クワコの飼育 夏編 春編からの続きです。 2025-7/13 投稿

 春編では1組目から5組目迄の5月31日の産卵で終了しています。

最初の産卵は予想した通り全て無精卵でした、4月23日から1組目で登録。

2組目は交尾は確認できたが雌が産卵する前に絶命、メスの羽化を待って2組目の雄と交尾を、メスが産卵の中に40個ほどの有精卵を産卵、3組目、4組目と交尾を確認、

5組目は交尾が確認できぬまま6月を迎えてしまった。

これまでがクワコの春編。

        6月1日以降がクワコの夏編。

6月4日 5/23日産卵の卵の内13時ごろ2匹が孵化、早々に桑の葉採取に出掛ける。

 夕方までには卵の大半が孵化をしていて、翌日昼頃までに数匹が羽化をできずに

 絶命、羽化した数は100匹を越えている。

5/23 産卵 容器ごしの画像

6/03 5/23日の卵の色の変化、黄色は無精卵、楕円形1.0×1.2mm

6/03 5/23日の産卵から11日目、卵に幼虫の姿が見える。容器越の画像。

6/04 産卵から12日目、13時幼虫孵化、第1号全長2.5㎜

6/05 沢山の幼虫が孵化している、緑色の先端が黒色は孵化初期、黄色は抜殻

6/05  孵化した幼虫を桑の若葉に移動、綿棒の先端をほぐし、幼虫の毛に絡め移動。

   部屋で飼育容器から脱走する幼虫があり、探すの一苦労。

6/07 初齢幼虫は古葉から新鮮な桑の葉に群がる。

6/07 孵化3日目2齢脱皮、全長5㎜ 手前は抜殻

6/07 手前、脱皮前の初齢の幼虫、上、2齢脱皮後の幼虫。

6/10 午前6:45 孵化から6日目 3齢脱皮 全長9㎜

6/12 3齢脱皮2日後の幼虫の姿 全長16㎜

6/12 上記の幼虫の前方、顔の画像

6/14 孵化から10日目4齢脱皮、手前脱皮前、奥、脱皮後全長18㎜、上に抜殻。

6-15 AP9:00 色の白いのは4齢脱皮後の幼虫。

6/15 AP9:00 個別観察するために孵化時点で別の容器で10匹を飼育している。

6-15 同じ誕生日の幼虫の成長の変化、青ラインは1㎝幅

6/16 15時、飼育容器の孵化から12日目全長25㎜、1匹が5齢脱皮か、自分の空殻を食   

   べている。この時点、ほかの幼虫の成長は20㎜から35㎜になっている。 

   この後、脱皮した幼虫は無し、稀の5齢脱皮のようだ。

6-16 飼育容器の朝の画像、左側は昨日朝の食草、右は昨日夕方の食草。

   幼虫の成長が早くなり、飼育容器が狭くなったので、左側の幼虫約40匹を

   笹目川の自生地に戻す、残り約50匹。

6/17 飼育容器の早朝5時の画像、昨日の食草はかくの如き。

6/17 早朝の画像。観察用容器の画像は幼虫が食草を食べ切ってしまう。

6/17  午後14時過ぎに水差した食草を漬物容器に入れ観察用10匹を各5匹に分け、

   ひとつは虫籠に移す。

6/17 観察用の虫籠容器、水差した食草。

 

6/17 飼育容器から顔を出す愛嬌のある終齢幼虫。

 

6/18  漬物容器の幼虫、午前零時6分の画像、1時間ほど前から繭造りを始めたようだ。

6/18 午前5時の繭造りの様子、

6/18 午前10時、繭造りは、ほぼ完成。

6/19 午前4時45分の画像 5/23産卵、6/04孵化し、終齢の幼虫、全長45㎜と全長30㎜、  赤矢印は5/31産卵の孵化7日3齢全長9㎜の幼虫、青矢印は終齢の糞。

 

6/20 飼育容器で飼育していた幼虫が繭活動に入ったために幼虫は自然界に戻す。

6/21 飼育ケース縦横20㎝×24㎝の飼育ケースで幼虫を自然界に戻し、残った繭は11個

6/21   観察用の幼虫の最後が6/20日午後19時過ぎに繭造りに入る。

            最初の繭造りより3日遅れの早朝に繭になっていた。

6/22 5/31産卵、5組目 12日の孵化から10日目、3齢になった幼虫の容器。

   6/24 4齢後全長20㎜を越えた時点で桑の木の自生地に開放。

 

7/02   下の画像は 13時32分がクワコの幼虫の繭から羽化する様子、繭から1分以内で脱皮、体が固定できる場所を探し、13時48分から2分ほどで翅が伸びだし13時56分開帳

      7月2日 13時32分                                                                   7月2日 13時48分

 7月2日 13時56分、メスのクワコガの開帳

  クワコの成虫の開帳、上、雌約44㎜ 下、雄約30㎜

7月3日 午後13時過ぎに羽化した雌が夕方16時頃からフェロモンの袋を出したり、 引っ込めたりを繰り返し、夕方17時に漸く画像に捕える。

 雌のクワコの顔、口は無い。クワコの成虫は食事も取らず、ただ子孫を残すために 

 約8日で寿命が尽きる、生命の儚さ、無情さを感じえず。

7月13日 抜殻の繭20個と羽化前に繭1個

   6月1日からの5月23日産卵のクワコの経過

6月3日 5月20日産卵の卵は無精卵と諦める。

6月3日 5月23日産卵の卵に幼虫の影が見られるようになる。

6月4日 13時全長2.5㎜の2匹の幼虫を確認。夕方までに産卵の70%が孵化。

    孵化確認後、食草の採取に出掛け、戻ってみると沢山の幼虫が蠢いている。

6月5日 午前中までに産卵の95%以上が孵化、成長確認のため、10匹を別の容器に  

    移す。昼前に孵化は終り、その数100匹を超える。孵化したばかりの幼虫は

    蟻蚕(ぎさん)とか毛蚕(けご)とか呼ばれるそうで、蟻が溢れるように思える。

6月7日 昼頃に多くの幼虫の動きが止まっている。

    13時40分、孵化から3日目、2齢脱皮を確認、全長5㎜。

6月9日 昼後から幼虫の動きが止まる。

6月10日 朝6時30分 1匹目が3齢脱皮、孵化から7日目。

6月11日 朝9時に観察容器の幼虫を測ると全長12㎜に成長している。

     急遽、食草を採取し、全ての容器の食草を交換、昼近くまで掛る。

6月14日 孵化から10日目、早朝に幼虫の4齢脱皮が終了していた、脱皮1号。

6月15日 幼虫の成長が早くなり、食草の消費量が多くなる。

6月16日 15時18分、孵化から12日目、飼育容器の幼虫1匹が全長25㎜で脱皮をしてい   

     た、5齢脱皮と思われるが、公的機関の論文に「幼虫期における齢の数は4 

     齢のものと5齢のものとあり一定しない」記され、

     wikipediaによると「通常は4齢で終齢だが稀にある5齢もある。」とか?

     個人の飼育ブログには4齢、5齢の双方が書かれている。

                     当方の約100匹の飼育では後にも先にもコレ一匹であり、稀の5齢かも。

     飼育容器の幼虫の成長に伴い、容器の容量不足で40匹ほどの20㎜から30㎜ 

     ほど成長した幼虫を自然界に放す。

6月17日 観察容器の幼虫が大きくなり、10匹を漬物容器と虫籠容器に分け、

     食草を瓶に水差し、食草の大量消費の対策にする。

     容器に移しかけた幼虫が深夜に繭造りを始める。

6月18日 午前10時30分頃、繭造りの動きが止まる。

     飼育容器の幼虫も繭造りを始めたので、繭以外のすべての幼虫を自然界に 

     放し残された、繭玉は11個になっていた。

6月19日 観察容器の幼虫は9匹が繭になる。

6月21日 観察容器の残り一匹が5月23日の産卵から29日目、昨夜から始まった繭造り    

     は今朝までに終る。

     

6月24日 5月31日産卵の5組目の幼虫は全長20㎜を越え、笹目川の桑の木に放つ。

     これで残っているのは5月23日産卵の繭に生息する蛹22匹。

    

6月29日 5月23日産卵から37日目、飼育容器の繭から11時ごろに雌が羽化、翅幅25㎜  

    小さめ 

7月1日  観察容器の繭が11時30分にオスを羽化。  12時前に雌が羽化。 

                     午後14時ごろまでに飼育容器で雌3頭羽化、今日4頭目 計5頭

7月2日 午前9時頃から午後14時30分頃までにオス2頭、雌7頭の羽化を確認する。

    産卵から40日目

7月3日 午前中に飼育容器と観察容器でオス1頭が羽化 午後雌1頭羽化 計17頭

7月4日 午前中に飼育容器と観察容器でオス1頭が羽化 午後雌1頭羽化 計19頭

7月6日 6月29日最初の羽化から7日目7時ごろ雄が羽化 雄5頭 雌15頭 計20頭

7月13日 観察容器の最後の1頭が羽化せず。

   これまで5月23日産卵の1組目から5月31日目の5組目の産卵までを飼育し、

2組目は交尾後、産卵前に雌が昇天、メスの誕生を待ち、オスが2度目の交尾、

精子が残っているか心配するも40個ほどの有精卵を生む3組目になる。 

4組目の産卵は100個を超え、5組目の5月31日午前の先に雄が羽化し、時を経ず雌が羽化、翌6月1日早朝に40個ほどの産卵を確認、6月24日現在幼虫は4齢を過ぎ、

これまで同様に幼虫の長さが20㎜を目安に笹目川の桑の木に放す。 

 2組目から5組目までは産卵から22日過ぎの4齢脱皮後のそれぞれ自然界に放つ。

これまでの観察でオスの生存期間は約一週間、メスは2日ほど長生きしている。 

 

産卵から飼育したクワコの幼虫は4齢を過ぎると大きくなりすぎ、飼育容器では困難になり、途中2度ほど自然界に戻したが、これまでの飼育で、想定だがクワコの産卵から成虫になるまでの生存率は90%を超えている、室内飼育の記録は残されているが自然界の生存率を調べると残念ながら皆無に等しい。定説で生物の沢山の産卵は成虫迄の生存率が低いからと言われている。クワコもこの定説に当てはまるようで、6月に入り、4齢を過ぎた幼虫、 約300匹ほどを抜採された笹目川の桑の木に戻したが、見つける事が出来ず、筆者の考えでは自然界で産卵から成虫迄の生存率は1%以下ではないかと想定している。

4月10日からの春編 6月1日からの夏編とおよそ3カ月、飼育に明け暮れしたが、

公的機関の論文に「夏、秋のクワコの飼育は非常に難しい」。

方や、企業のHPには「クワコは虫籠などに入れ、毎日新鮮な桑の葉を朝と夕方に与えますと以外と簡単に飼育できます」書かれており、同じ飼育でも相反する回答に何故か面白さを覚えたのは自分一人では無いはず、と勝手に思い込んでいる。

論文通りでは飼育に意味がない、ここに偏屈爺の存在がある。

 

   参考資料

 農林水産省HP「クワコの基本的特性」第2章生育特性 4幼虫期

        sato-yama.jp>kuwako

   里山クラフト便り【繭と蚕の里山クラフト便り】

     https://nemurineko222.com

【自由研究】 カイコの野生種「クワコ」を卵から成虫まで育ててみた