
2016年 全59話
おススメ度: ★★
三国志にラブ史劇の要素をプラスしたエンターテインメント作品だそうな。
(最近よく聞くラブ史劇って何なんでしょうか…)
私は三国志マニアではないので、ごくフツーの三国志知識しか持ち合わせていないのですが、おそらく趙雲の劉備に仕える以前のエピソードってほぼ謎なのでは?そこを想像力豊かに、フィクション満載でつくりあげたドラマ(だと思います。三国志マニアではないので自信がない。いや、三国志マニアの方ってとても詳しいっていうじゃないですか。ちょっと遠慮(^_^;)
劉備に仕えるまでの趙雲のエピソードは、私的にはショージキ退屈でした。
因縁つけられた山賊とごちゃごちゃ、趙雲をめぐる女たちのごちゃごちゃ(後宮の陰謀に比べればかわいいもんですが、そのB級・C級感がじれったい)などが繰り広げられたりが、わりと長かった…(-_-;)
三国志の趙雲といえば、名将で有名ですが、ドラマ初期の趙雲はさほど強くない。
死んだ父から託された護国神器の宝剣、倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣を守る使命にめざめ、師匠と出会い、楽毅百戦術という兵法書を手に入れ、名馬と武器に出会って、そして準備万端整った状態で劉備に出会う。
このあたりから、有名な三国志のエピソードも出てきて俄然面白くなってきます。
三国志の人気キャラクター趙雲に焦点をあてて、有名なエピソードをちりばめつつ創ったフィクション!
という意図はよくわかるのですが、59話も要りません!
父を殺されて使命に目覚め、師匠と出会って強くなり、劉備に仕えて出世する!でサクッと創った方がよかったのでは?ラブ史劇に宝剣の陰謀にと欲張りすぎているため、ストーリーが緩慢になってしまったような気がします。残念。
キャストについて。原作があるものはイメージがあるため、ただでさえ配役が難しいのに、今作は超!有名作品の三国志!しかし、あくまで主観ですが、キャラクター設定とその設定に沿った配役ができていたのではないかと思います。
特によかったのは呂布&貂蝉カップル。呂布役は勇猛だが心無い奴・おバカに描かれることも多いと思いますが、今回はイケメンかつ誠実な男に描かれ、カオ・イーシャン(高以翔)がまたいいんです!貂蝉には、美女グーリーナーザー(古力娜扎)、この人がまた国を思う芯がある女性で、とにもかくにも美しい!似合いのカップル。董卓亡き後の貂蝉の行方はさまざまな説がありますが、このドラマでは呂布と添い遂げ、呂布が失脚した後は「秋の蝉のように」後を追う描かれ方もよかったです。
劉備役にイェン・イークァンをキャスティングしてるのもいい。『傾城の皇妃』や『隋唐演義』で主役を演じた方ですが、誠実な親玉役が合いますね~この人は。劉備といえば、弱いし性格も「?」な場面があったりするのになぜか慕われるリーダー。でもこの人が演じると、問答無用で周囲がついていくのもうなずける。
趙雲の敵、高則役John-Hoon。この方…小出恵介さんに似てませんか?紳士のようで実は腹黒、何を考えているかわからない、善悪はっきりしてる中国ドラマにはめずらしいタイプの敵役でしたが、小出恵介氏の例のニュースとあいまって失礼ながらより悪役感が極まって見えました。
趙雲の恋人、ヒロイン夏侯軽衣役は少女時代のユナ。この配役は、別に彼女でなく専門の女優さんでよかったのでは(政治的配役?)?周囲の女優より、なんだかひとまわり細く、心配なほど。このヒロインは、途中で亡くなってしまいますが、それで終了でよかったのでは?のちに瓜二つの女性、馬玉柔としてユナは再登場しますが、あまり必要性は感じず、59話に間延びした一因かも。
第一話で登場後すぐに亡くなってしまいますが、趙雲の母役は『宮廷女官若㬢』の八福晋明慧役シー・シャオチュン(石小群)さんが!趙雲役は、十四皇子だったケニー・リン(林更新)さんだし、なつかしい顔ぶれが嬉しい(*^^*)
作中に登場するアイテムについて。
①倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣
ドラマでは漢の護国神器とされていますが、三国志では倚天(いてん)剣は曹操の剣、青釭(せいこう)剣は夏侯恩から奪ったあと趙雲の剣となったとされているようです。
②百鳥朝鳳槍
ドラマでの趙雲の武器。父の師匠である楽淵から譲り受ける。史実では…??三国志の武器一覧や、趙雲の武器と検索してもひっかからないのですが、中国語では何やら出てくる。でも読めない…。趙雲は槍の名手ではあるようなのですが、なぜ槍の名前より剣の名前の方がすぐ出てくるのか??
③楽毅百戦術
敵も求める兵法書。楽毅は戦国時代の燕の武将。兵法書を残したという話は聞かないですが、諸葛孔明が尊敬する人物の一人でもあるらしいので軍略家なのだろう。
④夜照玉
趙雲の愛馬。夜も照らすぐらいの白馬という意味?確かに趙雲の愛馬は白馬だったようですが、Wikipediaによると名前は「白龍」。じゃあ夜照玉という名はどこから来たのか?『水滸伝』に照夜玉獅子という白馬が出てくるそうなので、それと混同?『三国志演義』も『水滸伝』も明代に小説として完成しているので、どこかで混同されていったのかも?