② 奈良女子大学(奈良県奈良市)

 

 奈良市の中心部「近鉄奈良」駅から「東向北(ひがしむききた)商店街を歩いて5分、既に喧噪さはない住宅地に奈良女子大学が佇んでいる。

 商店街入口には、県庁、検察庁、税務署、郵便局、弁護士会館などと一緒に奈良女子大学が案内されている。

 

 2,3回角を曲がると左側に正門が見えるが、これに目が釘付けになる。

 

 淡い青緑色の華奢な門柱に、真中は両開き、左右には片開きの扉が付き、頭部には赤い飾り屋根と丸いランプが載っている。この赤い飾り屋根が幼稚園を思わせ何ともほほえましい佇まいだ。

 

 正門を入ると正面に記念館(旧本館)。瀟洒な木造2階建てで色はやはり淡い青緑色。この記念館、正門横の守衛室、そして正門。

 これらが明治期から100年以上の伝統を伝えるものとして重要文化財に指定されている。

 

四阿を巡り、池の周囲を歩き裏から記念館を眺め、生協の売店を覗きながら古都の大学のひとときを過ごす。

 

 南門を出て右に折れ「きたまち」と呼ばれる伝統的な戸建ての多い街並みの狭い道を奈良県立大学に向かった。

 

 奈良女子大学は、お茶の水女子大学の項で記したように1908年(明治41年)3月に設置された。

 

 

 東向北商店街入口

 

 正門。何回見てもほれぼれする意匠だ。

 

 構内案内図

 

 重要文化財・記念館(旧本館)正面

 

 同上記念館(池を挟んで後ろから)

 

 重要文化財説明

 

 四阿「若竹」

 

 南通用門