ILS (Instrument Landing System)
日本語では「計器着陸装置」と
訳されている。
悪天候(視界が悪い and/or 雲が
低い)時に、地上から誘導電波を
出して、航空機を安全に地上まで
導く必殺技。これがなければ現在の
全天候運用は成り立たない。
どこまで低く降りてこられるかに
よって、カテゴリーⅠ・Ⅱ・Ⅲに
分かれており、数字が大きくなるに
つれて進入できる限界が低くなる。
カテゴリーⅢに至っては、雲の高さ
ゼロ、視程ゼロの「完全自動着陸」を
実施しなければ着陸できないほどの
悪天候を想定したシステムである。
地上機材と航空機搭載機器、
そして訓練を重ねて資格を取った
パイロットと、三拍子揃って
いなければ実施できない高度な
着陸進入。
どれだけ制度の高い着陸を
しているのかというと…
とりあえずこちらをご覧ください。
↓
You Tube
まるで異次元からワープアウト
してきたような瞬間。ここまで
低く進入させるので、地上設備の
精度も半端ではありません。
運用中のILS CAT-Ⅲの
誘導装置が故障する確率は、
1億分の1以下が必須です。
我が飛行場には、当然の
ごとく、そんな高精度(=高価)な
機器も、それを維持できる熟練
したスタッフもおりません(笑)