あるので、今日は何本かに分けて
書きましょう。
朝日新聞がタイ国王の容態を
報じた。芳しくない。 → 元記事
現在はやや持ち直しているものの、
一時は人工呼吸器も装着された
ほど深刻だったらしい。医師団は
これを受けて国王としての公務は
控えた方がよいという見解を公式に
発表した。
これは私の情報筋からの話になるが、
この状況を受けて、摂政を置くとか
置かないとか、「何か」あった時のために
どうするかといった、かなり踏み込んだ
議論も始まったらしい。

日本の皇室とも親しい王室であるので、
1日も早いご快癒をお祈りさせていただく
気持ちに変わりはないが、いかに優れた
王といえども寿命だけにはかなわない。
これは我が天皇家でも同じこと。
タイと日本、遠く離れた国だが、大東亜
戦争後、見事に国をまとめ上げ、目覚ましい
発展を遂げさせた王室という点ではよく
似ており、共にご高齢という避けることの
できない時間の流れと直面しておいでの
こともまた、一緒。
跡取りが使えないということもまた
日タイ両国に共通の悩みであり、
タイ皇太子もまたかなり国民の評判は
悪い。タイには不敬罪があるので表面化
していないだけだが、それでも私の耳に
入るぐらいまで煙は漏れてきている。
国王の不測の事態を踏まえた目下の
問題は、中国が近隣諸国の王政を
打倒し、民主化させながら自国の
傀儡を送り込もうとしている点で、
すでにネパールはその毒牙に
かかってしまっている。
タイではタクシンという中国人が
王室を打倒し、タイ初代大統領就任を
目論んで海外から暗躍を続けている。
万が一タイがタクシンの手の落ちたら、
タイの共産化はもとより、今まで日本が
築いてきたインフラや技術移転が丸ごと
中国に国営化されてしまいかねない。
仮に現皇太子が国王になったとしても、
この女たらしの皇太子、タクシンに
借金があるという(それもかなり多額の)
噂が以前から絶えない。そうなると、
王室が存続しても、中国の傀儡王室に
なってしまうことは避けられまい。
このところ国民の評判もまずまずな
軍事政権(みなさんすっかりお忘れかも
しれませんが、タイはまだ戒厳令下の
クーデター政権状態です)がどのように
この難局を乗り切るか? 近代化した
後のタイ、プミポン国王のお言葉なしで
国を一つにまとめ上げられるか?
たぶん無理だろうという予測が大勢
なのだろう。タイ市場は今朝から
40バーツ近い暴落で幕を開けた。
インドシナに見えない大波が近づいて
きているような気がする。