実は昨日、帯広にいたんだ。
で今日は旭川。
どちらの街にも目的があっての事だったけど、その目的は果たせなく終わった。
時間と体力がむだになっただけ。
いよいよマジで本気でヤバい状況の崖っぷちに追い込まれた。
今日の旭川だって年甲斐もなく危ない橋を渡り勝負にでた来旭。
そして今からもまた危ない橋を渡り札幌に戻る・・・
来るのは問題なかったので、帰りもたぶん大丈夫だろう。
先日函館からの帰りでヒントを得て実行した裏技。
昨日の帯広から直接旭川に来ようと思ったが、そうすると札幌に帰ることが不可能になるので、帯広から一度札幌に戻り、昼に旭川に向かった経緯がある。
帯広から札幌に帰る前に、ちょっと寄り道してきた場所がある。
重量ソリを引っ張るレースばんえい競馬の帯広競馬場。
帯広競馬場は実に20年ぶりの来場。
ホッカイドウ競馬を観戦に来た以来の帯広競馬場。
当時は札幌、函館、岩見沢、旭川、帯広をまわる開催が行われていた。
現在は門別だけの開催。
トレーニングセンターであった調教コースを改良し、ミニスタンドを建設して門別競馬場としてホッカイドウ競馬の唯一の開催場としてレースが行われている。
各競馬場の開催使用料金と門別からの輸送コスト削減が門別開催の理由。
トラックコースの面影が少し残されているが、今はばん馬専門コースになった帯広競馬場。
ばん馬の観戦も岩見沢以来のこれまた20年ぶりの生観戦。
ばんえいは岩見沢、旭川、北見、帯広で順次開催されていた。
帯広単一開催の理由はだいたいホッカイドウ競馬と同じ。
ソリを引っ張る時に金具が擦れる音なのか鈴の音色のような
シャリンというか、シャンッというか独特の音が聞こえてくる。
これもばんえい特有の風物詩。
二つ目の坂に来るまでに何度も止まり休み、息を整えながら難関であり勝負どころの坂までやってくる。
周りからは、なんで止まるの?
なんてばん馬のレースを知らない人達のドヨメキが聞こえる。
上がれないんだよ。
俺はそっと呟く。
若馬でも600㌔のソリ。
重賞級なら800㌔から1㌧。
1000kgを超える馬体の猛者馬でも容易くは上がれない二つ目の坂。
旗手の罵声の様な掛け声と連打される鞭の音が迫力満点に響き渡る。
必死に前足を掻き込み、後ろ足で踏ん張りながら坂を登るばん馬達。
中には座り込んだり転倒する馬もいる。
先頭で坂を上りきりゴール目指すも、寸前で力尽き止まってしまいゴールにすら到達できなくなる馬もいる。
それが北海道で伝統的に行われているばんえい競馬。
面白いし一種の感動がある。
サラブレッドの優雅なスピードも美だけど、必死に坂に挑むばん馬の姿もまた美であるって俺は思っている。
画面で見るだけではぜったいに伝わらない感動。
生で見る機会があるなら、きっと人生の転機が必ずあると俺は思っているよ。
Android携帯からの投稿