伊予国一の宮 大山祇神社(今治市)① | うさみーの御朱印御首題✿歴史散歩

うさみーの御朱印御首題✿歴史散歩

全国各地、といっても関西圏が多いですが、を旅してお寺や神社で御朱印や御首題を頂いた記録です。
コロナもようやく落ち着いたのであちこち出没再開しています。記事はのんびり不定期に書いております。

大山祇神社
おおやまづみじんじゃ
■御祭神:大山積神
■愛媛県今治市大三島町宮浦3327
■伊予国一の宮
 

瀬戸内海に浮かぶ大三島(おおみしま)の鷲ヶ頭山(標高436.5m)西麓に位置しており、全国の三島神社や大山祇神社の総本社にあたります。


海や山の神・戦いの神として朝廷や武将から尊崇を集め、源平を始め多くの武将が武具を奉納したため、国宝や重要文化財の指定をうけた甲冑の約4割がこの神社に集まっています。

 

大山積神は伊弉諾尊と伊弉冉尊の子で、磐長姫命と木花開耶姫命(瓊瓊杵尊の妃)の父にあたります。594年に摂津国から大山積神が大三島に遷座され、719年に現在地に鎮座されました。

 

**************************

 

JR福山駅からしまなみライナー(高速バス)で大三島BSで降り、島内バスに乗り換え「大山祇神社前」で降りてすぐの場所にあります。バスは事前に時刻を調べておけば、本数は限られますが意外に待たずに済みます。

 

二の鳥居から境内に入ります。扁額の「日本総鎮守 大山積大明神」は国重要文化財指定の木造扁額(伝・藤原佐理筆)を写したものです。
 

 
若干ユーモラスな表情の狛犬。
 
 
総門は1322年に焼失してから長らく放置され、2010年にようやく再建されました。
 
 
その横の狛犬。爪が鋭いしカッと目を見開いて雄々しい雰囲気です。
 
 
総門をくぐってさらに中に進みます歩く
 
神事に供物を供える台を上から見て、三の字を供えたものが折敷三文字紋と呼ばれています。
 
 
参道脇の十七神社は諸山積神社と十六神社が合一していて、1300年頃に創建され、現在の社殿は1378年に再建されました。内陣には国重要文化財指定の神像群が祀られています。
 
 
参道の正面にデーーンと植わっている御神木が乎千命御手植の楠です。神社境内のほぼ中央に位置していて、樹齢2600年と言われています。息を止めて3周すると願い事が叶う、一緒に写真を撮ると長生きできる、などと言われています。
 
乎千命(おちのみこと)は大山積神の子孫とされ、神武東征の先駆として瀬戸内海を鎮めた際に、大三島に祖神を勧請したと言われています。
 
 
ところどころ枯死した部分も目立ちますが、それがかえって樹の様相に凄みを増しているようにも思えます。
 
 
重厚感のある手水舎。
 
 
伊予国総社、祓殿神社、葛城神社を合祀した摂社です。大禍津日神、大直日神、伊豆能売神、速佐須良姫神、一言主神がお祀りされています。
 
 
神門をくぐって拝殿前に進みます。
 
 
拝殿(国重文)は本殿と共に1427年に再建されたもので、1602年に大修理が実施されています。素木造の、屋根は切妻造・檜皮葺きで、正面中央に一間の向拝が設けられています。
 
 
拝殿を斜めから見たところカメラ
 
 
拝殿の真正面です。こちらからお参りします祈る人
 
 
拝殿奥の本殿の横には、それぞれ右に上津社、左に下津社の摂社が置かれています(画像は上津社)。1400年頃に再建された三間社流造で、屋根は檜皮葺きの社殿です。
 
 
に続きます。