9僕はいとこ13人、配偶者や甥姪を合わせると41人という大家族で育った。
集まると、とにかく埋もれてしまう。
だから注意を引くために、「ねえ聞いて聞いて」と自分の実績を語るクセが自然と身についてしまった。
でも世間ではそれはしばしば「自慢話ばっかり」と思われがちだ。
けれども、僕の家族の文化を見ればわかる。
母たちも自慢話を山ほどしたし、言い合いもすごかった。
でも、相手を悪く言うことは一度もなかった(俺たちの前では)。
「そんなの大したことない」とは言わない。必ず「自分はもっとやった。私のほうがすごい」と追い抜こうとする。
逆に、自分が何もしていないのに「お前なんか大したことない」とは絶対に言わない。
だから足の引っ張り合いは生まれず、健全な切磋琢磨が続いていく。
「根拠ある自慢」は、人を傷つけるものじゃない。
むしろ、自分も頑張ろうと刺激を与える。
自慢を悪とする風潮こそ、日本を小さくしている。
そしてもう一つ大事なこと。
上には上がいることを認識すること。
ちょっと成功したぐらいで、すぐに有頂天になるのはやめよう。
その視野の広さこそが、次の挑戦の原動力になる。
僕はここを変えたい。
実績を語ることは悪じゃない。上を見据え、さらに挑戦するための力だ。
従姪が鈴木保奈美とテレビ出てるのを見て、オレは本心からおれだってやってやると思っている。
自分の手柄でもないことをすごいでしょーと自慢するつもりは微塵もない。
子どもの頃のやりとりは「僕の方がすごいよ」「いや、僕の方がすごいよ」だった。
そこには根拠があった。だから切磋琢磨が生まれた。
でも大人になると、「そんなの大したことない」という言葉が増える。
これは自分のことを棚に上げて言っているだけで、ただの評論家体質だ。
自分が何もしていないのに相手を評価しようとする――。
そこから足の引っ張り合いが始まる。
昨日も書いた、観客でいいの?って話はこういうとこにも現れてるんです。
Excelsior (もっと高く)
Eureka!と2本柱のボクのビジョンです。ニューヨーク州のモットーからのパクリです。