勝持寺(西京区) | うさみーの御朱印御首題✿歴史散歩

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全国各地、といっても関西圏が多いですが、を旅してお寺や神社で御朱印や御首題を頂いた記録です。
コロナもようやく落ち着いたのであちこち出没再開しています。記事はのんびり不定期に書いております。

願徳寺の隣の勝持寺にお参りしました。なおどちらのお寺も2月は拝観中止にしているようです(2024年3月現在の情報)。
 

小塩山勝持寺(しょうじじ)

■天台宗

■御本尊:薬師如来

■京都市西京区大原野南春日町1194

■西国薬師四十九霊場第42番、通称寺の会(花の寺)

 

679年に天武天皇の勅命で役小角が創建したと伝えられ、後に大原野神社が創建されるとその別当寺とされました。桓武天皇の勅命で最澄が薬師瑠璃光如来を刻んで御本尊としました。

昔から桜や紅葉の名所で花木が保護されてきました。西行は当山で出家し西行ゆかりの寺としても知られています。


足利尊氏が六波羅攻めの前に滞在して寺の名前を聞き、幸先がいいと喜び「勝持」の旗を掲げたと言われています。

太平記ではバサラ大名として有名な佐々木道誉が幕府の有力者だった斯波高経との権力争いで対抗して当山で盛大な花見の宴を開いたと記されています。

応仁の乱で仁王門以外焼失し、安土桃山時代に再建されました。

 

 

本堂の阿弥陀堂。拝観の入口はこの右奥にあるので脇から回ってこの正面に出る感じになります。

この右手に映っていませんが瑠璃光殿があり、阿弥陀堂の正面から上がって渡り廊下を通って入り、寺宝を拝観することができます。

 

 
阿弥陀堂の正面にあった賓頭盧尊者。
 
 
高台にある不動堂。弘法大師が病魔退散を願って不動明王の石像を彫って岩窟に祀ったと言われています。
 
 
斜めから撮ったところ。石垣が積まれています。
手前にちらっと映っているのが瀬和井の泉と呼ばれ、西行が出家した後に自分の姿を映したと言われています。
 
 
西行が植えたと伝わる西行桜。
 
 
その近くの鐘楼。
冬に来ると何だか侘び寂びを感じますが、春や秋は様相の異なる華やかな境内になりそうです。
 
 
池の奥に魚籃観音が祀られていました。
 
 
下の方にある冴野の沼。平安時代の女流歌人、中務が詠んだ「小塩山 松風寒し 大原や 冴野の沼の さえまさるらん」の歌枕として知られています。
 
 
納経所で直書きの御朱印を頂きました。