今まで大原野神社の近くの洛西観音霊場の札所を紹介してきましたが、ここからは桂離宮の近くの札所に戻ります。
 

青柳山称讃寺

■浄土宗西山禅林寺派

■御本尊:阿弥陀如来

■京都市西京区牛ケ瀬青柳町24

■洛西観音霊場第20番

 

829年に忍戒僧都により創建されたお寺です。明治12年に真言宗の観音寺(清水寺を開いた平安時代の僧・延鎮が創建)を合併しましたが洛西観音霊場の札所ご本尊はこの観音寺に祀られていた十一面千手観音になります。

 

 

JR東海道本線が桂川を渡る陸橋のそばの線路沿いにあります。付近は住宅街です。

ちょうど山門前に車が停まっていたので斜めからの画像になりました。

 

このあたりは牛ヶ瀬という地名ですが、古来近くの桂川の氾濫に悩まされてきて牛ケ瀬も「浅ケ瀬」から転じた地名ではないかと推定されています。また牛が「憂し」に通じるという説もあるようです。そういえば桂離宮も氾濫に備えて高床になっていました。

 

 
本堂の手前に保育所があり境内は遊び場になっています。こういう場所は最近は迂闊に入ると不審者になってしまうので注意が必要ですね。
本堂の右手奥に神社が見えたので行ってみました。
 

 
牛ケ瀬春日神社とあり武甕槌命、経津主命、天津児屋根命、天照大神などをお祀りしています。応仁の乱で西に陣取った山名宗全により戦勝を祈願して創建されたと伝わっています。
 

 
このあと庫裏にお声がけしたら本堂に招き入れて下さり、御朱印を下さってからしばらく色々なお話をさせて頂きました。札所巡りをしていてほっこりするひと時です。
人生いろいろ、札所もいろいろ。
 

 
専用御朱印帳の御詠歌。
 
 
直書きの御朱印を頂きました。何やら曰くありげな印が中央に押されていますが、あいにく伺い忘れてしまいました。