スクール・ダイバーシティ -2ページ目

スクール・ダイバーシティ

成蹊高校生徒会の1パートとして活動しています。あらゆる多様性に気づく繊細さ、すべての多様性を受け止める寛容さ、疎外や差別とは対極にあるこんな価値観を少しでも広く共有したいと思って活動しています。

 成蹊学園は2023年10月、小中高大全体として「成蹊学園ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」を公表していて、これが「基本方針」です。

 

1.ダイバーシティ(多様性)の尊重

成蹊学園は、学園内のあらゆる場面において、人種、民族、国籍、性別、性的指向、性自認、年齢、言語、宗教、信条、出身、障がいなどに関わらず、すべての構成員が平等に扱われる環境の実現を目指します。

 

2.インクルージョン(包摂性)の実現

成蹊学園は、さまざまな属性や背景をもつ児童・生徒・学生・教職員を包摂し、お互いがその違いを尊重し合い、各自の個性と能力を発揮し活躍できる環境の実現を目指します。学園内のあらゆる場面において、属性や背景を理由に不当に排除されることなく、所属感や一体感を醸成する組織づくりを推進します。

 

 また、この「宣言」とは別に、まだこれからアップデートすることが前提ということなので暫定版という色合いの強いものではありますが、教職員向けに「成蹊学園におけるダイバーシティ&インクルージョンに関するガイドライン」も作成されました。学園全体を貫くガイドラインであり、今後、児童、生徒、学生、教職員の具体的なアイデア、実感を反映させながらアップデートを重ねることができれば、少なくとも、「学園にいる限り安心安全」を感じることができるし、そんなことになれば、それはちょっと誇らしいということにもなるかもしれません。

 

 以上のような成蹊学園全体の動きとは別に、成蹊高校にはすでにわたしたちが作った「多様性と平等についての宣言」(2014-)があって、毎年全校生徒にカードとして配布されていますが、学園がそのHP上で「ダイバーシティ&インクルージョン」を宣言したことや「ガイドライン」を作成していることの意味は小さくないです。ナイスだと思います。思いますが、でも、この情報、高校の生徒や教職員にはあまり知られていないんです。これはちょっともったいなさ過ぎるだろう―ということで、今回の更新は、成蹊学園「ダイバーシティ宣言」についてのTV朝礼トークです。

 

成蹊学園のダイバーシティ宣言

AB おはようございます、スクール・ダイバーシティです。

 

A 今学期も後半に入りますが、この少し落ち着いたタイミングて、スクール・ダイバーシティが進めている計画のひとつを伝えおきたいと思います。

 

B みなさんは、この小さなカードを配られていて、成蹊高校には「ダイバーシティ宣言」があることを知っていますが、成蹊学園が全体としても「ダイバーシティ宣言」を出していることは知ってるでしょうか? 先生方はどうでしょう?

 

A 実は去年(2023年)の10月にHP上で発表されています。のちほど、teamsに貼っておくので見てもらいたいと思いますが、「多様性をあたりまえの前提とし、その平等と公正を目指す」というコンセプトは、わたしたちの「ダイバーシティ宣言」と同じです。

 

B で、だからこそ――と思うのは、ぜんぜん知られていないのはもったいないし、別々に活動するのはもったいないなということです。

 

A そこで、わたしたちは、学園のダイバーシティ推進チームとの意見交換会を計画しています。明日は、そのための事前ミーティングを行うので、何か聞きたい、言いたいということがあれば、今からでも、社会科K先生に伝えてもらえるとうれしいです。…

 

AB よろしくお願いします。

 

 というわけで、わたしたちはこのあと、学園としての「宣言」を作り、「ガイドライン」を作成しているチームの方たちとの意見交換会的なミーティングを計画し、夏休み前に「座談会」というスタイルで、中高校長の参加も得て、そんな集まりを実現しました。ガイドラインのアップデートに向けて、スクール・ダイバーシティに関わる生徒、卒業生、専任教員、非常勤教員の声を集め、学園側に伝えることができたと思っていますが、事務局の方、実際にガイドラインを書き進めている先生、そして中高校長には、時間を割いてくれたこと、そして、耳が痛いことがたくさんあったと思いますが、そんな声にも真摯に耳を傾けてくれたこと、ありがたく思っています。今後も、いろいろな形でガイドラインのアップデートに関わっていければと思います。

 

 すでに学校がスタートしている中高のあるかと思いますが、わたしたちの学校もいよいよ夏休み最終版です。残念な気持ちでいっぱいですが、今日をGW初日だと思えば、まだまだ気持ちが上がって来るんじゃないでしょうか? どうでしょう? ではまた。