オージー気質 その5(10回シリーズ) | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

2013年10月、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「世界男女格差報告」で、日本は対象の136カ国中105位。

2006年の調査開始以来、最も低い結果でした。

その背景には、日本では「夫は外で働き、妻は家を守るべきだ」という役割分担意識が今だに根強いことが背景にあります。


日本人の場合、残業が当たり前、一日8時間で終わるのは役所のような恵まれた環境でやや例外、一般企業では夜遅くまで働きます。平日は夜9時過ぎに帰宅してから「夕食を食べる」・・・と説明したら「なんでそんなにガツガツ働くのか?」「妻は何も言わないのか?」と不思議がります。


山崎豊子の小説「白い巨塔」は医療の内幕を暴き、患者側が医師グループの診療ミスを告発するというケースで社会的な大きな反響を呼び起こしましたがこの地、シドニーでは 医師が リティゲーション(LITIGATION)「告訴」 されるという危険性を常に意識しているので、患者を診察しても説明責任を問われるので医師は多くを語りません。 


余計な発言はしません。例えば、人間ドッグで肝臓に問題が見つかり、肝臓ガンの疑いがあったとしても、医師は極めて慎重な発言にとどめます。

 「告訴」が怖いのです。オージーの患者達は「医師が何も言ってくれない」は織り込み済みなので、他の病院にセカンドオピニオンを求めたり、自己責任で情報を収集します。


もし、日本人が同様の病気になれば、言葉(英語力)の問題も重なって 疑心暗鬼を生じ、とても不安な気持ちになります。

日本の病院であれば、医師からそれなりの納得のゆく説明がありますが、シドニーの病院では最小限の説明しかないので “怒りとストレス” がたまり多くの日本人患者はやもう得ず、帰国して言葉が通じる日本の病院で診察をしてもらうことになります。

( “日本人はそう簡単にたやすく「告訴」する民族ではありません” と説明しても、例外処置は認められません)


心臓、肝臓など外科手術ならば、世界5位以内にランクされるほど高度な医療技術がありアメリカを凌ぐ程の実力を認められているオーストラリアですが残念ながら日本人には言葉(英語)、退院後の介護、医療費など、いろいろ複雑な要素がからんで躊躇してしまいます。


例え腫瘍らしきものが数個見つかったとしても、後日、大腸の内視鏡検査と精密検査、原発性か転移性か確認、脳や他の臓器に転移しているのか検査します。手術するにしても「外科的手術」「血管塞栓術」「放射線治療」「動注化学療法」などいろいろ治療方法が選べます。


シドニーでは、抗ガン剤の副作用(Side Effect)が原因で死亡したという理由で医師が告訴されたケースも多々あります。 私の知合いの肝臓疾患日本人、シドニーの病院でオージーの肝臓提供を受けて「肝臓移植」手術を無事終了、ただいまではピンピンしておられる方がいます。


しかもメディケアーカード Medicare Card (日本の国民健康保険のようなもの)を使って手術費も含めてタダでした。豪州は日本よりもはるかに需給バランスが良くて「臓器提供」のチャンスが多いという利点もあります。


最近では、人口の増加により優秀な医師の不足が原因でほぼ無料扱いの「メディケアーカード」で入院手術をすると まだ新米のインターン生が手術を執刀、数か月後に再手術を強いられるケースがあるという噂が広まっています。

 病院のベッドでも無料組と有料組との部屋の格差が年々広がっているのです。加えて、より経験を積んだ優秀な医師は年会費を別に払ったプライベート保険(Private Insurance)患者を優先して取り扱う傾向があります。


オーストラリア永住者なら誰でももらえる無料の「メディケアーカード」以外に富裕層は別途、Medibank Private, BUPA、AON, HCF,などのプレイベート高額任意保険に加入して万一の場合に備えます。

オージーの口癖・・・Only One Life ! 人生はたった一度限りですよ!  「せっかく神様がこの世に生まれるチャンスを与えてくれたのだから、人生は楽しむべきですよ」・・・・と異口同音に云います。 オージーの口癖です。


このセリフを中高年の日本人に当てはめるのはちょっとむつかしい、でも最近の若者であれば理解してくれるようにも思います。 「日本の民放はCMが多くて苦痛、テレビはNHK以外は観ません・」・・・と云う方もいますが、日本の民放CMは15秒、または30秒と短く、例えば30分番組のドラマであれば、15秒のCMが数回しか放映されません。 


最近回数が増えたとはいえ、日本のテレビコマーシャルはトイレに立って戻ってくると丁度いい感じ、あまりシツコクなくて、かなり秀作コマーシャルも多いように思います。 皆さんは余りご存知ないかも知れませんが欧米のテレビCMは日本のような なまやさしいものではありません。

イギリス、ベルギー、スペイン、そしてアメリカなどのCM テレビコマーシャル の長さは半端ではありません。  1時間ドラマ、エンタメなどの場合、番組本編7分放映すると今度はCMが4分、場合によればついでにNEWSも30秒あります。

それの連続です。アメリカは1時間枠で20分は最低でもCM、ニューヨークなど7割がCMというのだから驚き。 しかも大事なドラマ場面でCMを挟むのです・・・・そして、何度も何度も同じCMを繰り返す・・・終いには、しらけて・・・・イライラの絶頂、相当の忍耐と精神力が要ります。


自衛策として、テレビは一切みない、 VIDEOショップを利用する、 すべてCMカットの録画をする・・・・そういう自衛策を取る結果となります。オーストラリアも全く同じ、ひどいです。 2時間ドラマなど見ていると、何度もCMが入るので、何処からがコマーシャルか番組本編がわからなくなります。 テレビ局に言わせれば、おそらく「タダなんだから文句言うな」という返事が返ってくるでしょう。


 「テレビ視聴者がどう考えているのか?」・・・そういう 心理的配慮とか視聴者へのサービス精神などかけらもありません。 日本のNHKに相当する強制有料TVは勿論ありません。アジア人、特にせっかちの日本人には耐えられないテレビコマーシャルの世界です。 性格が大陸的というか、のんびりゆったり、おだやかで気が長くて・・・・・せかせかと走り回わらない・・・・そんな太っ腹の性格でないとダメなんでしょう・・・・さもなくば、異国の地では機嫌よく快適には暮らせません。


我々日本人が好んで観るオーストラリアのTV番組は ニュースとスポーツ番組です。 ドラマは宣伝ばかりでシラケています。ニュースを見る場合、英語の発音が聞き取れなくても、「文字放送」を選択すれば英語の字幕がでるので、大いに役立ちます。


最近は香港がキーステイションの「どこでもテレビ」という局がインターネット経由で日本のテレビを放映してます。 NHKの放送受信料より40%割高ですがNHK 民放も含めて36チャンネルをリヤルタイムで放映しているので人気があります。 その他、NHKパラポラアンテナ放送、ネットのSling Box、KEY HOLE TV などチョイスがいっぱいあるので海外に住んでいても日本のテレビ放送はどこでも受信できます。 韓国のテレビは数チャンネルあり24時間無料放映しているのになぜ、日本のNHKは海外視聴者からも毎月¥3,000徴収するのか? という素朴な意見もあります。