教習所卒業時にも書きましたが、大型バイクの取り回しに始まり、運転の基礎技術が圧倒的に足りていないことは痛感していました。若い頃なら河川敷の広場や駐車場などで自主練し、腕を磨いたでしょうが、中高年の一人練習は危険です(
立ちゴケするだけでもう大変
)。
そんな不安を抱え始めた普通二輪教習時、蒲田の教習所の待合室で見つけたのが警視庁主催・二輪車交通安全教室です。主に初心者やリターンライダーなど、運転技術に不安のあるライダー向けの講習会で、都内在住・在勤者なら誰でも参加できます。
「よし、これなら安全だし、プロのアドバイスを受けられるから上達も早いはず。自分のバイクを持ったら参加するぞ!」と意気込んでいたのでした![]()
そして、さらに調べていくと、当然ですが神奈川県警も開催しているし、二輪車関連のさまざまな団体も開催しているではないですか
ただ、7~8月の真夏期は熱中症対策のため非開催が多く、「どこかないかなあ」と思っていたところ、先日の愛機バンディットでの初ツーリング中、小田原厚木道路・平塚PAのトイレ脇のデジタルサイネージにかながわバイクリカレントスクール(KBS)の案内が。9月12日開催の第2回は今から申し込んでも間に合うことが分かったため、トイレの前からスマホで申し込んだのでした![]()
迎えた当時の天候は
雨天決行のため盛り上がらない気持ちを奮い立たせつつ、会場の神奈川県運転免許センターへ。受付開始時間は8時でしたが、7時半過ぎに到着してしまったため3番乗り。先着の内1人は私と同じ初参加者で、もう1人は2回目とのことでした。
その後、続々とバイクが集まり始め総勢28台。やはり大型車が多く、車種はクルーザーやアドベンチャーなど多彩ですが中心はネイキッド。愛機と同じバンディット1200の方はいませんでしたが、バンディット250は見かけました(恥ずかしくて話しかけられず)。参加車両に制限はないため、原付でもOKですが、この日の原付は二種のスクーターが1台いました。
講習会は運転免許センター内の二輪車技能試験コースで行われます(写真は大型車コース)。講習中の撮影は一切禁止されているため、ドラレコのカメラもシールで塞がれます。警察施設だからでしょうか。ちょっと厳しいですね。
受付で傷害保険料100円を支払って講習開始です。まずは交通安全協会と二輪車普及安全協会の偉い方からのあいさつ後、神奈川県交通事故防止対策隊 ホワイトエンジェルスの白バイ隊員から視野角や安全装具、肩や腕の脱力の必要性などの解説後、車両点検や準備体操をして、いよいよ実技です。
車両については到着後、白バイ隊員のチェックが入っていましたので、整備不良車はこの時点でアウトになるのでしょう。施設が施設だけに当然ですよね![]()
この日の主な実技講習内容は、発進・停止と低速走行時の取り回しといった運転基礎技術で、初参加者と2回以上の参加者に分かれて講習は行われました。ビギナーの私はあおられる不安がなくなり、ひと安心です![]()
課題の内容は
○発進停止課題
○低速走行課題
といったところで、「(自分がやりたかったのは)これだよ、これ」といった感じ。でも、この日はすべりやすい雨だし、千鳥バランスなんて教習所でもやったことないし、ちょっと不安でしたが、とにかく転ばないよう注意して頑張りました。
急制動はバンディット1200Sでは初経験のため、良い練習になりました。リアタイヤはロックするレベルまでかけ、ABS(アンチロックブレーキシステム)が自然に介入するのに驚きました![]()
制動時に指導員(白バイ隊員は3人だけで、大半は二輪車安全運転指導員の方が見てくれる)から注意されたのは、停止時の目線でした。視線を落とすことなく、最後までしっかり前を見続けることを指導されました。二輪車の場合特にそうですが、このクセを付けることで予防安全につながるし、制動時のバランスも良くなります。
パイロンスラロームは2種類で、1つは大きな間隔が不均等に取られており、直線区間では加速、ブレーキングしてターンして再加速といった、山道で必要になるようなテクニックを修練します。このスラロームでこの日最大のピンチが。何回目かのスタート時にエンストしてしまい、立ちゴケ寸前に
事なきを得ましたが、悪天時に低速走行ばかりしているせいかカブり気味で、キャブ車の難しさを感じました。
ここでは指導員からターン時の乗車姿勢などを見てもらうのですが、「このバイクにだいぶ慣れているように見えますね。ただ、重いバイクで、さらに後ろにトップケースを付けているので、どうしても切り返しが大変そうです。でも、ご自分で意識して起こしているようなので、この調子で頑張ってください」と意外にもお褒めの言葉が
ただ、トップケースの有無は自分では感じ取れていないので、無意識にそんな動きをしていたのでしょう。納車後まだ1カ月半ですが、この調子で頑張りたいと思います![]()
さて、難易度が上がるのは低速走行です。まずは教習中、最も苦手だった一本橋は、「今日は濡れているので粘ろうとせず、スムーズに抜けてください」との指示で、1回目は半クラ+ちょいリアブレーキで通過するとタイムは7秒台。「3カ月ぶりにやった割には調子良いじゃん」と思い、2回目以降は少し粘るようにして9秒台後半をマーク
「バンディットっで教習車より扱いやすい
」と思えるほど、あっさり10秒近くまで縮められました。
もう1つのパイロンスラロームは検定課題と同じ間隔のコースですが、この日は「車体を傾けないで、ハンドル操作だけでゆっくり通過」とのことで、難易度高めです。これは車体を傾けられない砂利道などの未舗装路で役立つテクニックとのことで、教習所ではほぼやりません。
無理すると立ちゴケしますが、無理のない範囲でゆっくり通過。ここでは「ニーグリップが足りない。特に左足の踵が外に向きやすいので注意を」と、自分では気づかないクセを教えてもらえました。これを修正すると、楽に低速走行できるようになりました![]()
Uターンは普通の2車線道路ぐらいの幅内をひたすら左回り(日本は左側通行なので)します。進入にはライン取りのマーカーが置いてあり、ここをトレースすれば大丈夫。公道でUターンする機会は限られますが、小旋回はできるに越したことはありません。
最難関は初挑戦の低速千鳥バランスでした。コースは間隔の大小で2種類用意されており、どちらにも挑戦し、クリアできました。ただ、「傾けないで、なるべくゆっくり走って」と言われると、どちらも難易度が上がり、失敗することもしばしば。まだまだ修練が必要だと実感させられました。
ここでも注意されたことはニーグリップ。バランスを崩しそうになると、すぐに膝が開く癖は何とかしないといけませんね。
午前9時~午後12時半過ぎまで講習は続き、閉校式後、写真下の記念品を頂戴して13時前に解散となりました。途中、50分ごとに休憩が入るため、ビギナーの私でも難なくクリアできました。転倒者は2名いたそうですが、けが人はゼロ。極端に運転操作ができないライダーは見かけませんでした。
記念品はタオル、ポケットティッシュ、ボールペン、キーホルダー、光るリストバンドなど。講習料無料でこれだけの待遇は、神奈川県自動車整備振興会がスポンサーしているからでしょう。感謝感謝です
当面はこのような講習会に参加し、修練していくつもりです。
ただ、この手の講習会はまだまだ知られていないと思います。自分のバイクを使うというリスク(実践には最適)はありますが、スピード競技ではないので、大事故の可能性はほぼゼロ。実質無料で半日しっかり練習できるので、もっとアピールした方が良いと思いました。
PS:指導員の皆さんの大半はバイクマニア(ジャーナリストもいらっしゃいました)です。愛機スズキ「バンディット1200S油冷ファイナルエディション」に対しても「油冷ファイナルエディション最高です!」「これは乗りやすくて良いバイクだよ。俺はGSF派だけどね(^_^)」など声掛けいただき、「バイク選びは間違っていなかったのかな」と、うれしくなりました![]()


