バンコク線雑感 (1) | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 東南アジアの大動脈と言っても過言では
ないだろう日本-バンコク線。北は札幌から
西は福岡まで、定期便が毎日日本各地と
バンコクを結んで飛んでいる。
 
 古くは南周りヨーロッパ線の一大寄港地として、
そして今でも日本から直行便のない中央アジア、
中東、アフリカへの乗り換え拠点として、タイを
最終目的地としない乗客数も多い。
 
 時をさかのぼること10ウン年、20世紀の後半に、
友人に誘われて私は初めてタイの土を踏んだ。
深夜のドンムアン空港。タラップを降りたときの
ムッとした空気、ジェット燃料とドブの臭いが入り
混じったようなアジアの臭いの洗礼は、いまだに
はっきりと記憶に残っている。
 
 その旅で私を運んでくれたキャリアがユナイテッド
航空。初めての時はB777、その後B747と交互に
機材変更を繰り返しながら私の旅の多くを彩って
くれた。そういえば、ビジネスクラスで往復したのも
ユナイテッドが初めてだったなぁ…
 
 そんなユナイテッドが3月一杯でバンコク線から
撤退するという。ひとつの時代が終わるといえば
それまでなのだが、一抹の寂しさを感じてしまう。
 
(つづく)