サンフランシスコで起きたアシアナ航空の
着陸失敗事故、韓国ではニュースキャスターが
中国人の犠牲者が出たことに対し「我が国の
死者でなくて良かった」と発言し、非難の渦に晒された。
言い方も直接的で相手国を刺激したという面も
あったのだろうが、少なくともこの話題を取り上げた
日本のマスメディア達は、自らを恥じるという概念は
なかったのだろうか?
ネットを見ていると、多くの日本人がこの一件に
関して韓国を非難しているが、翻って我が国はどうか?
海外で事件や事故が起きるたびに繰り返される文句
「なお、この事故(事件)で日本人の犠牲者はいない
模様です」…
そしてその件は国際的にどれだけインパクトを持って
いようとも、あっさりと画面から消えていく。
表現こそ違えど、言っていることの本質は彼らと何ら
変わりはない。「我が国民が犠牲にならなくてよかった」…
それが本音である。犠牲者が出るような大事故(事件)があり、
それを報じる以上、犠牲者に邦人とそれ以外で差別を
行うのは見ていて不愉快だ。
今回の韓国でのニュース報道、我々が他山の石として
学ぶところが多分にあると思う。そうでなければ、いつかは
「…日本人の犠牲者はいません」
報道が世界の世論から
叩かれる日が来るのではないだろうか?