航空身体検査 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 機長として空を飛ぶためには、技能証明(いわゆる
クルマの免許のようなもの)だけでは不十分で、
機長として空で任務を遂行できるだけの肉体及び
精神状態であるかを証明する「航空身体検査」に
合格し続けなければならない。何か基準に満たない
項目があると「不合格」… 資格停止で飛べなくなって
しまう。ただし、それは永遠の終わりではなくて、その
欠格事項が回復して再び基準を満たせば航空身体
検査証明が再発行され、晴れて再び乗務可能となる。
 
 1992年の11月に第2種航空身体検査証明を
取得して以来、早20年、病気で2度ほど手術をし、
資格が一旦停止したこともあったが、幸いにも完治し、
2度とも検査に合格し、途中で第1種に格上げしてからも
今のところ無事にクリアし続けている。

本日も無事にパス!
 
満40歳以上のパイロットの第1種有効期限は6ヶ月…
つまり、年に2回はこの検査にパスしなければならない。

検査の内容は
 
  身長・体重
  視力(遠距離視力・近距離視力・深視力)
  聴力(低音から高音まで4音種)
  尿検査
  心電図
  血圧
  色覚
  視野・視機能
  耳鼻咽喉機能
  平衡感覚・運動機能
  問診・触診
   その他もろもろ… ( ^ ^ ;
 
 毎回体重には苦労させられるが、それもいい加減
慣れてきた(笑) 最近はやはり視力がだんだんと… 
今回も遠距離視力は楽々クリアできたものの、近距離
視力が大分落ちてきたと実感。老眼まっしぐらである。
聴力も、自覚症状は全くなかったのだが前回の検査
あたりから高音域が少しずつ落ちてきているらしい。
(第1種の検査基準はまだ楽々クリアしてはいるが)
 
 今日の合格でもう半年機長でいられることには
なったが、次回は「眼鏡等」の制限がついてしまうかも
しれない… できればついて欲しくはないのだが…
加齢による衰えをカバーできるぐらいの経験は積んでいる
つもりだが、気を緩めずに節制に努めていくことになろう…
 
   
    でもとりあえず今夜は食うぞ! 飲むぞ!
 

 
                     …ってか明日早番だよ orz