小川範子 さんはアイドルの中でも、かつて最もフレンチ・ポップに接近しようと試みた一人です。
アルバム「彼と彼女」(1990年)はパリ録音で、現地の方(Patrice PEYRIERAS)をアレンジャーとして起用するという懲り方ですが、確かにそれが音になって表れていました。
ところで1990年代前半頃まで、フランスのトロンボーン・セクションは他地域とは微妙に異なる、独自の美しい音色を響かせていました。この曲「バスルームの幻想」でも、おそらく多重録音ですが、そうした響きを聴くことができます。
この曲に関してはCDより、このライブでの範子さんの歌唱の方がずっと良いフィーリングだと思います。この曲の本質を、録音のときよりさらに理解していることがわかります。バックはCDと共通のものですが…。
当時の日本国内のトロンボーン・セクションでは、微妙ではあるけれど、このようなサウンドは出せなかったのではないでしょうか。
もっとも現在では、そのようなサウンドのグローバルな差は、あまりなくなってきていると思います。
小川範子 「 バスルームの幻想 」 (1990)
(作詞:川村真澄/作曲:樫原伸彦/編曲:Patrice PEYRIERAS)
(2009-11-10 18:43:40)