この日はワクワクしていた。
大切な友人と、待ち合わせ!
場所は渋谷駅のハチ公前
ハチ公の前は外国人旅行者が写真を撮るため行列を作っている。
近づかす、駅の壁際に立って待った。日テレ「一億人の笑ってこらえて」の「一緒に待っていいですかコーナー」の取材が来ないかなあと思ったが、例えクルーがそこにいても、こんなおっさんに声かける訳ない…(笑)
万が一カメラが来れば、この待ち合わせ、メッチャいい画が撮れるのに~!
そんな妄想を捨ててハチ公に近づくと、彼女が待っていた。
「かずみさん、どこ行きたい?」
「搾りたてのモンブランが食べたい」
「うーん、ほかには?」
的なやり取りがあり、結局そのタイプっぽいものがありそうな「俺のイタリアン」に行くことに。ディナータイムの営業前で店は開いていないので、彼女に連れられ駅近のビルのエスカレーターを7Fに上がる。
347CAFE&LOUNGE
おおう!いい感じ
風があり、屋根の下の席に案内される。
彼女はコロナ、私はシュマッツ ラガー クラフトでカンパイ!
ここで17時まで久しぶりの会話を楽しみ、俺イタに向かう。
途中、こんなところを通ったり…
俺イタ もちろん俺のシャンパーニュ
”ウニ・カニ・イクラを添えた雲丹のムース”は一人一皿
私の食べたいオマール海老と
彼女の食べたいロッシーニ・ステーキ
はシェアして楽しくいただく
…で、期待の生搾りモンブランは無くて、メニューは”生搾り!!紫いもとクリームチーズのモンテビアンコ”になっている。
諦めてデザートはなし…
俺イタを出て、スクランブル交差点を渡り、彼女が軽く手を挙げれば新しいクラウンのタクシーが止まる。
「西麻布へ」
で、日が落ちて暗くなる西麻布の某所へ(私には場所が分からない)
彼女がここを見せたのは、こういう店を好みそうな私のため。
そういえば、コロナの頃、彼女に「キャンティ飯倉片町本店に行きたい」と相談したとき、「私なら西麻布のアッピアかしら…」と返ってきたことを思い出す。
そうか、ここか!
わお、それなら最初にここを希望すればよかったなあ…(笑)
食事は済ませているので、バーで飲みたいということは分かっていて、少し歩いてから飲める店に入った。
雰囲気がある…
カウンター席を希望する。
”ドメーヌ デュ フール バッソ コトー ブルギニョン ピノ ノワール ルージュ 2020”
ピノ好きらしく、私はこちらをいただく。
右のホワイトマッシュルームのスライスが大変美味しい!
バーカウンターの中のオーナー・バーテンダー(以下、マスターとする)は気さくで、私の要望にも丁寧に応えてくれる。
その日の朝、俳優の向井理さんがテレビに出て、バーテンダー時代のことを語っていて、ジンの飲み方を喋っていた。
そのことに関連づけて私のジンの感覚をマスターに喋っていると、
代表的なボトルを並べ、それぞれの比較と相応な飲み方を話しながら試させてくれる。
左のフェルディナンズ ザール ドライジンは、蒸留後に高級な白ワインを添加するので、そのエレガントな姿が他と一線を引く。そこから、クラフトジンとは何で、ではラムは…、と盛り上がってしまった。(笑)
高知の司牡丹酒造のクラフトジンまで話題にしたなあ…
もっともポピュラーなジンの飲み方として、マスターは「ジンの味わいそのままにジンソーダとなる」と言い、その通りなのだが、私はあえて、「朝、向井クンがジンリッキーと言っていたので、懐かしむべくジンリッキーを作って」と頼んだ。
このジンリッキー、美味い!
贅沢にライムを使っているので飲みやすく清々しいが、マスターの言う通り、ライムがジン本来の味わいの差を分からなくしている。
そういうことが、バーでは楽しい!
話題はシェリー酒に移る
ラ ヒターナとファラオン
スペインでシェリーの酒蔵を見学したことがあり、併設のバーが素晴らしくて飲み過ぎたことがある。シェリーは好きだが、危険だ(笑)
ファラオンをソーダで割ってもらった。
せっかく彼女が作ってくれた貴重な時間を、私の酒の話しでほぼ費やしてしまったようだ。
愉しい夜だ!彼女のアテンドに身を任せ、良い気分にしてもらった。
どうやってお礼をしたらいいものか。
店を出て、広尾駅まで送ってもらった。
高台にある高級中低層マンションの横を抜け、坂を下ると駅入り口だ。