笑意軒は池の南岸にある茶屋で、その名前は李白の詩・山中問答歌の中の「問余何栖碧山 而不答心自閑」(余に問ふ何の意ありて碧山に栖むと、笑ひて答えず心自ずから閑かなり)という句から取られています。
 
次の間の窓から見える水田も景色のうちに計算されています。
右手の袋棚小襖のモダンなデザインに見える模様は、横にたなびく雲が表現されているそうです。
 

 
二の間の腰壁は、市松模様の中央が平行四辺形に切り取られ金箔が貼られています。
 
 
雨樋や垂木には竹が用いられています。
 
 
「浮月」と名付けられたつくばい。
 
 
中の間から次の間を見たところ。襖には櫂の形をした引き手が用いられています。
 
 
手前は船着き場になっています。対岸は書院群。
 
 
池の畔に鳥がいました。ずっと静かに立っているのでしばらく気づきませんでした。
 
 
書院は小書院、中書院、楽器の間、新御殿と雁行のように並んでいます。いずれも杮葺きで書院造りを基調にしています。桂川の水害を避けるために高床式になっています。こちらの建物の中は参観できません。
この画像は右から中書院、楽器の間、新御殿。飛び石の列の終点が楽器の間で、琵琶や琴が置かれていたと伝えられています。
 
 
さっきの画像では見切れていたいちばん手前右の古書院。
 
 
御殿の手前から見た池の景色。
 
 
古書院には巨大な飛び石を渡って中に入るようになっています。
 
 
通路にも飽きさせないような趣向が張り巡らされています。