昨日の続きです。
治ることを拒否してるって気付きにくいもの。
セッションを受けてくださった女性の方は、
パートナーの他に、既に社会人として働いている娘さん、
成人前の息子さんと4人家族で暮らしていらっしゃいましたが、
お子さんだちが小さいころはとても仲のいい親子関係だったけれど、
いつからか、どことなく距離ができてしまったとおっしゃっていました。
セッション後は、日常生活の中で、ご自身の感情を客観的に気づくように意識するうちに、恐怖心のほかにも、
どこか重苦しい、哀しみの感情をずっと長いあいだ抱えていたことに
気付かれたようでした。
時には怒りの感情が湧くこともあり、
ある日、ふと脳裏に、子どものころの情景が浮かび、
ご自身の母親から事あるごとに、
「あなたならもっと頑張れるよ」、
「もっと実力があるよ」
と言われていたことを思い出したそうです。
そうした気付きが起こってから、
「頑張り屋だけど、頑張れないときがあってもいい」
「優秀さを目標にしてたけど、実力がない自分でもいい」
「失敗することがあってもいい」とご自身への認識が変わっていかれました。
失敗するのが怖いと感じるかたは多いものですが、
失敗することを許容する「受け入れ力」って、
生きる上では不可欠です。
失敗が怖いままだと、
行動ができず誰かに常に依存しがちだったり、
逆に辛い時に人を頼れないなど、健全な距離感が持てない生き方をするようになってしまいます。
もし、同じように失敗への恐怖を感じることがある人は
優秀じゃないし、失敗もする自分を許してみてはどうでしょうか。
失敗しても、恥を感じて、悲しい思いをしても、
そんなダメな自分でも、きっと死ぬ前に行動しなかった後悔をしなくて済むよねって、理性と感情で受け入れて、
じゃあ、ダメな自分から、どう進んで行けるのか?っていう意識を持てるようになって、
そこから、人生を自分で切り拓いていけるのです。
女性の方は、その後、
自分のネットショップを開設、
もともと好きだった手作り品の販売を少しづつ始められました。
家族のためではなく、
自分のための、手作りの時間がとても楽しいとおっしゃって、
製作のための時間を持てるように、お子さんたちの食事の準備や家事を、
すこしづつ各自でするように、手放していったそうです。
そうした過程で、アトピー症状の軽減と並行して、
ずっとまとわりついていた得体のしれない恐怖感もずいぶんと軽減し、
時々、また恐怖が出てくることがあっても、向き合うようになれたそうです。
症状の根本原因と向き合う過程は、
生き方を見つめなおす過程でもあります。
現象は、フラクタルです。
症状が怖くて、薬で押さえつける対処法しか選択しない生き方は、
ずっと怖くて蓋をしてきた感情に向き合うことをしない、