健康で文化的なインドア生活 -4ページ目

健康で文化的なインドア生活

テレビが友達。たまに外出して観劇。

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小さい頃に夢中になって読んだ細川智栄子作の漫画『王家の紋章』。
繰り返されるパターンと、完結が見えない堂々巡りにもはや原作は読まなくなりましたが、ミュージカル化ということで、2017年再演版を観に行きました。

アメリカのリード・コンツェルンの一人娘キャロルは、父が援助した古代エジプトの王墓発掘の呪いをうけ、古代へタイムスリップ。現代の常識と持ち前の知識を駆使して、「神の娘」とあがめられるようになり、発見された王墓に葬られていた古代エジプトの王メンフィスと相思相愛となって、彼の王妃となって古代で生きることを決心する。少女漫画によくあるタイムスリップもののパイオニア的存在で、やはり第一号(ではないかもしれませんが)としての圧倒的存在感が魅力の作品です。
原作では、キャロルの美貌(最初はそういう設定ではなかった気がするが)と頭脳を求めて、各国の王たちがさらってはメンフィスが取り返すというパターンが繰り返されるが、ミュージカルではその第1回誘拐&奪還にあたるエジプト=ヒッタイト戦争(?)が描かれていました。メンフィスとキャロルが惹かれあい互いの気持ちを確認するきっかけになった出来事ですし、メンフィス以上の人気を誇るヒッタイトのイズミル王子が初めて登場するところでもあります。物語として一番コンパクトにまとまっているところですから、ミュージカル化するなら、そこだろうなと予想していた通りでした。

お話としては、まあフツーかな、という感じです。特に盛り上がるでもなく、つまらないわけでもなく。
『エリザベート』や『モーツァルト』で有名なリーヴァイ氏作曲。ひとつひとつは「かっこいい歌だな。」とか思うのですが、帰り道に頭をぐるぐる廻るほど記憶に刻まれるフレーズはなく(『レディ・ベス』の方がまだ残るフレーズがあったかな)。
よかったのは、ヒッタイトとエジプトの戦闘シーンでした。兵士役のみなさんの身体能力の高さに驚嘆!
衣装もどれもとても綺麗で、マントや布を効果的に使う演出はよかったです。

キャストの感想です。
原作があるものって、登場人物のイメージをつくりあげてしまってるので実写化が難しいですよね。わかってはいるのですが、独断と偏見で感想を。
メンフィス…浦井健治さん。ちょっと太って見えました(すみませんm(_ _)m)。もともと丸顔のせいか、衣装のせいか、ブーツのせいか脚も太かった(ように見えた)。原作では、メンフィスの俺様キャラ(俺様キャラを少女漫画界に確立したのも、この作品では?)にキュンキュンくるのですが、ミュージカルでは展開が結構早いのであまりキュンキュンきません。骨が折れそうなほどメンフィスが抱きしめるシーンなども、じっくり描いてほしかったです。

キャロル…宮澤佐江さん。かわいい現代っ子という感じはするのですが、あまり気品や知性は感じませんでした。現代人でありながら、古代で神の娘とうたわれるぐらいのオーラをもちあわせるキャロルという役を演じるのはなかなか難しいのかもしれません。

アイシス…濱田めぐみさん。
イズミル王子…平方元基さん。
ミタムン王女…愛加あゆさん。
この方々は、はまり役だったと思います。特に平方さん、声がいい!歌声に色気がありました。

ルカ…矢田悠祐さん。ルカっぽかったですが、欲をいえば、もう少し背がほしかったかな。
ウナス…木暮真一郎さん。一番ミスキャストだと思いました!木暮さんの演技には全く不満はありませんが、見た目がウナスじゃない!キャストで一番原作から離れた外見だったのでは?原作のウナスは結構小柄でかわいい(?)キャラですが、木暮さんは身長も筋肉もあり…(ウナスは軍人ですから本来はこっちが正しくて、細川先生の作画が軍人的ではないのかもしれませんが)。

また上演されるとしても、お金を払って観に行きたいかといわれれば否!ですが、久々に懐かしく『王家の紋章』の世界を思い出すことができました。
メンフィスが死ぬか、キャロルが古代でメンフィスを守り歴史を塗り替えるかしない限り、原作が完結することはないでしょう。細川先生は、登場人物に愛着をもたれているか、ファンの「メンフィスを殺さないで」コールに悩んでおられるかで完結される気配はないので、半ばあきらめてはいますが、原作の初期のファンとしては、細川先生がきちんと幕を下ろしてくださることを願っています。

全59話
おススメ度:★★
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清朝第3代皇帝 順治帝とその寵妃董鄂(ドンゴ)氏の物語。

順治帝は、江南へお忍びで視察に行き、有名な漢民族の歌妓、董小宛と出会い恋に落ちる。
しかし、当時の皇宮には「漢民族の女を入宮させてはならない」という決まりがあった。
順治帝は強引に彼女を入宮させるが、董小宛は持ち前の聡明さで、後宮内の陰謀をきりぬけ、皇太后(アニタ=ユン!歳をとったけれどカワイイです!)をはじめ周囲に存在を認めさせていくのだった。
董小宛は、皇貴妃という皇后に次ぐ後宮第二の地位にのぼりつめる。
しかし、順治帝は天然痘にかかってしまう。董小宛は感染を恐れず皇帝の看病をし、毒をのんで順治帝と共に旅立つことを選ぶのだった。

全体的に、B級という印象をうけるドラマ
順治帝役のガオ=ユンシャン。まずこの人の顔が苦手だ…。キメ顔がドヤ顔にしか見えない(-_-;)ラブストーリーの男主人公をかっこいいと思えないと、視聴者としてはヒロインに共感しづらくラブストーリーが成立しません。物事には順序や根回しが必要だろうに、自分の気持ち優先で物事をぐいぐい進める(こういうところも苦手だ…)。董小宛の入宮や冊封を、譲歩してくれている皇太后を無視して次々進め、常に皇太后と董小宛が後始末をする困った人。

ヒロイン董小宛役のホウ=モンヤオ。フレッシュな新人を抜擢とドラマ紹介などには書いてあるが、美人なんだけど、ちまちま整っててよくも悪くも面白みがない顔。そして董小宛のキャラクター設定が善良すぎて嘘くさい(これは女優さんのせいではないのですが)。

後宮の女優さん達も、いまいち小者感がぬぐえず…(個人的には一番いい人である康熙帝の生母 佟佳トゥンギャ氏が好きでした)。
清朝宮廷もののドラマは多いですが、他の追随を許さない『宮廷の諍い女』だけでなく、『宮廷の泪・山河の恋』と比べても、陰謀のドロドロ感や伏線のはり方がちゃちいような気がしました。

最初のわかりやすい悪役は、皇后索爾娜(ソルナ)。皇帝の従妹にあたる彼女は気が強く尊大で、他人との諍いが絶えず、廃后される。しかし真の悪役は、皇后の地位を狙う蘭貴妃 霊珠(リンチュウ)だった。蘭貴妃は、権勢を誇る実家 鄭親王家と手を結び、皇后の位や董小宛の暗殺をはかり、全ての陰謀が発覚した後、自殺する。蘭貴妃の自死で後宮に平和が訪れたかに思えたが、全ての陰謀を自作自演で行っている真犯人がまだ残っていた。一番年下で、無邪気で素直な人柄をみんなにかわいがられていた(おバカにされたりすらした)果珍(グオチェン)である。
果珍は、蘭貴妃亡き後、貴妃に冊封され、次は皇貴妃、ひいては皇后の地位を望んでいた。そして、自ら流産したにもかかわらず、その罪を董小宛になすりつけて後宮から追放するところまで成功した。
董小宛は、死んだという噂をばらまき、亡霊を装うことで(この作戦が非常にしょぼい…期待しただけに)、果珍に罪を告白させて真相を暴くのだった。


このドラマでは、董鄂(ドンゴ)氏は漢民族という設定になっていますが、史実はおそらく違う。ただ、順治帝が儒教をはじめ漢民族文化に理解があったため、その寵妃である董鄂(ドンゴ)氏は漢民族なのではないかという噂はあったようです(彼女が影響を与えたんだろうということで)。『宮廷の泪・山河の恋』で描かれているように、彼女はもとは順治帝の異母弟の妻だったようで、そのため順治帝最愛の人でありながら皇后にはなれなかったらしい。彼女が死んだ後に、順治帝もすぐ亡くなっていますが、実は彼女の菩提を弔うために出家したんだという説もあります。
あまりにも純粋で相思相愛な二人なので、後宮のドロドロ感とはあいいれにくいかもしれませんね。それがこのドラマがいまひとつ盛り上がりにかけた理由かもしれません。


ブロードウェイ版がベースの『スカーレットピンパーネル』、
原作や宝塚版とどう違うのか?
宝塚で主役パーシーを演じた安蘭けいが、今度はヒロイン・マルグリットをどう演じるのか?
いろいろと楽しみに行きました。

原作や宝塚版より、フランス革命の暗く凄惨な面が強調されているように思いました。
ギロチンのセットがリアルで、首も転がる。
ピンパーネル団の個性がいまいちはっきりしないのは、どちらも同じ(オジーがちょっと小太りで目立ったぐらい)。
宝塚版では王太子の壮大な救出劇となっていますが、こちらは弟の救出劇(これは原作と同じ)。
ピンパーネル団の活躍があまり描かれないので、革命政府にとってそこまで脅威と思えない。
ピンパーネル団が活躍しないかわりに、マルグリットが剣の両刀使いで戦う!
宝塚版ではマルグリットとショーブランの関係がいまいちよく分からなかったのですが、こちらははっきり恋人同士だったと台詞にある。
宝塚では弟アルマンの恋人だったマリーは、衣装・セットデザイナーでパーシーの首の彫刻をつくり、ギロチンにかけられそうになったパーシーを首の彫刻とすり替えて助ける。(婚約者タッソーと結婚して、マダム・タッソーとなるのはその後を想像させて面白い。)
…観劇したのがかなり前なので、記憶も曖昧ですが「全然違うな」という印象をもちました。

個人的には、宝塚版の方が好みです。
小池先生の潤色のうまさを痛感しました。
さほど多くない主要人物に色をつけながら、王太子の救出劇をからめて平和をうたう壮大なミュージカルに仕上げられたんだな、とブロードウェイ版を観てあらためて思いました。

パーシー役石丸さん、マルグリット役安蘭さん、ショーブラン役石井さん、3人ともわりと好きな役者さんですが、宝塚版を観た後なため、どうしても年齢が…新婚に見えないし、三角関係に酔えない…キツイ(-_-;)
ミュージカル界も世代交代の時期に来ているのでしょうか(礼真琴さんは、宝塚で早くトップを務めて、外部に旅立つべきです!ミュージカル女優として絶対活躍できる!)?

石丸さんは何を言ってるのかよく分からない。ので、せっかくのアドリブも笑えず。
(山口祐一郎もわりと台詞がこもる。劇団四季の発声法に問題が?)

安蘭さんの役創りもどうも苦手でした。
声が悪いのでしょうか?台詞まわしがキーキー言ってるように聞こえるんです。歌は抜群なんですが。
宝塚のパーシーも、本来の自分を隠してふざけた人物を演じる感じはすごくうまかったですが、マルグリットへの複雑な想いはあまり感じられませんでした(恋愛系の表現が苦手?)。

この作品は、原作も非常に面白く、ショーブランとの最後の逃走劇は手に汗握りますし、パーシーが非常に魅力的な人物に描かれていて、マルグリットとパーシーの関係ももっとお互いの想いがうまく通わないドキドキ感があります。原作がおススメです!
ミュージカルとして観るなら、私は宝塚版がおススメです(が、次の星組公演はヒロインが微妙だと思っているので、初演の星組がおススメです)。


2015年 全50話(日本では65話)
おススメ度:★★

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主人公は、宣祖の娘 貞明公主
貞明公主の目を通して、光海君から仁祖孝宗と3代にわたる変遷を見る。

史実では、光海君が義母の仁穆王后金氏を幽閉したとき、公主も共に幽閉されたらしいが、この作品では日本にわたり、男として鉱山で硫黄職人になる。このフィクションを生かし、朝鮮に帰国後は、火器都監で働くという設定になっている。

主人公が女性だからか、全体的にライトなつくりになっていて、政争もひかえめ。
なんといっても、主人公の目標が「汚い陰謀を使わない」だから、クリーンでライトになるのは当然だ(ドロドロの韓国時代劇ファンには物足りないかも)。
主人公の最大の敵は、カン・ジュソン(フィクション?他のドラマでは見たことない人物)。中心的な職には就いていないが財力を利用し、政界を裏で牛耳っている。自分の地位を守るためなら、清とも手を結ぶ節操のない人。
キム・ジャジョムチョ・ヨジョン(趙貴人)とも戦うが、同時代を描いた『花たちの戦い』と比べると二人共小者感が漂う(そりゃあちらは2人が主役側だから当然ですが)。まだ朝鮮人としての信念があるキム・ジャジョムとは最後は協力してカン・ジュソンを倒す。

最終回で明かされる『華政』の意味。タイトル文字は、実は公主の自筆だとか?
常に王の政治を見つめる民の立場でいたいと、やっと公主の思いを実現してくれるであろう君主が即位したのに、そんな孝宗のもとから去っていく。

公主の恋愛もからめながら、ストーリーはひたすら淡々と進んでいく(3代を50話でまとめてますから。昭顕世子が出てきて死ぬまで、驚くほど早かったです(-_-;))。
もちろん事件は起こるが、ハラハラするほどではなく、3代の王の時代をざっくり知ることができる作品としては、いいのではないでしょうか。なんかあんまりおススメじゃないみたいに書いてますが、ドロドロが苦手な人、朝鮮史をざっくり知りたい人にはおススメです(^_^;)ただし、史実だとは思わないこと!

『花たちの戦い』では昭顕世子を演じたチョン・ソンウンが、今度は清のホンタイジ役で出ていたのが興味深かったです。


2016年 宙組公演

生で観るのは久々ですが、日本初演20周年記念、そして最近お気に入りの宙組ということでチケットを取りました。初演の雪組、そして星組以来なんですよね、宝塚版は。東宝版も観ましたが、私は外でハメを外す(?)小池先生の演出が好きではないので、宝塚版の方が好みです。

ということで、楽しみにムラまで行きました。
よかったです!朝夏さん率いる宙組版エリザベートが、また新たに誕生したな、という感じでした。
初演の一路さん率いる雪組を基本形とするならば、これもエリザベートのひとつの形だな、と思って観ました。
それぐらい完成度は高かったと思います。
麻路さん率いる星組は、男役芸は最高でしたが麻路さんはまず歌えない、白城さんは美しく歌もうまかったですがエリザベートというには包容力があって優しすぎる(あの包容力があればフランツもルドルフも救えそうです)、稔さんも高嶺フランツが絶品だっただけに物足りない印象、絵麻緒さんも歌のうまい人でしたが真っ直ぐな印象が強い人なのでルドルフほど苦悩してなさそう、というふうに個々の役者さんはそれぞれ魅力的でしたがエリザベートにはちょっと向かないかな、という印象でした(このメンバーの私的お気に入りは『二人だけが悪』です)。
他は映像ですらも観てないのですが、姿月トートが絶品だったという話は聞いたことがありますし、春野トートもあの歌唱力ですからきっとよかったでしょう、花總エリザベートより大鳥エリザベートの方が好きだという感想も聞いたことがありますし、水トートはあのビジュアルですからきっとピッタリだったのでは…とは思っています。いつか機会があったら観てみたい。(え?ここで月組版に全然触れてない?それは推して知るべしってことですみません!いや、あくまで主観(それも見た目と想像)ですから(^_^;))

全体的にいえるのは、宙組さんのコーラスさすが、ということでしょうか。
あと、主演クラスの方々がみなさん非常に歌詞がクリアで聞き取りやすかったです。
なので、ストーリーを追いやすかった(何を言ってるかわからない芝居ほど、観る側にとってストレスなものはありませんよね)。

トート、朝夏まなと…私が初めて観た歌えて踊れるトートでした!(一路さんは踊れないし、麻路さんは歌えませんから)そして、これこそ待ち望んでいた理想形トートだ!と思いました。「最後のダンス」とかもう圧巻でした。歌えて踊れるって、こんなに素晴らしいことだったんですね(笑)。そして体の柔らかさ、しなやかさ!フランツにエリザベートが最後通告をつきつける場面での、エリザベートを口説くトートの机の座り方!手の動き!エリザベートに拒絶された後の悶えっぷり!朝夏さん演じるトートは、恋する生身のトートって感じでした。ただ生身感が強くてこの世のものではない感は薄れていたかもしれません。黄泉の帝王が初めてありえない恋に落ちるわけだから、これでいいのかも。バンコラン・ヘアーもアリだと思いました(個人的には銀髪もみてみたい)。

エリザベート、実咲凛音…肖像画を開けて登場する最初のところで、もうハートをわしづかみにされました。かわいかった!衣装もよかったのかな?本当に少女に見えました。あの声と雰囲気に圧倒されるのであまり気にならないのですが、花總さんは実はそれほど歌はうまくないと思うのです。その点、実咲さんはしっかり歌えるので、物語の主軸であるエリザベートの生涯がストレートに伝わってきました。私は今まで、最後のレマン湖のシーンでエリザベートがなぜトートを受け入れるのかが、どうしてもストンと来なかったのですが、今回でちょっと納得できたような気がします。最近は、毎公演実咲さんが退団しないでくれることを祈ってます。この稀有な娘役トップと朝夏さんのコンビが続くことを切に願っています。

フランツ、真風涼帆…もともと動より静の演技の方が得意な方だと思うので、フランツには合ってると思います。本来あの一家でゾフィ―・フランツ母子は真っ当な常識人。エリザベートやルドルフは奔放な自由人(といえば聞こえはいいけど、皇家の人間としてはあまりに無自覚。)お互い相手がなぜ自分を理解してくれないのか、理解できないはず。そのあたりがよく表現されていたと思います。しかし比べてばかりで申し訳ないのですが、やはり高嶺フランツの演技が絶品だったので、エリザベートやルドルフに思いが伝わらないことの悲哀が物足りなかったです。(「これがハプスブルクの後継者のしたことか!」の高嶺フランツの台詞まわしは、怒りと悲しみが相混じった何ともいえなさがあふれてます。)2、3年後には同じ演目でトップお披露目もあるような気がします(そのときまでにエリザベートができる相手役が見つかることを願ってます。いや実咲さんでも全然いいですけど私は)。

ルキーニ、愛月ひかる…衣装のぶかぶかさが初演より増してるように感じました。ゆえにアナーキスト感がより出ていたように思います。台詞がややこもって聞こえにくいのが気になりましたが、歌は逆にクリアでよかったです。この役は、残念ながらもう轟さんを超える人は現れないでしょう(それほど理事は素晴らしかった)。ですが、愛月さんはよく健闘されてたと思います!

ルドルフ、蒼羽りく…良くも悪くも、あまり印象に残った部分はありません。ただ、声量が際立って大きいな、と思いました。マイクの調整ミスか、蒼羽さん自身の周囲との調整ミスかはわかりませんが。

少年ルドルフ、星風まどか…かわいらしかったですねえ。朝夏さんとの並びもお似合いなんじゃないかと思いました(しかし朝夏さんには実咲さんとのコンビで退団まで務めあげてほしいというのは第一希望!大前提です笑!)。かわいいだけでなく、仕草や走り方など、ちゃんと少年でした。エリザベートを観てて少し思ったのですが、明日海さんとも(芹香さんとも)似合いそうだし、今の勢いからすると花組次期トップ娘役、きたりするのかなと。どうでしょうか?

皇太后ゾフィ―、純矢ちとせ…最初の登場では、「お母様、あまり怖くないな」と思いました。が、それはまだ敵がいなかったからだったんですね。攻撃対象ができた途端(皇后としてあまりに意識が低いエリザベートを教育する気持ちは最も至極ですが)、「顔は洗ったの!」これは震えましたね。怖さと、ゾフィーはそうでなきゃという喜びとで(笑)。純矢さんのような娘役がいることは、組にとって本当に宝です。三拍子そろっていて、容姿も美しく、なんでもこなしてくれる。こういう娘役がトップ娘役より上にいてくれると、脚本の幅が広がります。ぜひ大切にしてほしい方です。

マダム・ヴォルフ、伶美うらら…純矢さんに比べ、この方の残念度というか、期待を裏切る度は最上級ですね。配役を見て期待してたんです。マダム・ヴォルフの歌なら、彼女の音域でも合うにちがいないと。いや、でも、あえていいますが、ひどい歌だった。期待していただけにガッカリです。カスカスで艶がない。なぜ演出家は(歌唱指導の先生は)あの声でOKを出したのか…(いや出していないのか?)。今までのマダム・ヴォルフ達がみなさん歌ウマばっかりだったので、余計にひどく思えました。美貌以外に使えない娘役って、その意味ではトップになるしかないのかも(-_-;)(美貌しかないトップ娘役、結構いますもんね)。でも今の宙組には実咲さんがいるので、勘弁してくださいm(_ _)m

最後、演出に関して。すごく「間」が気になりました。
特に「私が踊るとき」のところ。多分この歌は初演ではなかったと思うのですが、銀橋まで出てきて歌って2人が見合って…「ん?」て感じなんです。意図的に「間」が用意されてるんだと思うのですが、テンポが悪いだけでちっとも効果的な感じがしませんでした。他にもいくつか「テンポが悪いなー」と思うところがあったので、演出でそうされているならば、意図が伝わるように工夫してもらえたらと思います。