①「旬物」

大根や白菜,蕪(カブ),カボチャの[野菜]やリンゴや温州ミカンの[果物]、蟹や河豚,鰤,鱈の海鮮物,意外に冬に旬を迎える多くの食材があります。

⑴野菜

●【白菜(ハクサイ)】…冬を代表する野菜で,寒いほど美味しさが増す野菜で,食卓の定番野菜として,スーパーにズラリと並び,重宝されています。
白菜は国が取り決めた指定野菜14品目の一つです。
指定野菜とは、消費量が多く国民生活にとって重要性が高い野菜として、野菜生産出荷安定法によって定められた野菜のことです。
○[歴史]…中国原産の野菜で、白菜が日本にもたらされたのは,明治8年に東京で開催された博覧会がきっかけです。
その後,日清・日露戦争の兵士によって種が持ち帰られ,本格的に栽培されるようになったといわれています。

○淡泊な味であり、逆に他の食材の味を取り込むことから、洋の東西問わず、実に様々なレシピが存在します。

様々な鍋料理には必ず入っており、冬鍋には欠かさない野菜の一つです。

豚肉とコラボすることで更にビタミンが強化され、疲労やストレス緩和効果に期待が繋がります。
○[栄養素]…殆ど水分ですが,ビタミンやミネラル,アミノ酸などが満遍なくバランスよく含まれています。
○[選び方]…外葉が大きく,しっかりと巻かれていて、芯に瑞々しさとツヤがあるものを選びましょう♪

カットしてから時間が経つと,断面はふくらんできます。
半分や1/4にカットされたものは,断面は平らなものが新鮮です。
○[保存法]…カットした白菜は傷みやすいので,ラップで包み,早めに使い切りましょう♪
カットしていないものは,新聞紙にくるんで,冷暗所に立てて保存すれば,長期間の保存が可能です。
使いやすい大きさに刻み,固めにゆでてから,ラップに包んで冷凍保存もお奨めです。


●【春菊(シュンギク)】…キク科キク属の葉物野菜ですが,秋に花をつける菊とは違い,春先に黄色い花をつけますので,「春の菊」で春菊となりました。

一年中スーパーで出回りますが,美味しい時期はこの時期から春先までです。

○[栄養素]…抗発ガン作用免疫賦活(免疫を活発にする)作用で知られているβカロテンが豊富。
・その他にも体内でビタミンAに変換され,髪の健康視力の維持,粘膜や皮膚の健康維持呼吸器系統等を守る効果が期待されています。

独特の香味が美味しい野菜で,主に東アジアで食べられています。

ヨーロッパではあまり食用にされていません

○[原産地]…日本風な名前ですが,地中海沿岸のようです。

和食への応用度が高く、味噌汁や炒め物の他、鍋の野菜としても欠かせません。
水耕栽培などで生食用の品種もあり、そうしたものはサラダにしても美味しいです。
東日本西日本栽培品種好まれる香味が違い,東日本では葉の切れ込みが深く,香りが強いものが多く,西日本では菊菜(キクナ)」とも呼ばれ,葉の切れ込みが浅く,香りが少ないものが多いです。


【ホウレン(菠薐)草】…全国で栽培されており,1年中入手できますが,本来の旬は11月~1月の寒い時期です。
○[栄養素]…ビタミン・ミネラルが豊富な栄養価の高い緑黄色野菜で,根元の赤い部分には骨の健康維持に欠かせないマンガンが多く含まれています。
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど,消化吸収が良く,食物繊維が多く含まれていて,冬場の弱った胃腸をいたわるにはピッタリの食べ物です。
鉄分カロテンを多く含み,貧血予防にもなるので,女性は積極的に取り入れましょう♪
に収穫されるものはビタミンCも多く含まれています。
○[歴史]…中央アジアから西アジアが原産地と推定されますが,最初に栽培したのはペルシアだったと言われています。
シルクロードから中国を経て,日本に伝わったのは江戸時代の初期の頃で,伊達政宗がホウレン草を食べたという記録が残されています。
ホウレン草には,「菠薐草」「法蓮草」「鳳蓮草」といった漢字表記がありますが,名前の由来となったのは「菠薐草」の表記です。
中国でペルシアを「頗稜(ほりん)国」と呼んでいたものが、「菠薐(ほりん)」となし、日本で”ほうれん”と変わりました。
○[品種]は大きく2つ,西洋種と東洋種に分かれ,東洋種葉が薄く,切れ込みがあり,西洋種葉が厚く,丸い葉を持ちます。
主流なのは,この2種の交配種で,生食ができる品種もあり,人気です。
日本には16世紀頃に東洋種が伝来し,19世紀の江戸時代末期頃に西洋種が伝わってきたといわれています。
○[食べ方]…一般的にはアクが強いので,調理前に下茹ですると,食べやすくなります。
サラダ向きのものはアクが少なく生食できるため,特に下茹では必要ありません。
○[選び方]…葉の色が鮮やかで,ツヤがあるもの,葉先までハリがあるもの,根の切り口が太くて,乾いていないものが良いとされています。
○[保存法]…「保存する時は濡らした新聞紙に包んで,ポリ袋に入れ,根を下にして野菜室に入れると良い」といわれています。


長葱(ながねぎ)薬味の代表的な存在

鍋料理等に具材として用いたり、生のまま薬味として用いたりと重宝されています。
旬を迎えると,甘く香りも良くなっていくので,冬の食卓に欠かせません。
水に溶け出した栄養成分ごと取り入れられる汁物や鍋料理も効果的です。
○[栄養素]…㊀独特の香りがあり、この香りの元となるのは、「硫化アリル」と呼ばれる成分です。
硫化アリル」は身体の中に入ると、「アリシン」という成分に変わり、疲労回復殺菌作用が注目されています。

・ネギ類ニンニク等に含まれ,殺菌効果があるとされていますので,ネギを首に巻くと風邪が治る」という迷信が生まれたのでしょう。
また,ビタミンB1の吸収を助ける作用がありますので、ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に食べるのが良いとされています。
アリシン」は水溶性熱に弱い為,生で食べるのが理想的です。
但し、胃が荒れることなどがありますので、生ネギの食べ過ぎには注意が必要です。
青い葉の部分には「βカロテン」が豊富に含有されていますので、捨てずにきれいに洗って食べましょう♪
㊂「ビタミンC」が多く、香り成分には血行を良くする効果がある等、冬の健康維持に役立つ野菜です。
○[関東と関西の好みの違い]…関東ではネギの白い部分が、関西では青い部分が好まれるという違いがあります。
ネギの中でも白い部分を食べる「根深(ねぶか)ネギ」を,一般的に「長ネギ」や「白ネギ」と呼び,これらは青の部分を食す「葉ネギ(青ネギ)」と区別しています。
㊀関東では,根元に土寄せして,白い部分を増やす栽培法が取られています。
白ねぎの品種として知られるものには、加賀ねぎ,千住ねぎ,下仁田ねぎ等があります。
㊁青ねぎは、京都の九条ねぎが有名ですが、万能ねぎやっこねぎ等の小ねぎも青ネギの仲間です。
○[歴史]…紀元前には原産地の中国で栽培が始まっていたというぐらい人類との付き合いの古い野菜です。
奈良時代に日本に伝来したといわれていますが,それ以前に栽培していたという説もあります。
いずれにしても、日本の食文化に深く根づいた食材で,貴重な野菜として栽培されてきました。

 

[慈姑(くわい)]…この時期の旬の野菜で,シャキッとした歯ごたえで,独特のほろ苦さが特徴です。

日本産のものは表皮の藍色がきれいな青慈姑で,肉質は柔らかく,煮ると,ホクホクとした食感になります。
煮物のイメージが強いですが,揚げてもおいしいので,チップスにして,おやつに利用しても良いです。

キントンにも使えて,サツマイモよりあっさり頂けますので,男性にも好評です。

○[歴史]…奈良時代に中国から日本へ伝わったといわれています。
・[おせちに]…とがった芽の形から「子孫が繁栄する」「良い芽が出る」⇒「芽出(めで)たい」という縁起物として,正月のおせち料理に用いられています。
・[出荷]…収穫や出荷は全て手作業で行われ,収穫後は泥を洗い流して,薄皮をはぎ,選別してからやっと出荷に至ります。
・[購入する時]は、芽が傷ついていたり欠けたりしていないもの、褐変が少なく皮にハリがあるものを選びましょう。
・[あく抜き]は…皮を六面にむき、1時間ほど水につけておくと,抜けやすくなります。
○[薬膳的効能]

ミネラルが豊富で,疲労回復作用があります。
・肺に働きかけ,咳を止めたり,喉の炎症を抑える効果があります。
・利尿作用がありますので,むくみや腫れの改善にも効果的です。
・体質:陰虚・瘀血・湿熱,五性:寒,五味:苦・甘,帰経:肝・心・肺


[野沢菜]…信州の野沢温泉近くで栽培されてきました。
信州以外ではお漬物としての流通がほとんどですが,信州では野菜売り場にこの時期束で並ぶようになります。
家々ごとにこだわりの味付けで冬の間食べる漬物を漬けます。
ちなみに雪が深い間,長野県では生産が難しいため,徳島県で生産が行われています。


●水菜(ミズナ)・京菜(キョウナ)
「水菜」は京都原産で,関東では「京菜」と呼ばれることもあります。
今でこそハウス栽培により一年中手に入るようになりましたが,それ以前の京都では「水菜が並び始めると冬本番」といわれるほど,冬の定番野菜でした。
水菜はクセのない味わいながら,肉や魚の臭みを和らげてくれます。
また,その歯ごたえや味から,あまり栄養がないのではと思われることもありますが,「βカロテン」や「ビタミンC」が豊富な優秀な緑黄色野菜です。
若い水菜は特に穏やかな味わいなので,野菜嫌いな子供にも積極的に食べさせたい野菜です。
豊富なビタミンCを活かすには、サラダや和え物にするのがお薦めで、鍋に入れるのも定番です。
鍋に入れると、カサが減りますので、その分たっぷりと量を食べられます。
少し贅沢に牡蠣と水菜のペペロンチーノなど、パスタの具材にも相性が良いです。
●ニラ・カリフラワー・ブロッコリー


●[大根(ダイコン)]…品種改良などの結果,一年中見かけるようになりましたが,本来の旬の時期は12月~1月頃で、大雪の頃よりおいしい大根が出回り始めます。
といっても、これは主に関東近郊での話です。(千葉県は2018年の出荷量が全国2位)
月毎の出荷量で見た時,夏~秋は北海道産,冬~春には千葉県・神奈川県・栃木県関東近郊の大根が出荷量の上位を占めます。
(北海道産の大根は2018年の出荷量全国1位で、6~10月に旬を迎えます)
代表的な冬野菜の一つで、日本で最も多く栽培されている野菜の一つです。 

大根も非常に用途が広い食材で,根だけでなく,葉もおいしく,食材として使われます。

生食・漬ける・煮る・焼く等,用途が豊富ですが,すりおろして食べることもでき,薬味や漬物にも使われます。

正月7日の七草がゆに「スズシロ(春の七草の一つ)」としても使われ,おでんの具や粕汁や鍋の具材など冬のメニューにかかせない存在です。
㈠根の部分は…
㊀おでんの具材,シチューの具材,「ふろふき大根」「ブリ大根」等の煮物,あんかけ,大根ステーキ

寒い日に「ふろふき大根にして食べると,ほっこりと体が温まります。
寒い時期に昔から食べられてる「ふろふき大根」等は冬の季語になっています。
汁物の具材…「豚汁」がイチオシ…人参・里芋・大根・ゴボウ等の根菜と豚肉、合わせみそ(+出汁)で作りますが、寒い時期ならかなり、身体が温まるでしょう。
他には「粕汁」の具材にするのもお薦めです。
㊂大根おろし…雪見鍋焼き魚薬味。
㊃漬物…キムチ沢庵にも使われます。
㈡葉の部分は…細かく刻んで「大根の葉のチャーハン」に。
○[薬膳的効能]

・根も葉もビタミンCビタミンAなど栄養豊富です。

□葉…ビタミンC,ビタミンE,カリウム,カルシウム,β-カロテン

・大根の葉はとても優秀な栄養源で,βカロテンカルシウムの含有量が特に多く,他に葉酸ビタミンEなども含まれます。
□根…ジアスターゼ,ラファサチン
消化酵素ジアスターゼは,気を巡らせ,胃腸の消化の働きを助ける効果があります。
胃もたれ消化不良お腹のハリなどの改善に効果的です。
年末年始で暴飲暴食が多く、胃がスッキリしないときに、大根をおろして食べると、不快感を解消してくれます。
身体の余分な熱を取り除くため、咳や喉の痛み、痰の症状を緩和してくれます。
・体質:気滞・水滞・湿熱,五性:涼,五味:甘・辛,帰経:胃・肺
○[美味しい大根の見分け方]…肌が白く,ひげ根が少なく,大きさのわりに重量感を感じるものを選びましょう♪
活き活きとしている葉付き大根が好ましいです。


●[蓮根(レンコン)]…その名の通り蓮の地下茎(根)のことで,スーパーでは蓮(ハス)という名で売られていることもあります。
○[薬膳的効能]
・シャックリとした歯ごたえで、ビタミンC食物繊維が豊富な冬の根野菜です。
身体の熱を冷まし,潤いを与える作用があります。
・特に肺を潤す効果が強いので,喉の渇き咳の解消に効果的です。
・オクラや里芋と同じ粘り気成分を豊富に含み,老化防止に効果的と言われています。
・但し,冷え性の人は生食しないように注意が必要です。
・体質:血虚・陰虚・瘀血・湿熱,五性:寒,五味:甘,帰経:心・脾・胃
○[原産地]…中国或いはインドとも言われ,元は花を観賞するために栽培されました。
ほぼ通年出荷されていますが、晩秋~冬が旬で、その時期のものは,粘りが出て甘味も増します
○[選び方]…穴が小さく、節と節の間が長くて太いものが上質な蓮根です。
いくつも穴があいている姿から「先が見通せて縁起が良い」とされ,正月や節句の料理にも用いられます。
○レンコンの穴は何のためにあるのか?
通導組織」と呼ばれるもので,空気を茎や根に送るためのパイプの役目をしています。
水中の泥の中で育つ蓮根は,穴が水上の葉柄(葉の穴)とつながっていて、その通気孔を通じて呼吸をしています。
ちなみに,蓮根は蓮の根ではなく,植物学上は「地下茎=地中の茎」です。根は、節と節の間にある細いひげ状のものです。


●[ゴボウ(牛蒡)]…旬の時期は11月~12月頃で、冬の煮物料理等によく使われます。


●[サツマイモ]…10月~1月頃が旬の時期。

寒くなってくると,おいしい季節になり,スーパーなどで見かけるようになります。


○長芋・山芋・カボチャ(南瓜)・カブ・人参・コンニャク
※この季節の煮物には、主に根菜が使われます。
根菜とは土の中で成長する野菜のことを言い,例えば,レンコン・カブ・大根などがよあげられます。
土の中で育った部分を主に食べるので、かなり栄養が詰まった部分も食べることになります。
根菜をたっぷり使った煮物身体に良いだけではなく、味がじっくり染み込んでいるのでとても美味しいです。
※寒い時期に育った野菜は、糖分が多いので、野菜ならではの甘みを感じることができます。


胡桃(くるみ)…カロリーが高く、タンパク質、ビタミンが豊富なナッツです。
中国では美容食として,古くから重宝され,アンチエイジング、脳の老化防止に効果的です。
○[薬膳的効能]
腎を補う作用があり,下半身の冷え,腰痛,頻尿等の改善に効果が期待できます。
また、肺を温める働きもあるため、喘息にも有効です。
・体質:気虚・血虚・陰虚・陽虚,五性:温,五味:甘,帰経:肺・腎
●小豆等…


⑵【旬果物】…みかん・ゆず・柿・りんご
●【蜜柑(みかん)】…日本の代表的な冬の果物。

和歌山,愛媛,静岡等で多く栽培され,旬の時期は12~2月頃。
冬はこたつに入りながら,蜜柑を食べるという”こたつでみかん”スタイルが定着しています。
蜜のように甘い柑子」が由来とされるみかんには、多数の品種がありますが、普段“みかん”と呼んでいるのは「温州(うんしゅう)みかん」のことで、「江戸時代に中国から伝わった種から偶然生まれたものだ」と云われています。
○[栄養素]…
・果汁が瑞々しく,ビタミンCが豊富で,冬場の貴重なビタミン源にもなる果物です。

2個で1日分のビタミンCが摂取できると言われ,風邪予防肌荒れに効果的です。
・ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれ,骨粗鬆症の予防に効果的です。
カロテンを豊富に含みます。
クエン酸食物繊維など多くの栄養素が含まれています。
・特に,袋や白いスジにはヘスペリジン(ビタミンP)が豊富に含まれているため,袋やスジは取らずにそのまま食べるのが良いようです。
ヘスペリジンの含有量は袋で実の50倍,スジは実の100倍とも言われています。
動脈硬化コレステロール血症に効果があるとされ、血管そのものを丈夫にする働きがあるそうです。
血糖値の上昇を抑える働きをもつといわれているので、そのまま食べるとよいでしょう。
・みかんの皮を乾燥させると,陳皮(ちんぴ)という生薬になり,胃もたれ消化促進,咳等に効果があるとされます。
陳皮は七味唐辛子の原料の一つにもなっています。
ジューシーで甘く、そのまま食べてもとてもおいしいのですが、皮ごと冷凍して半解凍のものをシャーベットのように食してもおいしくいただけます。
・ただ、食べ過ぎると,身体が冷えてしまうので,注意が必要です。
○[選び方]…ヘタが青くて小さいもの、表面にツヤがあり,色の濃いもの,触れた時に皮が浮いておらず,果肉がみっちりと詰まっているのが感じられるものが鮮度が良いとされます。
○[保管法]…保管する時にはできるだけ重ねすぎないよう風通しを良くし,冷暗所に保存します。
保管の際,箱などにまとめて入れると,傷んだミカンの汁が他のミカンに付いてしまうことがあります。
この汁には腐敗菌が含まれていますので,拭き取っただけでは取り除くことができません。
できるだけ傷んだミカンの汁がついたものは洗ってから保管し直すと,拭き取っただけのものよりも日持ちが良くなります。


[柚子(ユズ)]…取れるのは11月~12月
柑橘類の中でも酸味が強いため,搾って焼き魚にかけるなど,主に調味料として使われます。
冬至になると,風呂に柚子を浮かべ,柚子湯に入るという習慣があります。


[レモン]…国産のレモンは広島県や愛媛県で栽培が盛んで,この時期に旬を迎え,10月頃~1月頃までは出回っています。
インド辺りが原産といわれており,流通の大半は輸入されている果物です。地中海では名産になっています。
その爽やかな香りと酸味から,料理やお菓子などに利用され,1年中需要があるため,各国から輸入されます。
○[栄養素]…豊富に含まれるビタミンCやクエン酸は、疲労回復の働きを持つとされます。
購入する時は、ヘタが枯れていないもの、皮にツヤとハリがあるもの、瑞々しいものを選びましょう♪
すぐに使わない場合、香りの成分は皮に多いことから,香りが飛ばないようにラップに包み,野菜室で保存します。
輪切りにして冷凍するのも良い保存方法の一つです。


●[リンゴ]…凄まじく様々な品種があり,それぞれ旬が見事に違うので,スーパーでも1年中並んでいる印象があります。

その中でも昔からある「ふじ」「陸奥」「王林」「ジョナゴールド」などの品種が,11~1月頃,旬の時期を迎えます。
○[主な産地]…圧倒的に青森県ですが,他には長野県や東北地方全体も産地とされます。
○[栄養価的]には…「リンゴの医者要らず」の先人の知恵は伊達ではなく,胃腸の働きを促す有機酸塩分外出を促すカリウム,整腸作用を促すペクチン等が含まれており,実に様々な効果・効用が期待できます。
●[柿]…様々な種類がありますが,採れる時期は9~12月頃。
●[洋梨(ようなし)]…ある程度熟したものを収穫し、保存し、成熟させてから食べますので、食べ頃の見極めが重要です。
シャリシャリとした食感ではなく、とろけるような甘さが特徴的です。
●キンカン


⑶【旬魚介】…この頃は冬に旬を迎える魚がたくさんあります。
鰤(ぶり)や鮭などがスーパーやデパートなどによく陳列されるようになります。
フグ・ヒラメ・ハマチ・クエ・カマス・サバ・[ズワイガニ]・タラバ蟹・伊勢海老・・牡蠣
[鰤(ブリ)]…一番のお薦めの魚は、魚へんに師走(しわす:12月のこと)の「師」と書いた『』です。
特にこの頃の鰤は良い意味でたくさんの脂が乗っているので、かなり美味しいです。
この時期の鰤は「寒ブリ」と呼ばれ、富山県の「氷見寒ブリ」が有名です。
脂がのって丸々と太った鰤は、刺身、煮付け、アラ汁、ブリ大根など、どんな料理でも楽しめます。
ブリ大根」は12月の煮物の定番メニューです。
○[栄養素]…青魚なので、血流を促進するEPAやDHAをたくさん含んでいます。


[鱈(タラ)]…主な産地は北海道・東北地方で,旬は12~2月。

真っ先にイメージするのはおせち料理の棒鱈…生の鱈を保存食として,干した鱈を戻した上で甘辛く煮つけた物。

○鍋料理にお薦めです。

冬場の宴会での寄せ鍋や魚ちりの「魚」ですが,「鱈」の場合が多いです。
それは癖がない食材で、白子も含め、“一度で二度おいしい楽しみ方ができる”のが理由ですが,火が通り過ぎるとすぐに身崩れするのが難点です。
・[栄養]…低脂肪でローカロリーなタンパク源であり、身体に必須な各種アミノ酸も多く含んでいます。
・一般に真鱈(まだら)のことを指しますが,真鱈は大きいものは1mを超えるサイズにまで成長します。
・産卵期を迎えた鱈が蟹や海老など,身近な物を何でも食べてしまい、お腹が膨らんでいる真鱈の形から生まれた言葉が、たくさん食べた時に使う「たらふく(鱈腹)」です。
○[選び方]…おいしい鱈は、お腹の色が白く、背中の模様がはっきりとしています。
○[真鱈の白子(精巣)]…クリーミーなコクのありますので、高級食材として珍重されています。
・「菊子(きくこ)」や「タチ」、「くもこ」等いろいろな呼び名がありますが、冬ならではの味わいです。
・「真子(まこ)」や「真鱈子(まだらこ)」と呼ばれる真鱈の卵巣は、残念ながらあまり美味しいものではありません。
・「たらこ」は、鱈ではなくスケソウダラの卵巣です。


●[(サケ)]…日本だけでなく世界中で食されていますが,消費量は日本がダントツ一位で,日本人にとって,最も身近な魚介類の一つです。
産まれた川に戻ってきて産卵する習性が有名で,各地の川で秋~冬にかけて川を遡上する姿が観察されますが、北海道・東北地方では10~12月頃が遡上シーズンです。
「サーモンピンク」と呼ばれるピンク色の身が特徴ですが、分類としては白身魚です。
本来、白いはずの鮭の身が赤くなるのは、エサのプランクトンに含まれるアスタキサンチンという色素が筋肉中に多く含まれるからです。
程よく脂が乗ったオレンジ色の肉は、生食でも加熱してもおいしいです。 
鮭類の魚には寄生虫がいることが多いため、刺し身で食べる場合は必ず生食用を購入しましょう♪
新巻鮭」とは鮭を塩漬けにした物で,塩漬けにすることで,余分な水分が抜け、旨味が増す効果があり,現代ではお歳暮お年賀贈られる定番となっています。 
○薬膳的効能
・気血を補い,脾胃を温め食欲不振を改善する作用に加え、貧血や冷え性にも効果的です。
・体質:気虚・血虚・気滞・瘀血,五性:温,五味:甘・鹹,帰経:脾・胃
・赤い色素のアスタキサンチンには抗酸化作用があり、生活習慣病予防に効果的で,健康に良いスーパーフードとして熱い注目を集めています。

 

●[河豚(フグ)」…白子が美味しい時期や河豚の鰭酒の旨さを考慮して,11~2月までが旬とされています。

○[産地]…下関圧倒的に有名ですが,実は周辺で獲れた河豚の集積場がある港が下関にあったのが起因しています。
他の産地…福岡県・長崎県・石川県(天然)

○[冬のおすすめレシピ]…「てっちり
身の食感とその身から出る出汁が堪能できます。
〆の雑炊が美味しいのは、グルタミン酸やイノシン酸を多く含んでいるからです。


[ハマチ]…大きさによって呼び名が変わる出世魚で、体長が35~60cm程の若い個体です。 
関西では「ハマチ」と呼ばれますが、関東では同じサイズの個体は「イナダ」と呼ばれます。 
「ハマチの竜田揚げ」が有名です。


●筋子(すじこ)・こはだ・平目・アンコウ・キンキ・キンメダイ・ハタハタ
アンコウはアンコウ鍋、イナダやハマチはお刺身、キンキやキンメダイは煮つけ、フグはしゃぶしゃぶなど様々な料理で楽しむことができます。
●[ズワイガニ]…冬の味覚として有名。
日本各地で様々な呼び名をもつカニで、越前ガニやマツバガニなどと呼ばれています。
また,雌と雄とで呼び名が違うこともあり少々複雑ですが,それだけ各地で親しまれてきた魚介といえるでしょう。
国産のもの以外では,ロシア産のものが多く流通しています。
資源保護のために漁期が定められており,この頃になると,漁獲が解禁されます。
身の甘味と食感が絶品で,生食の他,鍋物の具材としても人気です。
・[寒い時期にぴったりな蟹すき鍋]…蟹の種類は、淡泊で食べごたえのあるタラバガニが向いています。
旨味をじっくり味わうにはズワイガニが向いています。
●タラバガニ・伊勢海老
●[牡蠣]…生ガキやカキフライもいいですが、鍋,美味しいですね♪
●海苔


②「旬花」
寒い冬は植物が枯れ、花や草木が育たないイメージがあると思いますが、そのような過酷な環境の中でも寒さに負けず綺麗に咲き誇る花は以外と多くあります。
[シクラメン]…開花期は11~3月頃で,年末から飾られ,冬の間は見かけることができます。

サクラソウ科の多年草。原産地は地中海沿岸。
お歳暮としても人気を集めている花です。
日本には明治時代に入ってきましたが、戦後に急速に普及、品種改良も盛んに行われるようになりました。
花の色も赤、白といった定番から、黄色や紫といった珍しい色から香りを持つ品種まで、現在も毎年のように新しい品種が生み出されています。
大ぶりの花がやや下向きに咲き、花びらが上に反る姿がかがり火のように見えることから、「篝火草(かがりびぐさ)」という和名があります。
トルコなどで豚がシクラメンの球根を食べたことから、「ブタのパン」「ブタのマンジュウ」とも呼ばれます。


●[ポインセチア]…開花期は11~2月。
11月頃から開花し、クリスマスの頃に出回るため、「クリスマスフラワー」とも呼ばれ,クリスマス時期を彩る観葉植物として、今やすっかり定番化しています。

ひとつひとつの花(苞葉)がかなり大振りなので,かなり豪華に見えるビジュアルは,飾っているだけで,クリスマスらしさを演出します。

色づいている部分は実は「苞葉」という葉の一種であり花びらではなく、中心にある「黄色い花弁」のようなモノが実は花なのです。

・[花言葉]…「聖夜」「幸運を祈る」
また品種として,ピンクユーフォルビアやプリンセチア等も存在します。
・[花言葉]…ユーフォルビア…「君に会いたい」「思慕」
プリンセチア…「思いやり」
・ポインセチアは寒さに弱いので屋内で鑑賞栽培を推奨します。


●[シーマニア]…開花時期:10~2月,南アフリカ原産。花言葉:「繁栄」。 
日本の冬場も室内で育てれば,花を咲かせることができます。


●[ローズマリー]…開花時期は11~4月と長く、寒さや乾燥にも強いため,ガーデニングにも人気です。
爽やかで甘い香りが特徴で、日本人にとっても身近なハーブの一つです。
スパイスとして料理のアクセントに使ったりハーブティーとして飲んだり様々な場面で活躍します。
花言葉:「思い出」「誠実」


●[セイヨウヒイラギ]が…赤い実を付けるのは11~12月
クリスマスの時期に飾りなどとして出回るため,「クリスマスホーリー」とも呼ばれます。
「南天(なんてん)」&「柊(ひいらぎ)」はお守りになりますので,大掃除の後には,身の回りに良い運気の「南天」と「柊」を取り入れてみましょう。

・[花言葉]は,「柊=保護」,「南天=良い家庭」とありますので,良いお守りになりそうです。
この時期,南天」は実が赤く色づき,「」は白い花をつけています。
「南天」には,その音の響きから「難を転じるという意味があります。
赤い実の南天を裏鬼門(南西)に,白い花の柊を表鬼門(北東)に配置すると,魔除けの効果があると言われています。


●[蠟梅(ろうばい)]…開花時期:12~3月

品種によっても開花時期は違いますが,早生種で12月,晩生種では2月頃に花を咲かせます。 
半透明で光沢のある黄色い花が横向きややや下向きに咲くのが特徴で、ほのかな芳香も楽しめます。
かなり丈夫な花木で、日陰にもよく生育します。
中国から渡来した落葉樹で、唐梅とも呼ばれます。
種子には毒があるので注意が必要です。
花言葉:「先導」「先見」


[モミジ]…見頃の時期は11月中旬~12月下旬頃。
大雪の頃は各地で紅葉が見られます。


●[ビワ(枇杷)]…学名:Eriobotrya japonica,英名:loquat,科名:バラ科,属名:ビワ属,原産地:日本,中国中部
ビワは家庭で育てる果樹として人気がありますので,実がなっていると,気づくのですが,花は大きい葉の陰でひっそり咲いているので,気づかないことが多いです。
白っぽくて小さな花がたくさん咲くので,ご近所にビワの木があったら是非見てみて下さい。


●[サザン(山茶花)]…開花期は10月上旬~1月下旬頃。冬を代表する花の一つです。
椿(ツバキ)とよく似た花ですが、サザンカの方が先に咲きますが、椿も大雪の時期に咲く花です。
山茶花は日本固有の植物で,童謡の「たき火」にも登場するほど,日本ではとても有名な花と言えます。


●[寒菊(かんぎく)]…開花時期:12~1月
気温が低く日照時間が短い環境下でも花を咲かせますので,花や緑が少ない冬を彩る花として重宝されてきました。
花言葉:「健気な姿」「繊細」

 

●[スイセン(水仙)]…12~3月に,白や黄色の花を咲かせます。

別名「雪中花」「寒咲水仙」と呼ばれ,古くから国内に自生していますので,国内原産のようにも考えられていますが,実は地中海から中国経由で入ってきた外来種です。
・[花言葉]…[全体]…うぬぼれ、自己愛
[黄]…もう一度愛してほしい、私のもとへ帰って,[白]…すてきな装い,[ラッパズイセン]…尊敬、報われぬ恋
かなりハードな意味の花言葉が多いので,特に異性へのプレゼントに不向きな花という都市伝説も存在します。

●クリスマスローズ…丈夫で名前の如く耐寒性があり,初心者にも育てやすく人気集めている12月の花です。
開花時期も約2~3か月と比較的長く,実に様々なカラーや形状,開花方法など凄まじく種類があり、好きな人は本当に飽きることなく楽しめます。
・[花言葉]…「いたわり」「不安解消」「慰め」「中傷」
●上記以外にも、クレマチス・カトレア・胡蝶蘭・キンセンカ・ストック・ノースボール・ヒヤシンス・マーガレット等が盛りで,冬に咲く花は思っている以上に多くあります。
「冬は花がなくて淋しい」と感じている人は、是非これらの花を探してみましょう。
※水涸れる季節なので、特にガーデニングや野菜の栽培にも要注意です。
こまめに予報を確認し、気を配って下さい。
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毎日毎日、本当に幸せで、ありがたい 
今起きていることは、自分に必要なこと 
感謝すべきことしか、起きていない。 
気付いて感謝、学んで感謝、成長して感謝 の繰り返しで、 
だんだん 満たされているって、すべて愛だって…。 
幸せだって 感じる 

ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)