38年ぶりの日光・足尾旅行(中編) | 初めて子を授かった親のブログ

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 初日は早朝から奥日光と日光の社寺を一気に見たため、一度に書ききれませんでした。1日目の宿から2日目途中までを記載します。

 

 神橋を後にしたわれわれは、時間は15時前でしたが宿へ向かいました。早々にチェックインして、家内にはゆっくりくつろいでもらいました。

 

 日光の宿は、ホテルカジュアルユーロ。日光駅から歩くと30分ぐらいかかりそうですが、クルマなら日光市街地からすぐ。頑張れば東照宮から歩くこともできる距離です。

 

 ここにした理由は、会社の健保と提携していてリーズナブル(1泊2食付きで一人8000円)に泊まれたことや、

 

 クルマ好きのオーナーさんが経営しているため、ロビーには名車(いすゞ117クーペのハンドメイドモデル)が展示してあり、館内はクルマのイラストであふれている点も魅力でした。

 

 でも、最大のセールスポイントは、部屋に温泉露天風呂が付いていることウシシここに家内が最もひかれました。とはいえ高級ホテルではないので、ちょっと壁が薄いとか、部屋付き露天風呂はカーテンを閉めていないと見られちゃうとかありますが、平民家族にはちょうど良いレベルです。

 

 左が源泉の蛇口、右は加温用の熱いお湯です。源泉の温度は40度もないため、夏場はちょうど良さそうですが、冬場は加温が必要。温泉濃度は下がりますが、風邪をひくよりは良いでしょう。

 

 ちなみに敷地内には日帰り入浴施設「ほの香」(宿泊者は無料)があるため、内湯や広い湯船に入りたい方はそちらを利用すれば問題ありません。日帰り入浴施設としては、小さめの内湯と外湯があるだけなので、あまり賑わっている様子はありませんでした。

 

 泉質は無色透明で癖はありませんが、少しぬるめでもしっかり温まることができました。

 

 われわれの部屋はトリプルで、ベッドが3つ並んでいます。バス・トイレ付きで冷蔵庫も完備しており不満はありません。Wi-Fiも使えますが、3人で使い始めるとちょっとスローだった…。

 

 食事は夕食も朝食もバイキング形式で、夜はズワイガニの足が食べ放題!足はどれも大ぶりで身もしっかり入っていました。これは予想以上で、カニ好きにはたまらない内容でした。

 

 そのほか日光名物の湯葉やたまり漬けなど地のモノもそろえられており、ファミリーユースにはまさにちょうど良い宿でしたほっこり

 

 

 2日目は朝から雪がちらつく天気。われわれは一路、足尾へ移動しました。日光から一足伸ばすとなると、一般的には日光江戸村がある鬼怒川方面かと思いますが、私は小学校の修学旅行でも訪れた足尾銅山を今一度見ておきたいと考えました。

 

 まずは写真上のわたらせ渓谷鉄道の足尾駅周辺の町散策に繰り出しました。ここは以前、鉄道の旅で通過したことはありますが、町内見学は初めてです。標高は640mと日光駅周辺より100mほど高いのですが、雪も雨もなく良かったです。

 

 足尾地域は、銅山の最盛期には人口3万人を超える栃木で二番目の大都市だったそうですが、現在は2千人にも満たない静かな山里です。

 

 写真の渡良瀬橋は明治後期にかけられた橋で、馬車鉄道が走っていたこともあるそうです。

 

 現在は人だけ通れるようにして大切に保存されています。一瞬、森高千里さんの歌の『渡良瀬橋』の舞台かと思いましたが、そちらは同じ川でも足利にある大きな橋の方でしたアセアセ

 

 町歩きはこのくらいにして、本題の銅山見学です。足尾銅山観光は、かつて日本一の鉱山だった古河金属の銅山の一部を見学できる観光施設です。写真には写っていませんが、世界遺産登録を目指すのぼりがあちらこちらに出ていました。

 

 銅山でやっていることは私が小学生のころから大して変わっておらず、トロッコに乗って通洞口から入っていきます。

 

 この日は祝日のため「そこそこ混雑しているかな」と思って向かいましたが、3両中1両で十分な人出でした笑い泣き

 

 坑道入り口にはしめ縄が。安全と大量採掘を祈念していたのでしょう。

 

 トロッコは数分で終点まで到着。この先1200km以上は見せてもらえません(笑)。入場料830円はともかく、これだとちょっと物足りないですね。

 

 ここから先は徒歩見学となります。坑内は約50年前から大きく変わっていませんから、雰囲気は十分味わえます。水がポタポタと岩盤から染み出ています。

 

 江戸時代の手掘りのころから…、

 

削岩機を使った昭和まで順を追って見学できます。

 

 坑内を出ると、こんな体験コーナーも。良磨は「楽勝だぜ」とでも言いたそうですが、ひ弱な彼では半日も持たないでしょうイヒ

 

 銅銭づくりについても学べます。しっかり見ていると簡単に2時間くらい経ってしまいますが、全体的に時代遅れ感は否めません。これでは日光江戸村や東武ワールドスクエアには勝てません。

 

 古河グループがもっと施設開発に力を注ぎ、うまくやれば観光客を誘致できると思うのですが…ちょっと残念な気持ちで銅山を後にしました。

 

 見学を終えて外に出たのは午後1時過ぎ。昼食スポットとして狙っていたのが、写真上の川本。足尾の食事処を探していて気になったのがこちらでした。

 

 ネットの情報だと午後2時閉店とのことでちょっと心配しましたが、扉を開けてご主人に「まだ大丈夫ですか?」と聞くと、「どうぞいらっしゃいませ!」と威勢の良い返事を頂戴し、入店しました。

 

 こちらは明治から3代続く足尾の食事処で、銅山が栄えていた頃は、銅山従業員とその家族の宴会や結婚式で重宝されていたそうです。閉山後は町と共に寂れてしまったそうですが、ウナギ店として知る人ぞ知る名店のようです。

 

 オーダーしたのはこちらの名物うな重(2300円)。重箱でない理由は「丸い淵の方が食べやすいから」とのことでした。うな重以外には、ウナギの肝の天ぷら、付近の山で採れた山椒、みそ汁、サラダ、漬物でボリュームは十分です。

 

 さらに、ウナギ用のタレを掛けたタレご飯は、お願いすればサービスで頂戴できます。家内も良磨も「久しぶりにおいしいうなぎが食べられた」と大満足してくれました。ここは機会があればぜひ再訪したいですね。

 

 足尾を後にしたわれわれは、今夜の宿がある佐野まで一般道で目指しました。

 

 佐野に泊まった理由は家内の買い物のため、というのも大きな理由でしたが、私は佐野厄よけ大師へ行ってみたいと思っていたため利害が一致しました。

 

 関東圏では年末年始のテレビCMでおなじみのお寺さんだけに、周辺駐車場の多さと、お守りや絵馬などを自販機で販売しているのには驚きました。

 

 ふと見ると、私と良磨は方位よけに該当しているではないですかおーっ! 方位よけのお守りを購入させていただきました。

 

 境内には、あの田中正造さんのお墓もあります。足尾銅山と言えば、外すことはできない重要人物です。彼の功績も含め、良磨には見て学んでもらいたいと思っていました。後編へ続く…