全てを見通す最初の瞬間- 中山美穂「C」 | Fairy Sounds

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  このデビュー間もない頃の、 中山美穂 さんのライブ映像を見ていて、思うこと。
  それは、彼女の最初の歌い始めの数十秒間に、すでにその後の彼女の何年間にもわたる輝かしい活躍の、その片鱗がすでに象徴的に顕れていると、私には感じられるのです。

  私の場合、例えば、ある本を手に取ってみたとき、CDを視聴してみたとき、映画の予告編を見たとき、あるいはYouTubeである映像を見始めたとき、いろいろありますが、これらにおおむね共通して言えることとは…。
  それは、長い作品でもその一部分、最初の数十秒間に触れてみるだけで、全体の7割くらいの場合において、その価値について、ほぼ評価できてしまうということです。

  そのほかの3割くらいのケースでも、全体の1/3ほどを鑑賞することで、まずその後のすべてを見るべきかどうか、まず確実に判ります。
  まあそのようにして、フィルタリングした映像の中から、おおむね最後まで視聴に堪えると判断できたものを、BLOGで紹介しているわけです。

  このように、ある特徴的な一部分、特に見出しであるとか、始めの部分に提示されている箇所から、全体を正しく評価できる能力は、これからの時代にはいっそう重要になってきます。
  なにしろ、デジタル空間に蓄積される情報量は、膨れ上がる一方なので、もはや誰も、その全体にアクセスすることなど不可能な時代なのですから…。

  デジタル宇宙はゼタバイト時代へ (Wired)

  ともあれ、原宿で友達と一緒に歩いていた普通の少女だった美穂さんを見出したスカウトの人は、瞬間的に彼女のその後の全てを見通す、そのような能力を持ち合わせていたのでしょう。
  そのおかげで、その後、数々の名作を私たちに差し出してくれた、中山美穂さんが世に出ることが出来たのです。

  まあそんな、スカウト形式の芸能ビジネスモデルも、すでに昔のこと。いまならAVデビューくらいしか出来ないでしょうけれど。

中山美穂 「 」 (1985)
 (作詞: 松本隆、作曲: 筒美京平、編曲: 萩田光雄)


(2010-05-14 23:10:23)