はるとくんの金縛り
はるとくんが
「金縛りにあった」
半泣きで
電話してきました
「寝ていたらね
なんか毛布がふわっと
あの
呪怨(映画)みたいに
誰かが入ってきて
そのあと
壁にむかって
ぐーーーっと
押されて
壁についてもまだ
押されて」
出だしから
りかちゃんには
原因がわかっていた
「めっちゃ怖くて
ずっと目を閉じていて
目が覚めたら絶対
壁に居ると思ったら
目を空けたら
布団のど真ん中に
寝ていた」
リカちゃんはもう
笑いが
止まらなかった
「なんで笑うの?
めっちゃ怖かってん!」
「うんうん、
怖かったね~」
「あ、ほら!!!
またや、全然
共感してへんやん!」
いや
共感してはいるけど
いつも
はるとくんは
そう言うよね。。。
こっちが真剣に
心配していても
「全然心配そうじゃない!」
って
言い方が下手でしょうが
同調してるんですけどね
「めっちゃ嫌な
汗かいて
時計見たら
二時過ぎでさ~」
(丑三つ時)
「なにか憑いているんかな」
どうしても
霊的なものに
結び付けたい
はるとくん
大丈夫
検査の後に会ってるから
憑いていたら
リカちゃんには
見えてるから
化学的根拠で
説明がつく
はるとくんの金縛り
真実はいつもひとつ!