次のイベント仕掛けよう! 「映画予告編コレクション」?「帰宅部のリアル」? | スクール・ダイバーシティ

スクール・ダイバーシティ

成蹊高校生徒会の1パートとして活動しています。あらゆる多様性に気づく繊細さ、すべての多様性を受け止める寛容さ、疎外や差別とは対極にあるこんな価値観を少しでも広く共有したいと思って活動しています。

  夏の終わりから秋にかけて、シンポジウム、文化祭、トークライブなどイベントを重ねてきて、さらに、この間留学生や1年生がdunchに参加するという流れも加速してきましたが、そういった経験や状況を通じて思うのは、多様性を、誰にとっても可能性であるように示すこと、そんな読み替えのおもしろさを共有することの大切さ、そして、そのための「仕掛け」の大切さ―何を、どう、誰に仕掛けていくのか―だったかなと感じています。こういったことを意識しつつ、うまくいったり、残念だったりを繰り返していくのだ、ということで、スクール・ダイバーシティは、多様性をめぐる社会のいろいろをふまえつつ、「次」を考えたり、「次」を実行し始めたりしているところです。

 

「次」はこんな感じ?

①ダイバーシティな映画の「予告編」を集めてトーク

 まずは、けっこう前から出ているアイディアで、ダイバーシティな映画の「予告編」を集めてそれをネタにトークを交わそう―というイベント案。これはわたしたちの活動の現状を反映したアイデアでもあって重要だと思っています。これまで何度か、「これ!」という作品をしっかり観る&考えるというスタイルの「上映会&トーク」イベントをやってきて、自身の考えもバージョンアップできるし、たくさんの来場者を集めたこともありますが、でも、それは簡単なことではなくて、盛大に宣伝した割には、関係者しか会場にいない―ということもありました。ただ、だからといって、盛大な宣伝がムダだとは思いません。映画を観る方法はたくさんあるし、それぞれのライフスタイルにあったやり方で観てもらえればいいのであって、宣伝を通じてその作品のことが頭に残っていて、いつか自分のタイミングで観てみる、というのも「あり」だからです。ただ、それだとダイバーシティなトークを交わしたり、それを聞いて何かをさらに考えはじめたり、ということにはなかなかつながらないわけで、そこがどうにももったいない。でも「1作品100分+40分のトーク」は、それなりに関心のある誰かにとってもけっこうなハードルだということも明らかです。ひと言で言って「コスパが悪い」。というわけで「予告編コレクション」というアイデアが浮上してくるわけですが、さらに一方で、わたしたちは、こんなことも主張しています。「コスパ」至上主義が、「速い分かりやすいおもしろいだけがコミュ力」であるかのようにコミュニケーションのあり方を画一化していて、それはいかがなものだろう―。この観点からいくと「意地でもフルムービー」というのもまた「あり」なのですが、ここは、ちょっと脱力させてください。わたしたちは、めんどうくさいことをやるためのスロープを、めんどうくさいことを楽しむためのスロープを敷こうとしているのだ―という、このあたりでどうでしょう。

 

②   「帰宅部のリアル」でイベントやりたい

 どういうやり方かはちょっと見えてないけど「帰宅部のリアル」という感じでイベントやりたいという声がでています。―学校ってどうしても「部活推し」全開になりがちで、とくに運動部の活躍には手厚い。例えば成蹊には『成蹊スポーツ』という不定期の生徒会新聞がある。紙上では文化部の特集もあるけど、帰宅部はないよね。でも、「帰宅部」だからこその視点は学校のあたりまえを問い直したり、新たなおもしろさの発見につながるのでは―というわけで、どんな形になるか分かりませんが、イベント「帰宅部のリアル」案は、悪くないかと思うのですが、どうでしょう?

 

 つづいて、「こんなことやりはじめました」ということをお知らせします。

 

こんなことやりはじめました

①   毎週(木)TV朝礼でdunchの予告

 わたしたちの学校では毎週(木)にTV朝礼が行われていて、そこでときどき時間をもらってはいろいろなことをやってきましたが、この度、同じ(木)の昼に開催されているdunchの予告を毎回させてもらえることになりました。ナイス!「本日のdunch、メイントピックは・・・・です!関心のある方どうぞ!」という感じです。

 

②同じく(木)TV朝礼で「シリーズ ダイバーシティ基本情報」

 これも(木)TV朝礼です。毎回短時間でシンプルにダイバーシティ基礎情報をどんどん伝える、という企画です。どんなネタが基本情報かということろから、資料作りまでメンバーでやっていくのもおもしろそうです。ちなみに第1回は「レインボーフラッグの意味って?」ということですでに放映済みです。スクリプトを載せておきます。「dunchの予告」と合わせてこんな感じでした。

 

 

「レインボーフラッグの意味って?」(1122朝礼)

 

AB おはようございます、スクール・ダイバーシティです。

 

A まず今日のdunchですが、こういう感じで(→ボード見せる)、メイン は、「性別欄、ここに必要?」―です、「あたりまえを問い直す」ということでお願いします!

B 今日からは、「ダイバーシティ基本情報」もお伝えしていきますが、第1回は、多様性のシンボル「レインボーフラッグ」です(→ボード見せる)。アメリカのベイカーさんが70年代にデザインしたものがベースです。

A 虹って日本では7色ですよね、だけど、これは6色で、それぞれの色にこんな意味がこめられてます。

 

B でも実は、それぞれの意味が重要なのではなくて、「違うもの」がたくさん並んでるっていうことが重要なんですよ。だから「虹」なんですね。

 

A そう、「違うものがたくさんあって、でも、というか、だからこそキレイなのが虹」っていうことです。

 

B ベイカーさんはこういってます。「虹は、多様性を受け入れることの意味を、瞬時に理解させてくれる。虹は美しく、すべての色が含まれている。」

 

A 以上、「多様性をシンプルかつポジティブに表現できるのが、レインボーフラッグ」、ということで、いかがでしょうか。

 

B 関心のある人はお昼のdunchをのぞいてみてください。

 

AB よろしくお願いします。

 

 

今週のTV朝礼では、「オタクの語源」を紹介する予定です。ではまた。