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パンフの仕様 様式:二つ折り+Z折り(二つ折り+外三つ折り) 寸法:211mm×101mm 印刷:4色 用紙: マットコート紙または微塗工紙 105.9g/㎡(実測値) 90kg(四六判)と思われる スキー場公式サイト http://www.geto8.com/ |
ここ数年、冊子スタイルのパンフレットを発行している夏油高原スキー場。
これとは別に、一般向けの折りパンフも発行している。
今回は、こちらを紹介する。
2019シーズンは観音折り・薄手のコート紙で、体裁は「普通のパンフ」だった。ところが、今回取り上げた2020シーズンは、折り方・用紙ともに、「ちょっと違う」作りになっている。
まずは、折り方。スペックの表記では理解できないと思う。実際のパンフはこんな感じ。
A3の用紙を二つ折りにしたあと、Z折りにしてある。
用紙も先シーズンと今シーズンでは異なる。
先シーズンは一般的なコート紙で、やや薄め。今シーズンは、マット紙(ざらざら)で嵩高紙を使用している。
【2022.3.2 この部分、用紙暑さの認識が間違っていたので書き直しています】
印刷の発色はコート紙のほうがいいのだが、このスキー場のように「自然」を強調しているスキー場なら、あまりテカテカしていないほうが雰囲気が出る。
さて、中身を見ていこう。
まずは、表紙がある面。
全体的に暗めの青をベースにした色使いで、非常にまとまっている。
左側は表紙を意識しているのか、情報は少なめ。ちゃんと今シーズンのトピックスがまとまってるのは良い。
右側はみっちりと情報が書かれている。ちょっと情報量が多くて、文字が小さめなのは難点。
右下の部分はパンフを折ったときに裏面となる部分。ここをちょっと拡大してみよう。
東京・仙台・盛岡などの都市部からだけでなく、ニセコからのアクセスも意識されている。インバウンド客が転戦してくることを考えてのことだろうか?惜しむらくは、北海道新幹線がなぜか下北半島の方に行ってしまい、函館に達してないところ。ニセコからの移動なら飛行機が速いのだが新幹線のほうが便数があるし、悪天候にも強い。このへんは直してほしいところ。
さて、中面はこちら。
こちらも、色彩設計がしっかり。あまり彩度の高い色を使っていないので、見やすい。アクセントになっている写真も、写真面積が小さいせいもあって、あまりうるさくない。
あえていえば、こちらも内容を盛り込み過ぎで、ややレイアウトにゆとりがない。もう少し内容を絞ってみてはどうだろうか?
ツッコミを色々書いたが、むしろ良すぎるためにアラが目立つ、といったほうがいい。素晴らしいパンフレットである。