大山祇神社
おおやまづみじんじゃ
■御祭神:大山積神
■愛媛県今治市大三島町宮浦3327
■伊予国一の宮
瀬戸内海に浮かぶ大三島(おおみしま)の鷲ヶ頭山(標高436.5m)西麓に位置しており、全国の三島神社や大山祇神社の総本社にあたります。
海や山の神・戦いの神として朝廷や武将から尊崇を集め、源平を始め多くの武将が武具を奉納したため、国宝や重要文化財の指定をうけた甲冑の約4割がこの神社に集まっています。
大山積神は伊弉諾尊と伊弉冉尊の子で、磐長姫命と木花開耶姫命(瓊瓊杵尊の妃)の父にあたります。594年に摂津国から大山積神が大三島に遷座され、719年に現在地に鎮座されました。
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JR福山駅からしまなみライナー(高速バス)で大三島BSで降り、島内バスに乗り換え「大山祇神社前」で降りてすぐの場所にあります。バスは事前に時刻を調べておけば、本数は限られますが意外に待たずに済みます。
二の鳥居から境内に入ります。扁額の「日本総鎮守 大山積大明神」は国重要文化財指定の木造扁額(伝・藤原佐理筆)を写したものです。
若干ユーモラスな表情の狛犬。
総門は1322年に焼失してから長らく放置され、2010年にようやく再建されました。
その横の狛犬。爪が鋭いしカッと目を見開いて雄々しい雰囲気です。
総門をくぐってさらに中に進みます
神事に供物を供える台を上から見て、三の字を供えたものが折敷三文字紋と呼ばれています。
参道脇の十七神社は諸山積神社と十六神社が合一していて、1300年頃に創建され、現在の社殿は1378年に再建されました。内陣には国重要文化財指定の神像群が祀られています。
参道の正面にデーーンと植わっている御神木が乎千命御手植の楠です。神社境内のほぼ中央に位置していて、樹齢2600年と言われています。息を止めて3周すると願い事が叶う、一緒に写真を撮ると長生きできる、などと言われています。
乎千命(おちのみこと)は大山積神の子孫とされ、神武東征の先駆として瀬戸内海を鎮めた際に、大三島に祖神を勧請したと言われています。