どうしてもブログ更新が滞ってしまうのですが、これはわたしたち学校がコロナをきっかけにTeamsを連絡、告知手段として全面的に導入したことがひとつ理由として挙げられるかなと思っています。スクール・ダイバーシティも告知からコラムまで、Teamsを利用して全校生徒に届けるのが日常、ということになって、ブログの方がおろそかに。まあ、たんに怠けてもいたんですけど、とにかく、内向きに過ぎるのもよくないし、もう少し、がんばろうと思います。
いずれにしてもわたしたちの担当教員は「うんざりしない、うんざりさせない」ということをいつも言ってて、なので、今回のタイトルにあるような「ダイバーシティ週間」という発想もあまりなかったのですが、生徒部主任の先生が「こういうのやってみたら?」ということで、高校生メンバーに投げたところ、「やろう!」ということに。やってみたら、これはおもしろかったです。2023年晩秋の1週間でした。
何回かに分けて「ダイバーシティ週間」という試みを紹介していこうと思いますが、まずは、学校に提出した「企画書」からコンセプトに関わる部分、そして、校内告知のTV朝礼トークを挙げて思うと思います(個人名はアレンジ)。こんな感じです。
企画書「ダイバーシティ週間」
提案
「読書週間」「防災週間」「人権週間」など、世界には、そして、ここ日本にも、さまざまな「〇〇週間」があります。そこで、スクール・ダイバーシティも「ダイバーシティ週間」というものをつくり、その1週間は他の期間よりも集中的にダイバーシティに触れてもらい、ダイバーシティの意義や大切さを実感してもらおう!ということで、この企画を提案します。
目的
「多様性を、寛容さを持って受け止める。」―生徒部主任の先生がよく使う言い回しです。しかしそれは、実のところ今までの「当たり前」を疑うことでもあるので、言うほど簡単なことではありません。頭の使い方というか、ある種の技術みたいなものが必要で、だから、ダイバーシティないろいろにたくさんに触れて「ダイバーシティな世界の見方」、「ダイバーシティな自分の見方」に慣れていく必要があると思うのです。そして、成蹊には「スクール・ダイバーシティ」という稀有のグループが存在しています。その存在を活かさないのはもったいないと思います。そこで、1週間という限定的な期間ですが、それでも集中的にダイバーシティに触れることで、多くの生徒・教職員のみなさんに、「ダイバーシティする」という感覚、「学校をダイバーシティする」という感覚を共有してもらえたら、それは、学校全体にとってポジティブだと思っています。ぜひ、前向きな検討をよろしくお願いします。
これに、コンテンツと日程をつけた「企画書」を生徒部に検討してもらって、やってみよう、ということになり、で、TV朝礼での告知です。
231116朝礼スクリプト「来週は“ダイバーシティ週間」!
AB:おはようございます!スクールダイバーシティです!
A:すでにお知らせした通り、来週は、ダイバーシティ週間を実施します!
B:内容は3つです。1つは「ダイバーシティ放送朝礼」。普段放送朝礼のない月・火・金・土に、スクール・ダイバーシティの教員・生徒で独自の放送朝礼を実施します。
A:水曜日はいつも通りですが、仙田校長先生が「ダイバーシティ」についてのお話をしてくれます。
B:2つ目は、radio diversity。事前に収録した動画を、昼休みに学年スペースで放映します。内容は、ご覧の通りです。teams配信も予定しているので、お昼がムリな人は、ぜひそちらでご覧下さい。
月:スクール・ダイバーシティってなんだ??
火:成蹊バリアフリーチェックを振り返る
水:だめだめHRを救え!
金:「モヤモヤ」「わがまま」をダイバーシティする!
B:3つ目は、ゲリラニッティング&レインボー。これはもう既に始めているので、見た人も多いと思いますが、編み物とレインボーで、学校に普段とは違う空間を作り出します。
A:――というわけで、来週は、おそらく大多数のみなさんにとっては、違和感のある、なんだか落ち着かない景観の中で、あまりなじみのない考え方に触れる毎日、ということになると思います。
B:もちろん、困惑する人もいると思います。でも、その「違和感」―「ここは自分の場所ではない」「ここの“あたりまえ”は自分とは合わない」という居心地の悪さこそ、大多数用に作られた社会=マジョリティ仕様の社会のなかで、さまざまなマイノリティが毎日感じていることかもしれません。
A:違和感を持ったり、思いがけず共感できたり―—という経験をたくさんの人にしてもらえたら、それはすごくダイバーシティな経験だと思います。
B:廊下にレインボーフラッグがはためいて、いろんな所にビミョーなゲリラニッティングがあって、で、あたりまえを動揺させるようなトーク!――こんな学校、他にはないと思います。
A:まだまだ準備中です、一緒にやりたい!という人は声をかけてください。それでは、来週、1週間――
AB:よろしくお願いします。
次回更新は間をおかず、「ダイバーシティ週間」のコンテンツを紹介していくつもりです。ではまた。