山中湖のダイヤモンド富士・撮影方法覚え書き | Pochipochiの。

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山中湖のダイヤモンド富士の撮影方法、カメラの設定など簡単にご紹介・・・
(2018.2.18追記しました)

まずは、過去のストックから山中湖のダイヤモンド富士を数枚紹介しつつ・・・
イメージ 2
ダイヤモンド富士を見つめて (ISO100 f/18 24㎜※APS-C 1/100秒)
まずは
http://yamanakako.info/photo_diamond.phpなど、ダイヤモンド富士が見えるポイントと時期のわかる地図でおよその位置を確認。
 
 
1 事前準備
●防寒対策:特に湖畔は風が強いので注意。
●カメラのバッテリー予備:寒さに弱いので、予備もあった方が安心。
●三脚:長時間カメラを構えるのは大変。
●車の冬タイヤ:日没後は駐車場付近の路面凍結の恐れ。前日までの天候によってはチェーンも必要。
●靴:滑りにくく雪が入りにくいものを。
●トイレの場所確認:寒い中を長く待つので、地図で最寄りの公園やコンビニをチェック。公衆トイレは長池親水公園や交流プラザきららにあり。
 
2 現地入り
●当日朝に天気予報をチェック。夕方の湿度が高いと晴れでも雲がかかる恐れあり。
●行けると思ったら早めに現地に向かい、
駐車場を確保することが第一歩。時間に相当の余裕を持って。人出の具合は天候や曜日によっても左右されるので、何時間前なら大丈夫というものではないが。

3 位置取り
●ポイント探し:現地での位置取りは観客の分布を参考に(笑)。コツは雑談しながらの情報交換。特に早くから来ている人の中には、正確な情報を持っている人も多い。産学の地形をシミュレートするソフトを使っている方や、昨日はあそこで見えたから今日はこの辺・・・という具合に、かなり正確に把握している方も多。
●どの状態を狙うか:富士山頂のセンター部分に太陽が来るとき、丸い太陽の隅が山頂にちょっとかすったくらいの形にしたいのか、半分隠れた形にしたいのか、太陽がほとんど隠れて消える直前にしたいのかで、位置取りが変わる(太陽は斜めに沈むので)。夕日のダイヤモンド富士の場合、太陽に向かって集団左手に来るほど太陽が沈んだ状態に。あまり左すぎると山頂中央部にさしかかる前に沈んでしまうので注意。といって位置が右すぎると、山頂のセンターに差し掛かってもまだ太陽が山頂から離れてしまっていることに。
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※ 山頂に沈む30分前くらいからカメラを三脚に固定して3分おきに数枚撮影し、太陽の移動方向を確認して山頂に沈むかどうか推測すると確実。
すでにセッティングされた他の人の三脚にぶつかりそうなところや、他人のカメラの前にセットすることは避ける。雪原を絡めた構図にしようとする場合は、撮影前に雪原が踏み荒らされるかもしれないことも覚悟。
 
イメージ 1
とある日の湖畔、お昼過ぎ。
 
4 カメラの準備
●汚れや傷のついたフィルタを使用していると、光が当たった時にぼーっと白っぽく滲んで写るので注意。撮影の直前にレンズの曇りやほこりをブロアーで吹き飛ばすとよい。
●レンズの焦点距離
APS-C
でダブルダイヤモンドを狙う場合、30mmくらいの焦点距離。フルサイズなら18mmくらい。

●絞り
なるべく絞ったほうが、太陽から延びる放射状の光の線がきれいに出る(F18とかF22とか)。レンズによって光の線の本数や出方が異なる。(光の線の本数は絞り羽根の枚数が偶数ならその本数、奇数ならその倍の本数)
●ISO:100~200などノイズが出にくいように低めの設定で。

 
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しぼり羽根8枚
 
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しぼり羽根8枚
 
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しぼり羽根8枚
 
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絞り羽7枚
 
※絞るとローパスフィルタのゴミもはっきり映るので、事前に何もない空をマニュアルフォーカスで撮影してみて汚れがないのを確認汚れがあった、カメラの自動クリーニングを何度かかけるとかして落とす。
(ブロアーでローパスフィルタのほこりを吹き飛ばすという方法が効果的…自己責任で。ブロアーによっては汚れが噴出してかえってひどくなるものもあるので、事前によく調べてから購入。先端が別部品になっているブロアー先端が飛び出してカメラを傷つけることもあるとか。
 
●カメラを水平に構えるように注意。対岸が写る構図では、傾いていると目立つ。
 
5 撮影本番
●構図は事前に決めておく。
綺麗なダイヤモンド富士になるのはほんの数十秒。その間に適正露出も刻々と変わっていき、強い逆光でオートフォーカスもあてにならないことがあるので、構図変えはけっこうリスキーだということは覚悟。オートフォーカスを使う場合は、まぶしい山頂付近ではなく水平線や稜線、あるいは手前にあるワンポイントにしたいものなどに焦点を合わせる。
●液晶画面を使って撮影
特に一眼レフで望遠レンズを使う場合、明るい太陽を覗き込むと目を傷める。液晶画面に切り替えての撮影をおすすめ。
●プラスマイナス2/3くらいでの段階露出をかけながらの連射をお勧め
 
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6 日没後
完全に消えた後は富士山のシルエットと空の微妙なグラデーションを撮影。(急いでも駐車場はごちゃごちゃ)
運が良ければ彩雲(虹色に輝く薄雲)が出ることも。
7 帰り道
路面が凍結していることもあり。細心の運転を。

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風がない穏やかな日で、湖面が凍結していなければダブルダイヤモンド富士も見られます。
 
(こちらは静岡側、田貫湖の日の出のダブルダイヤモンド富士)
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※田貫湖の日の出のダイヤモンド富士では、『3.位置取り』の位置関係が左右逆になります。