美味しいワインの条件とは? 当然のことながら・・・自分が呑んで美味しいと思うワインです。ブランド品、ノンブラント品、一切関係なしです・・・
庶民派の私の独断意見ですが・・・・例えば 1本8ドル(¥800)のワイン vs 1本16ドル(¥1600 )のワインを呑み比べたら、当然値段は倍するのですが、味が倍程美味しいかと問えば、それはどうでしょうか?
フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリアワインのこの程度の商品の販売価格、ワインの工場出荷価格(Ex-Factory) 1本(750ml)当たり¥50~¥120が相場です(激安でしょう?)
それに運搬費用、通関諸費用、フォアーダー、卸問屋、小売業者費用、マージンなどを含んで市場価格が¥800 だったり ¥1600 だったりするのですが・・・・ジェネリックワイン(Generic Wine・普通のワイン)はもともとの製造原価の差は最高でも¥60 程度です。 だから・・・味が倍に美味しいということはあり得ないのです。
コルクの産地はスペインが90%を独占しますが、生産が間に合わなく不良のコルクが商品の返品に繋がり、業界ではコルクを中止して品質保持に最適で適切な密閉度を保てるスクリューキャップに切り替えています。
本物のコルクは樫の樹皮をくり抜くため不規則に穴があいたり、虫食いなどでワインを酸化させる危険性があるためですが・・・人工コルク、キャップは密封の為、ワインの熟成がストップ、でも本物のコルクであれば瓶の中でも味がまろやかに熟成できる利点があります。
16年間ワイン商売を経験した私としては、自然熟成を楽しんで別な味わいを楽しめるワインが縮小していくことに寂しさを感じます。
また、ワインを輸出する際に、ドル決済をする国が多く就中、発展途上国で貴重な外貨ドルを稼ぎたい国、ペルー産、アフリカ産などのワインは超安価で日本の輸入できるので流通も良くなり人気が出ます。
商品の付加価値を求めて、貴腐ワイン、遅摘ワイン、アイスワイン、酒精強化ワインなど 能書きを添えることができるワイン業界、商品に付加価値を付けると日本のワインの小売価格相場¥300~¥10000 (750ml)相当の開きがあります。
だからワインは面白い商売です。 同じ呑み物でも、例えばビールならはこんな価格の差はつけられないので商売としては面白味がありません。
また、最初は白ワインを呑む人が多いのですが、だんだん舌が馴染んでくると、赤ワインに移り・・・・甘口ワインからフルボデータイプのやや辛口ワインに進行する人が多いように思います。
お勧め豪州ワインとしては・・・・バロッサバレーBarossa Valley(南)、クナワラ Coonawarra (南)、マーガレットリバーMargaret River (西) スワンバレーSwan Valley(西)の4産地がお勧め、どれもうまいワイン。
ハンターバレーHunter Valley は冬に雪も降らず温暖気候のためぶどう栽培に不適であまりお勧めできません。 Orange 地方からタンク車で運搬、ハンター産に生まれ変わる白ワインはまずまずですが・・・
最後に一言・・「自分が呑んで一番美味しいと思うワイン」を選んで下さい。 値段に関係ありません。 それが最上の選択です。
私は毎晩ボトルを1-3本飲んでいましたが、肝臓を少し傷めたので ドクターストップがかかり、現在禁酒中です。 世界で一番ワイン愛好国民のフランス人は だいたい誰でもボトル1本のワインを一晩で呑みほします。
「ワインは好きなだけ飲みなさい」という人もいます。 「どうせ最後は飲めなくなります」・・・・というのはアタリです。「胃・肝臓を壊すと飲みたいサケも飲まれなくなりますよ・・・」という意味です。 「お酒は飲みたくても、飲めない時がきたら、それでおしまい」という自分の身体からの信号・合図です。
だから、お酒はホドホドに・・・というセリフが生きてくるのです。
環太平洋経済連携協定 (TPP)の交渉で、日本が輸入ワイン の関税 を段階的になくす方針を決定。すでに欧州産ワイン の関税 もなくす方向で欧州連合 (EU)と交渉しており、両交渉がまとまれば、輸入ワイン の大半で関税 がなくなり、ますます、日本国内ではおいしいワインが安く呑めるようになります。
もともとワインの関税は安いので、市場価格としては、従来より1割から2割さらに安い価格で酒店からおいしいワインを買うことができるようになるでしょう。でも、あまり呑み過ぎないように、要注意。