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パンフの仕様 様式:中綴じ(16ページ) 寸法:182mm×257mm 印刷:4色 A2コート紙(?) 157.5g/㎡(実測値) 135kg(四六判)と思われる スキー場公式サイト http://www.geto8.com/ |
このスキー場は、これ以外に、観音折りの普通のパンフレットも制作している。
それだけに、なぜこのパンフがあるのかよくわからないのだが、珍しいので紹介したい。
まず、目を引くのは紙厚。ページをめくる重さが感じられていい。
用紙の種類というか、質感は言葉では伝えにくいのだが、光沢の感じやインクののり方などからして、王子製紙のOK嵩王という用紙に似ている。
簡単に言えば、絵本っぽいと言えばいいのだろうか?
ページをめくると、こんな感じ。
もう、顔まで雪煙が上がるほどのすごいパウダースノー、いわゆる「顔パウ」状態なのだが、コピーがまたふるっている。その部分を拡大してみよう。
どうですか、この「知られていないのは、他の人に知られたくないようにしているからだ」というような口ぶり。しびれるコピーである。
続いてのページはこちら。
いきなりの気象解説である。前のページで感性に訴えかけ、このページでは理論的に雪質について解説している。この緩急ぶりもいい。
次のページはトレイルマップ。一部は、英語交じりである。
次のページは、コースの滑走風景。
ややわかりにくいかもしれないが、ミニチュア撮影っぽい効果になっている。
手前のゴンドラや奥側の斜面はぼかして、滑走者のところだけ、狭い範囲でピントが合っているように見せることで、模型っぽく見せているのである。
後半は、実用的な情報が並ぶ。
まずは料金表などのページ。
続いては給食施設の紹介。
アクセス情報は、空港を意識した作り。とくに海外からのアスセスを重視しているようである。
そして、裏表紙はこんな感じ。「豪雪」という文字が潔い。
全ページ紹介しないが、雰囲気は掴んでいただけたであろう。
それぞれのページが、しっかり作られていて、大変いい。
あえていえば、情報を伝えるためのページは、文字部分が多すぎる。やむを得ない事情もあるが、情報を絞ってスッキリ見せてもいいと思う。たとえば、アクセス情報のページで東北新幹線の時刻表が載っているが、ここはなくてもいいだろう。
なんにせよ、紙厚で質感をもたせるとともに中身も充実したパンフをつくる、このスキー場の意気込みを感じた次第である。