今でも決して色褪せることのないあの日…
波打つ滑走路
次々と飛来する緊急着陸機
野戦司令部さながらの事務所
誘導路にまで溢れた避難機
あの日だけで一体何キロぐらい走り回ったのだろう…
そして翌日から怒涛の日々が…
最初の1週間で私が前年1年間で担当した
フライト数を軽く上回ってしまうくらいの
飛行機が… ヘリが… 世界各国からの
物資を、救援隊を乗せて飛び立った。
親戚が、親友が被災した。
「待ってろ、すぐ物資送るからな!」
と叫ぶ電話に
「頼む!」
と叫んだ友の声が脳裏に残っている。
もう2度とやりたくはない。
でも、近いうちにやることになるのだろう…
空は最後の生命線。
飛ぶものも、見守るものも、一心同体。