、日曜日には各家庭のご主人が芝刈り機を持ち出して、庭の芝をカットする風景がみられます。日本と比較すると草花の成長がほぼ倍早いので、芝生でも冬季(6、7、8月)を除いて毎週芝刈りをしないと、庭の草花以外に雑草が生い茂ります。


庭仕事は時間と労力が要ります。いわゆる “花奴隷” になると庭の手入れに相当の時間を費やすため、還暦をすぎると体力がもちません。 一軒ごとの住宅敷地面積が広いため、ある程度の年齢を超えると、今度は庭のないマイホーム (例えば高層マンションとか)に引越しをしたくなります。 または、家庭菜園とかお花を楽しむことは止めて一面芝生に植え替えてしまいます。