パンフの仕様 様式:中綴じ16ページ 寸法:211mm×148mm 印刷:4色 用紙:カラー再生紙 77.08g/㎡(実測値) 67kg(四六判)と思われる スキー場公式サイト https://www.togakusi.com/ski/ |
2020シーズンより経営が変わってから、レトロな雰囲気のイラストが続いている。
このシーズンは前シーズンまでのアーリーアメリカン調ではなく、日本の昭和30年代のようなイラストである。
紙質は例年通り若干ガサついた感じの再生紙。アースコンシャスを感じさせる。
一気に大きくなって、情報がすごく見やすくなった。
そして、デザインの上でも素敵な仕掛けがある。
コースの背景に空撮写真を使うケースはよくあって、左の昨シーズンもその一例である。
今シーズンも同様に空撮写真を用いているが、細かい工夫が施されている。
スキー場サイトにアップされているゲレンデマップ(ゲレンデを英語表記すると、Gelaendeとなる)を大きなサイズでお見せする。
まず指摘しておきたいのは、スキー場エリアがわかりやすくなっていること。エリアの向こう側の山並みの部分は濃度が薄くなっている。これで、遠近が強調されている。
更に、文字などが見やすくなるように、風景写真にわざと粗い加工が施されている。専門的な言葉で言えば、粗いスクリーン線数で網掛けしたような感じになっているのである。上のマップの第5ペアリフト付近を拡大したのが下の画像。
風景写真の部分はあたかも製版したようなまだら模様(ロゼッタ模様)になっているのがわかるだろう。そして、「第5高速」とか、スキー場の境界を表すピンクの帯などは、普通のベタ色になってる。
となると、実際の印刷はどうなっているのか、気になるところ。第5高速の降り場付近を更に拡大して、比べてみたのが下の画像。左がパンフのスキャンで、右がサイトに上がっていたマップである。途中フェードさせてある。
サイトのマップで網点のように見えるのは、実際の印刷ではその4~5倍ぐらいの細かさの網点で表現されている。
と、マニアックな視点で語ってしまったが、こういう細かい仕掛けがされていることだけはわかってほしい。
もう一つ、今シーズンの新機軸は、ページのフチにある小ネタ情報。マップの次のページはこんな感じ。
このページ以降も、こういった小ネタが並んでいる。
雑誌では、投稿情報や小ネタをページの縁に縦書きで書くことがあるが、パンフレットでは初めてではなかろうか?こういう遊び心があるのもまたいい。
よく見ればよく見るほど、味わいのあるパンフレットである。
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