日中には止むと思っていた吹き戻しの風、
とっぷりと夜も更けた今も相変わらず… orz
今回の台風、風が強かった分、通過の
判断がしやすくて、面白いデータが残った。
羽田と成田は周囲が開けていて風の変化は
ゆっくりだったのだが、飛行場のすぐ西側に
山が連なる米空軍の横田基地の観測データは
台風の通過をはっきりと記録していた。
RJTY 131458Z 01004KT (13日14:58グリニッジ標準時)
RJTY 131500Z VRB03KT
RJTY 131502Z 36004KT
RJTY 131512Z 35006KT (北北西の風6ノット)
RJTY 131518Z 16002KT (南南東の風2ノット)
RJTY 131526Z 16007KT
それまで北よりの風だった横田が、15:12から
15:18の間の6分間で180°風が反転している。
台風の勢力圏に入った瞬間だ。
RJTY 131528Z 18013KT (15:28 = 00:28日本時)
RJTY 131534Z 19026G35KT
RJTY 131538Z 19030G39KT
そして15:28から34分の6分間で風が一気に
ハネ上がっている。暴風圏内に入った瞬間。
その後も40ノット(20m/s)クラスの暴風が
吹き荒れたが、
RJTY 131806Z 18022G30KT
RJTY 131811Z 18020G30KT
RJTY 131858Z 33014KT
RJTY 131907Z 33010KT
18:11(日本時間14日午前3時11分)を最後に
風が一気に収まり、再び北向きの風に変化
してきている。暴風域を抜けた瞬間だ。
その後、おとなしかった風は再び威力を
上げ、今日の日中は北からの吹き戻しに
翻弄されることとなった。
教科書では習ったことのある、基礎の
航空気象なのだが、実際に観測記録に
残るとなると、それはそれで面白い
データである。