仕事始め | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 午前4時50分、オフィスのある建物の
電子ロックを暗証番号で解除し、久しぶりに
職場に戻ってきた。とはいえ、年末年始も
空域を見守り、飛行場も管理されていたので、
仕事始めは、まぁ、私個人的なもの。
オフィスの電気をつけ、飛行場への出入り口を
開錠、3台ある私の席のコンピューターを
次々に立ち上げる。
 
 IDカードをキーボードに差込み、パソコンから
私のネットワークを呼び出す。電子メールの山(笑)
フライトプラン送受信システムのモニターを
つけると、数機が夜を徹して飛行しながらこちらを
目指している。
 
 NOTAM(航空安全情報)を打ち出し、飛行場の
現況をざっと確認。そこまでしていたら同僚が
出勤。新年の挨拶をしながら作業を分担し、
朝一番の飛行場チェックは週末も勤務して
くれていた同僚にまかせて私は運航管理と
休暇中の出来事の把握に専念。同僚にチェックを
任せたのは、長いこと職場を空けたので、何か
変化が起きていたときに私が見落とす可能性が
あったから。
 
 休み中の日報、運航記録、運用記録に目を通し、
山のような電子メールを読んで、必要なものに
返信をしていたら、戻ってきた同僚が飛行場オープン
支障なしと報告してくれた。管制塔、レーダー室、
関係各所とのホットラインや無線のチェックを一通り
終えると午前6時、定刻に飛行場オープンを宣言。
 
 さぁ、今年も無事故で、オンタイムで、飛行場を、
空を楽しもう。 出勤してくる上司やスタッフと新年の
挨拶を交わし、軽い雑談に興じていたら遠くから
エンジン音が… 1番機の着陸だ。誘導OK、スポットOK、
搭載、給油、準備よし!

「何事もない」ことがあたりまえの日常が再び始まった。