今日は私の母校で、卒業式が行われます。
あの、吹奏楽部の可愛い後輩たちも、もう卒業です。早いものですね。
たくさん作ったであろう思い出を忘れずに、これからも、時々は後輩たちとともに、それらを振り返ってみていただきたいです。
さて、「卒業」といえば 斉藤由貴さんの曲 が、やはり一番知られていると思います。ですがそのほかにも、同時期には印象的な卒業ソングがたくさんありました。
当時の一般的な共通感覚として、一番近い感じで、しかも知られている曲がこの、 松田聖子 さんの「制服」(1982)ではないでしょうか。あのユーミン夫妻の作品で、ちょっと歌謡曲っぽい雰囲気が、親しみやすい感じに仕上がっています。
いま聴いてみると、松田聖子さんの歌い方って、ジャストのピッチからは微妙に外れているんですよね。
だけどそれによって、卒業したけれど、これから社会人として巣立つところという未完成、その不安定さの表現としてうまく描写されているように思います。
当時はDAWテクノロジーなどはなかったのに、音楽的には本当に良かった時代でした。
もし、昨今常套のようなオーディオ・ピッチ修正が行われていたとしたら、あの聖子サウンドは台無しになっていたのではないでしょうか。
いいかえれば、現在のようなテクノロジー技術者の芸術分野への無神経な干渉、そこから卒業しない限り、あの1980年代のような音楽的表現の豊かさが、再び訪れてくることはないでしょう。
松田聖子 「 制服 」 (1982)
(作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆)
(2010-03-05 09:33:24)