「何をしてほしい?」を 聞く 言わせる | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 未曾有の大惨事となった
ネパール地震。日本も含めて
世界中の多くの国々が救援の
手を差し伸べているが、恩が
仇になるというか、現場はかなり
混乱しているようである。
 
 まず当のネパール政府が
事実上機能停止状態になって
いるみたいで、国内の被害状況を
正確に把握できておらず、せっかく
来てくれた救助隊や送られてきた
援助物資を、どこに、どれだけ配置
すればよいのか、的確な指示が
出せていないらしいのだ。到着した
緊急援助隊が空港で足止めを
食らっているという情報がが耳に
入ってきた。
 
 そうなると、今度は離発着機にも
影響が出てくるみたいで、ターミナル
一杯 → 機内待機 → スポットが
空かない → 到着機空中待機 →
燃料切れでダイバート… という
笑うに笑えない状況が起きている
みたいである。
 
  カトマンズ(カトマンドゥ)の空港が
小さすぎるということもあるだろうし、
一刻を争う救難捜索活動ということも
あるだろうが、世界の精鋭が一気に
やって来られても、国として対応
しきれないということもあるということを
今回目の当たりにした。
 
 「災害先進国」である日本は、
とりあえず他国とも歩調をあわせ、
まずはネパール政府を落ち着かせ、

 「何をしてほしい? 
    何がどれぐらい欲しい?」

と語らせることを考えるべきだろう。
人や物資、カネを送ることも援助だとは
思うが、国の中枢への精神的なケア、
当座の危機管理の支えになることも、
立派な災害救援活動なのではなかろうか?