(昨日の続き)
件のユナイテッド航空、バンコク着は日付が
変わるかの瀬戸際という深夜。逆にバンコク発は
早朝7時前。旅の最初と最後は移動で完全に
潰れてしまうという比較的ムダの多い時間設定
にもかかわらず、本当にいつも満席に近い状態
だった。帰国日は午前4時過ぎには空港に着いて
いなければならず、いつも朝食も食えずにホテルを
チェックアウト、タクシーをスッ飛ばして空港に
向かったものだった。当時のドンムアン空港で
唯一早朝から開いていたKFCの店内が、机に
突っ伏して寝ている日本人で埋め尽くされて
いたのも懐かしい。
最近の私は「カネで時間を買う」という方針に
転換し、タイ航空の時間帯の良い便、さらには
羽田発着便などを使うようになってきてしまったが、
いざなくなるとなるとあと1回位は乗っておけば
よかったかなぁ… なんて思ってしまう。
ビジネスクラスデビューだったり、8時間超えの
大遅延で振り替え組続出、ビジネスクラスを
貸切状態で帰国したと思ったら電車がなくなって
成田でホテル出してもらったり、本土から到着した
機材が成田で壊れてバンコクまで来ず、タイ
航空と日本航空の乗り継ぎで香港経由の帰国便に
振り替えてもらったりとか… ユナイテッドの
バンコク線には本当に数々の思い出がある。
「空の青春18きっぷ」と揶揄されたビーマン、
エジプト、インディアの3大格安航空も、機材の
近代化で日本との直行が可能になり、もう
バンコクには泊まってくれない。爆安3姉妹の
次に位置した格安航空、ユナイテッドとノース
ウェスト(現デルタ)…
「バンコクの陽炎」を追い続けたおじさん世代の
経験がまたひとつ、記憶の彼方へ…
(また続く)