悲痛 大利根 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

昨日までの大雨で、鬼怒川と
利根川の合流点よりも下流に
ある大利根飛行場が水を
被ってしまったとのこと。
 
 知人からの情報によると、
3機を残して全滅だそうである。

大利根飛行場全景
 
 大利根飛行場は利根川の
河川敷内にあり、普段は屋外に
飛行機が係留されていた。
写真の滑走路の下側に見えて
いるのが平時の利根川の水位。

駐機場付近

 機体は上の写真のように
駐機されていたらしい。
(写真はいずれも (c)Google Earth)
水位の上昇があまりにも急激で、
機体を逃がす時間がほとんど
なかったとのこと。
 
 おそらくオーナーさん達はみんな
保険に加入していると思うが、
何せこういった小型機は国内で
生産していない上に普段から
航空局に苛め抜かれている存在。
おいそれと次の機体を手に入れる
ことも難しいだろう。それ以前に、
高いお金と長い時間をかけて
維持してきた機体だけに、愛情や
思い入れは格別だったはずである。
ここに機体を置いているオーナー
さんを何人も存じ上げているだけに、
無念は察するに余りある。
 
 願わくば1機でも多くの機体が
修理、復旧して再び飛ぶことが
できるように…
 
 それと、こういった緊急事態の
際には、飛行計画とか天候とか
ガタガタ言わなくても、誰かが
とにかく離陸してしまい、近隣の
飛行場に緊急着陸して急場を
凌ぐことを認めるシステムを
国は認めても良いのでは
ないだろうか?