我が運命を決めるのは我なり
我が魂を制するのは我なり
劇中でマンデラ大統領が
幾度となく口にした詩の一節。
ラグビーワールドカップ、
南アフリカ戦。劇的な勝利の
興奮冷め、もう一度ゲームを
見返して改めて思ったこと。
南アフリカ代表チームに
黒人選手が増えたこと。
一昔前まで人種隔離政策を
取り続け、世界から総スカンを
食い、第1回と第2回大会には
呼んですらもらえなかった
南アフリカが、自国開催を果たし、
決勝戦で当時世界最強だった
ニュージーランドと戦うまでを
描いた映画、「インビクタス
(負けざる者たち)」を彷彿
させるゲームを観た。
白人が持った球を黒人が
サポートして密集ができる…
あるいはその逆…
完全融和にはまだまだ時間が
かかるだろうが、南アフリカ代表は、
世界にその可能性を魅せた
金字塔だろう。
その「負けざる者たち」が
遠い東洋の桜の国に屈した。
桜の花を咲かせた指揮官は
来年からこの「負けざる者」たちの
指揮を執る。2019年には、
大きな壁となって我々の前に
立ちはだかってくるだろう。
今度は我々が「負けざる者」に
なる番である。純血日本代表で
勝てればそれに越したことは
ないが、「外人部隊」とか「助っ人
頼り」なんて気持ちが少しでも
芽生えたら明日の勝利はない。
日本のために、桜のジャージーの
ために心底一生懸命戦ってくれた
彼らもまた、桜の戦士、「Invictus」の
1人であったし、これからもそうで
あり続けて欲しいと願う。
最新のIRBランキングで、遂に
日本は世界10位になった。
ここから上はもう、夢の世界。
1.ニュージーランド
2.オーストラリア
3.アイルランド
4.ウェールズ
5.南アフリカ
6.アルゼンチン
7.フランス
8.イングランド
9.スコットランド
10.日本
2019年。彼等が日本にやってくる。