化学療法：Round１ダイジェスト

８月に入ってから、なかなかかけないけど幸いメモになっていたのがあったのでそれを書き起こします。

抗がん剤は４週を１回と解釈し、そのうち２週に１度の割合で投与していきます。→参照「化学療法：Round１始まりました」
１回表は７月２３日に、その裏は８月７日に行われました。
１回表の時の副作用はこんな感じでした。

◎副作用と思われる事項
１　のどが渇く
２　便秘　S字結腸あたりが張る。
３　胸の腫瘍のあたりがズキズキする。
４　眠れない11:30から１時間おきに起床
５　両手指先に軽いシビレ
６ 　胃が気持ち悪い。朝食は一口で終わり。
※体のだるさ感はない。

特に腸のトラブルはしんどかったようです。何を与えてもダメな日が続いて。
それが落ち着くと逆に水溶のものになってました。
ちなみに立ち読みした本でアドバイスとして書いてあったことはすべて実行済でしたが。

それがおわると今度は口内炎と白血球のトラブル。後者は一時的なものだったようですが…まもなく脱毛の兆しがあったそうな。
時期的には１回裏の始まる前後からで、「我ながら気味が悪いくらい」からのスタートだったとか。
それはあっという間のことで、１日でも行かなかったら「どうしたの？！」と思われるくらいでした。

１回裏での抗がん剤投与が終わると、退院することになります。
同時に定期的な通院で注射し続けるのです。
注射の方は近所の開業医でも、という話もありましたが最初から説明したりするのが面倒ということもあり（コレは私の甲状腺がんの時と似てるw）引き続きお願いすることになりました。

入院は８月１２日まで、あっというまでした。

帰ってきました

８月に入ってからは私個人の事情であたふたしていたのですが、ようやく落ち着いた8月12日に父は退院しました。
抗がん剤の影響で、予め聞いていた副作用と同じようなものが出ています。
そして、いつもと同じような生活をしています。


翌日、出先から戻ってくると父の髪型が変わっていました。
退院した当初も短い状態でしたが…床屋に行ってきたそうです。

イメージとしては、俳優の國村隼さんとか、六平直政さんみたいな感じ。

今度はどうなるかわからないので、母と2人で帽子やバンダナを選んだりあれこれして楽しむみたいです。
もともと帽子をかぶるような人ではなかったので、新しいドアが開かれるような感覚なのかもしれません。

ちなみに、「来る時が来た」という感覚で捉えているとのこと。
髪に触れるだけで抜けるようです。
医師のコトバを借りると、「毛根のおやすみ期間に入る」ということ何でしょうねえ。

抗がん剤の副作用

私の甲状腺がんの時は外科的なものだけですみました（あとはホルモン剤投与だけです）
しかし、人によっては抗がん剤のお世話にならざるを得ない人もいます。

そして、この抗がん剤は強い薬なので、がん細胞を打ち砕くために「強いものを強いもので制する」ために使うのです。
しかし、その強さはハンパないので時には副作用という形で人体に影響します。
その一例がコレです。

吐き気、嘔吐
「ムカムカする」「吐きそう」などの症状が現れ、嘔吐することもあります。脳の神経が刺激されて起こると考えられていますが、治療に対する不安などの心理的な要因も関係しています。

下痢
腸の粘膜が化学療法の影響によって荒れて炎症を起こしたり、感染が起こることで下痢になることがあります。

便秘
腸の動きを調節している神経に化学療法の影響が及ぶなどで腸の動きが弱くなったり、食事の量が減るなどによって便秘になることがあります。

口内炎
口の中の粘膜に対する抗がん剤の作用や感染により口内炎（口腔粘膜炎ともいいます）ができ、痛みが出たり食べ物がしみたりします。

貧血
抗がん剤により、血液をつくる骨髄にある造血幹細胞の機能が障害され、赤血球が減少したり、消化管などから出血することによって貧血が起こります。だるい、疲れやすい、めまい、息切れなどの症状が現れます。

出血傾向
血小板が減少することで、出血しやすい、出血すると血が止まりにくいといった症状が現れます。鼻血や歯ぐきの出血、皮下の出血斑などが起こりやすくなります。

疲労感・だるさ
疲れやすい、気力が出ないなどの症状が現れます。化学療法そのものの影響と、吐き気や貧血などの副作用を含む、さまざまな要因が重なって起こると考えられています。

脱毛
毛の根元にある細胞が化学療法の影響を受けると脱毛が起こります。髪の抜け方には、抗がん剤の種類、使う期間や量、個人によって差があり、頭皮だけでなく体毛やまゆ毛なども抜け、精神的にもつらい症状の1つです。頭皮に痛みやかゆみを感じる人もいます。

手足のしびれ感
指先や足先の感覚が鈍くなったり、しびれやピリピリとした違和感が出ることがあります。

がん情報サービス「薬物療法（抗がん剤治療）のことを知る」より引用

これらの副作用は一気にやってくる、というよりじわじわとその影響が出てくるみたいです。それががん細胞にかぎらず、他の細胞にも影響をおよぼすので当然のようにいろんな部分で刺激となってしまいます。 ただ、これらに関していうと人それぞれ個人差ということで出てくる影響の大きさもまた違うのです。

口内炎、らしい

８月になってから、私の状況が変わったこともあり父の見舞いへ行くことができない日が続いています。
夕方以降でも行けるのですが、食事時にあたってしまうのと、かえって心配させてしまうので…親孝行できずにごめんなさい、です。

で。

近況などは母経由で聞いたり、メールで聞く程度です。
そして、久しぶりに「体調はどうですか？」とメールをすると…

口内炎で舌が痛い、他は問題なし。

とありまして…あれこれ心配になってきました。
かれこれ、化学療法の関連のものを読んでいただけに明らかに副作用だと思ったからです。また、数日前に朝の採血をした途端、白血球が減ってたということもあったので。

明らかに免疫の関係です。
カンファレンスの時に医師が「副作用として出ます」と予め説明していただけあって、理解することが出来ました。

とりあえず、口腔衛生を綺麗に保つことが大事なので口内炎の治療をしてもらってるのと同時に、舌磨き関係のものが必要になったんじゃないかなと思っています。

【縁】このおかげです

去年の２月に甲状腺がんの手術をし。
そして、現在は半年に１度の割合で定期健診をする程度。
それ以外は２日に１度の割合でホルモン調整剤（？）のお世話になるだけ。

こんな状態ですが、手術後に出会ったもののおかげで今に至ってます。

マツダミヒロさんが提唱している『魔法の質問』。
言葉だけで見ると胡散臭いように感じますが、実際は物凄くシンプル。

▼魔法の質問とは
答えるだけで魔法にかかったように変化をする
質問のことです。

自分が聞きたい疑問や尋問ではなく、
相手のためになる「しつもん」のこと。

「魔法の質問」公式サイトより引用

「しつもん」通じて、思わぬところで答えが出てきちゃうんで。
しかもその答えは「どんなものも全て正解」というスタンス。
もし「答えが出なくても」正解。
この２つが自分の中に落とし込めるようになると、自然と相手のことをジャッジすることがなくなりました。

キッカケですが、術後間もない去年の３月に小樽で行われたワークショップに参加したこと*。それ以前もメルマガで読んでいたのですが、たまたまそういうことになったので参加してみたのです。
これをキッカケに外にでることや、新しい御縁づくりが始まりました。
時間がたくさんあったのもそうだけど、「御縁」だけじゃなくて自分を見直すことも必要だったんじゃないかなって。

以前の私は「みんなに迷惑をかけるから」ということで気を使いすぎたり、「それ、おかしいよ」などの思い込みでジャッジすることが当たり前のようにしていました。
しかし、この「魔法の質問」の中に織り込まれているものを通じて、少しずつ『思い込み』が緩くなり、気が付くと前向きにすすめるようになりました。

その効果が出てきたのは、定期検診で行われる血液検査の数値。

日付	TSH（μIU/ml） 基準値は0.2～4.0	FT4（ng/ml） 基準値は0.8～1.6	FT3（g/ml） 基準値は2.2～4.3
2013/03	4.396	0.92	2.89
2013/04	2.917	0.99	2.64
2013/05	1.306	0.95	2.85
2013/07	2.516	0.94	2.99
2013/10	1.665	1.04	3.13
2013/12	2.596	0.95	2.69
2014/06	2.986	0.90	2.71

コレを見ると至って安定。安定した数値は今も継続中です。
おそらく、「ヤマイはココロがキッカケ」というのを体現化したせいじゃないかなって。
今の自分の状態はヤマイ持ちとはいえ、想像できないぐらいフツーに過ごしているし。
出会った人から見るとイメージ出来ないとのこと。
この「魔法の質問」に出会ってからよい部分にだけフォーカスできるようになっているのは事実。
そして、自分と合わないと思った人への感想も「そういう人がいるんだねえ」止まりでいられるようになったのも事実。

まさにおかげさまで、のスタンスでいられるようになったのもその影響かなって思っています。
同時に、自分と対話し合えることを教えてくれたのがこの「魔法の質問」じゃないかなって思っています。

たった1分で心をつかむ! しつもん会話術/松田 充弘

最愛の人と出逢う「恋のしつもん」最高の関係になる「愛のしつもん」 / マツダミヒロ