最近、アベノミクス以降、量的緩和という政策が話題になっています。

量的緩和ってどういう政策ですか?

この問いに答えていきたいと思います。

量的緩和とは、金利を変動させるという伝統的政策に代わって、打ち出された政策です。

まず、金利を変動させる伝統的政策について、説明していきたいと思います。

金利を変動させると、景気が変動することについては、前回書きました。

(一番下のリンクを参照ください。)

しかし、この問題点は、金利をゼロに近く設定しても、景気が回復しない場合にあります。

景気が悪い時は、金利を低くすればいいのですが、バブル崩壊以降の日本では、20年間30年間、ずっとゼロ近くにさげても、景気が回復しませんでした。

金利を下げても、景気が回復しないのです。

(これを経済学者のケインズは、流動性の罠と呼んでいます。)

なので、この政策では意味がないとして、打ち出されたのが、量的緩和です。

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では、量的緩和は、どういう政策かというと、、、日銀が、、、

・お札の量を増やす

・そのお金で株など金融商品を多く購入する

・そのお金で国債も多く買う

といったものです。

それぞれ説明すると、、、

〇お札の量を増やす

お札の量が増えると価値が減りインフレ、お札の量が減ると価値が増えデフレになります。

2から3%のインフレが、経済にとってはよく、アベノミクスにおいてのインフレ目標も2%としています。

お札の量を増やすことで、インフレ圧力を高めるというものです。

〇株などの金融資産を多く購入する

日銀が、株などの金融商品を多く買うことによって、その金融商品の価値を高めます。

(例えば、人々が多く買ってくれれば、そのモノの価格は高くなりますよね。それと同じです。)

それによって、企業や金融機関の資金力を高め、成長を促進させ、倒産を防ぎます。

(例えば、株価が高いと企業は多く資金を得て儲け、株価が低いと儲けが少なくなりますよね。)

(同じく、金融機関も金融商品の価値が高いほうが、儲かりますよね。)

〇国債を多く買う

日銀が国債を大量に買うことによって、国債の金利を下げます。

これで、国債の信用不安を防ぎ、大規模な財政出動が可能になります。

不景気な時ほど、政府は多く支出をしなければなりません。

それを、日銀が助けるのです。

(景気対策のために支出するだけでなく、税収も落ち、貧しい時ほど生活保護などの社会保障費も増えるので、不景気なときほど国債は多く発行する。)

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長くなってしまいましたが、こんな感じでした。

これによって、アベノミクスも、ある程度は、景気をよくし、成功したようです。

しかし、消費税増税によって、景気を悪くしたようです。