ミュージカル「ウエストサイド・ストーリー」などの作品で有名な作曲家、 バーンスタイン の没後20年に、彼の娘さんのインタビューが掲載されています。
それによると、1950年代のアメリカ社会では、オーケストラの生演奏を聴いたことがない人が、多くいたとのことです。
音楽への魂 娘が継ぐ 米の作曲家バーンスタイン 没後20年 (asahi.com)
TVなどのメディアの影響力は、彼が亡くなる頃まで、大変大きいものだったといえます。1970年代には、ポピュラー系オーケストラの演奏や録音は、その全盛期を迎えていました。
そして現代では、1950年代とは別の意味で、オーケストラの生演奏を聴いたことのない人が、若い世代に再び増えているのではないでしょうか。
いまではオーケストレーションは電子楽器のシミュレーションに置き換えられ、人の声を含めてあらゆる音楽が電子化されていく時代です。
生演奏のオーケストラ演奏とそのシミュレーションでは、得られる音楽体験の質が潜在的に大きく異なるのですが、その違いに気づくためには、やはり生楽器の演奏経験が無ければ難しいようです。
しかしながら商業音楽分野では、もはやオーケストレーションにコストをかける余裕がありません。残された経営資源は、オーディオ加工や3DCGなどの、テクノロジー技術に集中されているというのが現状でしょう。
かくして再び、バーンスタイン氏の遺志とは、未来に向けて限りなく不透明な状況になっていると思います。
Symphonic Dances from 'West Side Story'
Music by Leonard Bernstein (1960).
(2010-05-26 21:09:11)