森博嗣
私たちは生きているのか?
富の谷。
「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。
そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが、潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。富の谷にある巨大な岩を穿って作られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。
知性が提示する実存の物語。
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Wシリーズ5作目。
ホルマリン漬けの脳をイメージ。
それで合っているのでしょうか。
脳だけで生きているって、どんな感じなんでしょう。
最高のバーチャルリアリティ。
脳内で思い浮かんだことが、すぐメモできたらいいのになぁとは思うことがありますが、それだけで生きていたいとはさすがに思わない。
まぁでも、そのうち脳にチップを入れて記憶を保管(補完?)するとかは普通にできる世界になりそう。時計とか眼鏡ではない埋め込みタイプのウエアラブル。ゲームみたいに、目の前の人の右上とかに名前とか自分が知っている個人情報が出てくるようになるのかな。それはそれで便利だけれど。
今回は、真賀田四季博士は出てきません。
その代わりにデボラが大活躍。
これが既に四季博士の遺産なわけだけれど。
森先生の作品は、純粋な読み物としてももちろん楽しいし、メールやインターネットが普及したように、この作品の中のものが今後実世界でも普及して行くものがあるかもしれないと思うと、さらに楽しい。というか、興奮する。
このWシリーズって、何冊出るんだろう?
今年あと2冊は出るみたいだけれども。
またどこかで四季博士出てくるかなぁ。